アドラー心理学でクラスはよみがえる:叱る・ほめるに代わるスキルが身につく

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422116419

作品紹介・あらすじ

ロングセラー『クラスはよみがえる』のコンサイス版。アドラー心理学の第一人者の著者が、子どもたちが協力しあうクラス運営のオリジナルメソッドを伝授します。クラスがまとまらず子どもたちを怒ってばかりなのは、単に教師のスキルが足りないだけです。本書は、①講義、②実践、③運営の3STEPで、アドラー流の教育スキルが身につくしかけになっています。アドラー心理学の基本から、子どもたちを勇気づける言葉がけ、クラス議会のやり方まで完全マスターできます。難しいものが多いと言われるアドラー心理学本の中で、イラストや図表が満載でわかりやすくて役に立つクラス担任必携の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 元本を読んだ後、出版されていることを知りすぐに購入。読みやすいようにイラスト挿入や項目分けなどがされており、1時間ちょっとで読み終えることができた。ページ数も元本と比べて半分以上少なくなっており、読み応えは元本の方が圧倒的にある。
    内容は元本と同じく、アドラー心理学をもとにした教師の在り方についてである。性格は状況に応じて用意されている行動パターンのセットである、所属欲求こそ根源的欲求、自己受容は精神的健康の最大条件など、印象的な内容の確認をしながら読み進めることができた。
    子供どもへの尊敬・信頼を元にして、子どもに関わる在り方は今後も意識して行きたい。すべてこの本の通りに行うには、かなりの感情コントロール力+我慢力+冷静力が必要になってくると思う。まずはできることから変えて行きたい。
    もし先にこちらを読んでいたら、元本を読もうとはしなかったかもしれない。元本は内容に加えて、書きぶりがすごく衝撃的であったので。


  • とてもよい本! 指導者として身が引き締まります!

  • 自分にとっては
    当たり前に実践していることが書かれていた

    子どもを一人の人として尊敬する

    宿題を忘れた子に対しては
    なぜを問うのではなく
    どうすればいいのかを問う

    過去は変えられないが未来は変えられる

    自分が大切にしていることが
    たくさん書かれており自信になった

  • The 教師力シリーズの、ほめ方•叱り方や、赤坂先生のクラス会議に関する本を読んでみて、もう少し詳しく知りたくて手にとった本。読み始めてからは、90分ぐらいで一気に読めた。

    教師がボスにならなければ、という今までのイメージが強く、しかしながら、その管理的な感じから、自治的な学級経営の比重を上げていきたいと最近は考えるようになってきた。ファシストやアナーキストではなく、コーディネーターになれるほうがよいのだろうが、叱ったり、怒ったり、褒めたりすることなく、横の関係を重視して、ルール作りなどなどを含め、どうすればと問い、自治的に議会を開きながら進めていくのは、今の自分の力量ではハードルが高いように感じた。

    本の内容はよくわかり、アドラー心理学についても理解は深まった。

    信頼関係を築く部分、協力原理のクラス作りなどは大いに参考にしたい。

    ※メモ
    •アドラー心理学は、目的論に立つ心理学 目的は未来にある 目的は子どもの中にある
    •子どもが家で問題を起こすなら家庭に問題があるだろうし、学校で問題を起こすなら学校に問題があると考えるのが合理的
    •クラスに問題児がいるということは、クラス全体の構造に問題があるということ
    •教育の4S ①尊敬②責任③社会生④生活力
    •競争原理が支配するクラス ①賞賛を求める②注目を引く③権力闘争をしかける④復讐する⑤無能力を誇示する
    •協力原理
    •まずは子どもを尊敬する 子どもたちは、明日をになう大切な人たちだ 人類の宝
    •どこまでも子どもを信頼する 信頼と信用は違う 信頼は、根拠が何もなくても、子どもの強さを信頼すること
    •子どもを決して批判しない より適切なやり方を提案 なぜ?ではなく、どうすれば?
    •ほめることは勇気づけにならない 適切な行動が褒められるため、になる
    •子どもたちの協力に感謝する ありがとう
    •子どもたちの積極的な姿勢を喜ぶ(成果ではなく) うれしい
    •罰に代わる方法として、①自然の結末②社会的結末③論理的結末 を体験させる
    •オープンカウンセリング 相談の時間

  • 個人的に、アドラー心理学は野田俊作さんのものを読まないとダメ(&岸見一郎さん以外は似非を疑ってます 笑)だと思っていて、かつ心理よりも教育書として読む方が合っていると。子育てでなんかうまくいかないとき「あー、私は子どもを支配しようとしてるわー」と気づくコツを、アドラーから学びました。

  • アドラー心理学精神科専門医の野田俊作先生が
    理論から実践まで、全て教師が読むことを前提で書かれている。
    旧版から愛読しており、学級経営の教科書として10年以上繰り返し読んでいる1冊。
    全てを全くそのまま活用できるわけではないが、
    1つの考え方として、たくさんの教師に読んでほしい。
    子供と関わる際の指針となると思う。

  • 図説が豊富で読みやすい。具体的で実践しやすい。

  • 画期的なアドラー心理学の技法を、教育現場で生かすための内容が書いてある。

  • 「アドラー心理学」を生かした学級と教師の関わり方。

    過去の著書を端的な理論と図表で再構成されたもので、読みやすく概略を捉えやすい。

    ・クラスの病気「子どもの5つの作戦」
    ・よい人間関係の4つの条件
    ・競争原理から協力原理へ
    ・尊敬 信頼 非難しない 援助 お願い
    ・子どもは教師をモデルにする
    ・自然の結末 社会的結末 論理的結末
    ・競争 君臨 統治 裁判はしない
    ・悪平等・全体主義に陥らない
    ・効果的なディスカッションの体験学習
    ・主張はサーチライトのように全員に視線
    ・5つの作戦の診断法
    ・不適切な行動の対処例

    実践前の概略を掴む。不鮮明な部分にフォーカスしてさらに踏み込む取っ掛かりとして。

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著者プロフィール

1948年生まれ。大阪大学医学部卒。シカゴ・アルフレッド・アドラー研究所留学、神戸家庭裁判所医務室技官勤務の後、新大阪駅前にて相談施設(アドラーギルド)開業。日本アドラー心理学会認定指導者、初代日本アドラー心理学会会長。著書『クラスはよみがえる』、訳書『アドラーの思い出』(いずれも創元社)など。

「2017年 『勇気づけの方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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