はじめての漢方医学:漢方治療と漢方薬のはなし

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著者 : 入江祥史
  • 創元社 (2008年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422410784

はじめての漢方医学:漢方治療と漢方薬のはなしの感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、漢方医学の入門書。
    一般向けにできるかぎりわかりやすく書くことを心がけたとのことで、実際わかりやすい。
    診察ってどんなことをするの?いくらくらいかかるの?といったよくある質問から、歴史や処方まで、さらりと広く触れてある。

    漢方薬の安全性は、西洋医学の薬よりも効き目がマイルドだから副作用もマイルドだとか、2000年くらい使われているから累積された知識が豊富だとか、そういう部分にある。
    漢方薬は薬なんだから、正しく使えば効くし、誤用すれば毒にもなる。
    そういう当たり前のことが、注意深く誤解されないように書いてある。

    なにも知らないと全部疑ったり妄信したりする。
    漢方はうさんくさい呪術や何でも治せる魔法ではなく、当たり前の技術なんだから賢く使おうね、という意志に基づいて、賢く伝えるための知識の一端を伝えようとしてある。
    西洋医学と東洋医学、それぞれの得意分野に合わせて使えばいいじゃないというまっとうな本。

    著者は内科医だから内科以外は手薄かもとのこと。
    精神系はあんまり得意じゃなさそうかも。
    多動や「登校拒否」も神経過敏と考えられるので云々って書いてあった。。。
    そこが気になった以外は良かった。


    ・漢方医学では病気や患部ではなく全体を見る。
    たとえ頭痛でもおなかや舌を診るので、おなかを見せやすい服を着ていく。舌はみがかない。

    ・生薬は煎じ薬だけど毎回煎じるのは大変なので粉末エキス製剤が主流。
    エキス製剤もお湯に溶かして飲む。

    ・西洋医学は急性・悪いものを叩き殺すようなものが得意。東洋医学は慢性・弱ったところを元気にするようなものが得意。(あくまで傾向)

    ・漢方薬の効果を西洋医学の薬と同じ基準で確かめるのは必ずしも有益じゃない。
    漢方薬の場合、香りや味の薬効もあるので偽薬試験が難しい。
    しかも個人の証(状態)によって薬を出すので、同じ病名でも違う薬だったり、違う病名でも同じ薬が処方されたりする。
    この病気にはこの薬、という使い方じゃないから西洋医学の検証法では正確な効果を測れない。

    この、西洋医学の基準でエビデンスを求めても同じ結果は出せないという部分で「オオカミ少女はいなかった」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/478851124Xでもやもやしていたところがスッキリした。
    あの本では患者によって読み方が違うロールシャッハテストは確かな方法じゃないとか、そんな反論がなされていた。
    でもたとえばライオンをみて可愛いと思う人と怖いと思う人では、「ライオン」の意味するところが変わってくる。
    エビデンスを求めるのは大事だけど、効き目を計る尺度が適切でなければ意味がない。

  • 漢方の入門書としては最適!

  • 将は-1

  • 漢方で体質改善できた経験から漢方に興味を持ち自学中。私のような漢方ビギナーには最適な書。風邪に葛根湯が効くのは実は3割程度。風邪のタイプによってどの漢方を使うべきかなど、日常のハテナにも役立つ。

  • 漢方の勉強のために購入。医学や薬学の知識がなくても読める内容。漢方医がどのように診察をしているかというのがわかり、とても参考になった。

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