世界の不思議な図書館

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本棚登録 : 506
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422311067

作品紹介・あらすじ

――本さえあれば、そこは図書館になる。マドリードの地下鉄図書館からモンゴルのラクダの図書館、電話ボックスを活用した小型ライブラリーや個人宅に設けた夢の図書空間まで、世界中のバラエティあふれる変わり種ライブラリーを紹介。小さなボックスから巨大な建造物、ホテルの中や海岸など、サイズや場所はさまざま。共通点はそこに本があって、読みたい人と届けたい人がいることだけ。全89館を収載した図書館ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1158159

  • 動物の図書館いいわね素敵だわね
    冷蔵庫の図書館したい:)/

  • 読書したい気持ちを満たすため、世界中にはあらゆる形態の図書館が存在する。
    例えば動物などに運ばせる移動図書館。図書館がない僻地の中で、こういった移動図書館が来ていた地域は識字率がかなり高いと書いてあって、文字に触れる機会があることは一生の財産になるのだなと思った。字が分かれば勉強が分かるようになり、その後の人生も豊かなものになっていくだろう。

  • 世界のユニークで楽しい図書館が、豊富な写真で紹介されている本。

    2015年の発行だが、一部電子書籍やWiFiを提供する図書館もあるものの、膨大な蔵書を擁する図書館や紙の本を運ぶ移動図書館(馬や象も!)が今も必要とされ求められていることがわかる。

    英国のバーミンガム図書館や元首相グラッドストーンの邸宅と蔵書による図書館などの素晴らしく立派な図書館、タイのリゾートホテルなどのお洒落な図書館もいいが、7章のうち第5章のホームライブラリーが一番興味深かった。
    韓国の家庭の階段状の本棚に滑り台が付いたリード・アンド・スライドと、表紙写真にもなっているボースンチェアが上下して上段の本を取ることができるライブラリーが特に素敵。

  • 遠く離れた異国の図書館に集まる、本を愛する人達と出逢えます。美術館みたいな図書館から地下鉄、辺境の山奥にロバが背負ってくる移動図書館まで数々の不思議な図書館が紹介されています。

    わたしは簡単に本が手に入らない地域に住む子供達が本を夢中で(写真から伝わってきます)読んでいる姿に愛おしさを感じました。

    不思議な図書館の存在自体が本を愛する人をとても大切な存在として肯定してくれている気がして嬉しくなりました。

  • 世界のさまざまな図書館の写真集。図書館はいろいろな種類・形態がありますね。

  • 世界中の89の図書館のガイドブック

    1 旅先の図書館 2 動物図書館  3 小さな図書館
    4 大きな図書館 5 ホームライブラリー
    6 移動する図書館 7 意外な場所の図書館
    と章立てされていて、写真もいっぱい

    携帯の普及によって用がなくなった公衆電話ボックスや冷蔵庫、スーツケースが図書館に!

    本とわずかな空間・場所と熱意とアイデアがあれば、ありとあらゆる所が図書館になりうることが証明された

    武蔵野美術大学やスコットランドのアバディーン大学図書館の目を見張るような大きな図書館には、ぜひ一度行ってみたい

    しかし、何よりも私が感動したのは、ロバが運ぶ移動図書館だ
    司書たちが村に入り家畜の世話や農作業をしている子どもたちを呼び集め、大きな木の下で授業が始まるのだそうだ
    識字率も格段に上がったという

    また、モンゴル人作家ジャンビーン・ダシドンドクは20年間、ラクダに乗り、馬や牛・トナカイにも乗り、全国の子どもたちに本を届けたそうだ

    「本さえあればそこは図書館になる」と表紙の片隅に書いてある。
    まさにその通りの本だった
    忘れてはならないのは、そこに本に対する人々の熱い思いがあるということだ

  • 川の上、木の上、ビーチや道端など、そんなところに行ってまで本を読む?と言われそうなところに図書館がある。ほぼ利用者の信用の上で運用されていて、一冊借りたら代わりに一冊置いて帰るところもあれば、返さなくてよいところもある。日本ではまちライブラリーも普及してきたけれど、こんなに緩くない。どこに行っても手元に本があるって羨ましい。カンザス市の図書館の"まさに本棚"な外観は死ぬまでに一度見てみたいもの。

  • 街中に建つ立派な公立図書館や大学図書館の伝統的な概念を飛び超えた〝在りそうもない図書館〟が、世界中に存在している。マドリ-ドの地下鉄図書館、フィラデルフィア国際空港図書館、ホテル内図書館など旅先で利用できるもの、動物(ラクダや象、ロバや馬、象)などを使って僻地に本を届ける移動図書館、ボートや筏、方舟、救助船に本を積み込んだ水上図書館、公園、路上、樹木上、酒場、塀の中の図書館(米軍グアンタナモ湾収容キャンプ)など変わり種図書館・・・知識と教養を提供する世界の司書たちの貢献度の高さを知る。

  • 世界には様々なかたちで本と人がつながることができるように、いろいろな図書館があるなあ。でも、一番興味深いのはやはり個人の本棚、かな。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。2007年から英紙『Independent(インディペンデント)』のウェブ版で執筆しており、著書に『Writers’ Pets』、『The Book of Book Lists』、『Shelf Life』、『Book Towns(邦題:世界のかわいい本の街)』、『Bookshelf』、『Improbable Libraries(邦題:世界の不思議な図書館)』、および『Shedworking:The Alternative Workplace Revolution』などがある。著名作家のカードゲーム『The Writers Game』の制作にも携わった。

「2021年 『料理メニューからひもとく歴史的瞬間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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