死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂

  • 49人登録
  • 4.80評価
    • (4)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
制作 : 千葉 喜久枝 
  • 創元社 (2013年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422143859

死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 奇書である。
    ヨーロッパを中心とした世界各地の納骨堂を紹介する写真集。
    時代やテーマごとに章分けされ、各章には詳細な解説がつく。
    著者は美術史を専門とする研究者。本書のため、4年以上の歳月を掛けて70以上もの納骨堂を訪ね、写真を撮影している。

    納骨堂、と一言でいうが、いずれも夥しい数の骨が納められている。
    全身のものもあるが、多く使用されているのは頭蓋骨と長骨(大腿骨だろうか)。
    あるいはうずたかく積まれ、あるいはポーズを取らされ、あるいは紋章を描き、あるいは壁そのものを形作る。
    本書に出てくる写真の中だけで、いったいどれほどの数になるのか見当もつかない。

    宗教的背景を背負い、聖人の骨と伝わるものもある。
    絵や小道具と組み合わされ、ダンス・マカーブル(「死の舞踏」)やメメント・モリのような警句を具象するように配置されたものもある。
    ときにはこうした納骨堂はグロテスクであり、異端であると非難されたこともある。
    民間信仰の対象となり、くじの番号を教えてほしいとか、よい結婚相手を見つけてほしいといった俗な祈りが捧げられたこともある。

    そのまま怪奇小説の世界につながりそうなおどろおどろしさもある一方で、永遠の真実を伝えようとしているようでもある。
    骨はただ、黙して語らない。

    納骨堂を守り伝えてきた人々の思いの中に、聖と俗が見え隠れするようでもある。
    不思議な本、不思議な読後感である。

  • 合掌

    創元社のPR
    「生と死の境目がもっとあいまいだった時代、生者が死者と対話する身近な聖なる場所であった骸骨堂やクリプトやカタコンベ。しかし近代化によってそのほとんどが破壊され失われるなか、奇跡的に修復保存されてきたそれら納骨堂から、とくに著者がセレクトした奇想の納骨堂約70カ所を写真付きで紹介。生きることの意味を考えたい方、心の平安を願う方など、死を免れ得ないすべての方々にお勧めする、不思議なビジュアルブックです。」
    【本書に写真が掲載されている納骨堂一覧】
    http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=14385

  • 図録が豊富!行ってみたい。

全3件中 1 - 3件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
パトリック モリ...
伊藤 計劃
ウンベルト・エー...
マイケル・ラルゴ
中野 京子
トレヴァー・ノー...
ヴィクトール・E...
フェルディナント...
三浦 しをん
ウンベルト エー...
レオ・ペルッツ
三島 由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂を本棚に「読みたい」で登録しているひと

死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂を本棚に「積読」で登録しているひと

死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂の作品紹介

生と死の境目がもっとあいまいだった時代、生者が死者と対話する身近な聖なる場所であった骸骨堂やクリプトやカタコンベ。しかし近代化によってそのほとんどが破壊され失われるなか、奇跡的に修復保存されてきたそれら納骨堂から、とくに著者がセレクトした奇想の納骨堂約70カ所を写真付きで紹介。生きることの意味を考えたい方、心の平安を願う方など、死を免れ得ないすべての方々にお勧めする、不思議なビジュアルブックです。

ツイートする