黒い同胞団 (ノーチラス号の冒険 6)

著者 : ヴォルフガンク・ホールバイン 平井吉夫

• 創元社 (2007年5月23日発売)

感想・レビュー・書評

[夢色さんの感想 · 2017年8月19日]

【あらすじ】
灼熱のカイロにたどり着いたマイクと仲間たちは、しばしの休暇を楽しんでいた。そこでレディ・グランダスミスという未亡人に出会う。無邪気な彼女と親しくなったマイクたちだが、いつしか彼女のペースに巻き込まれ、奇妙な取引をすることに......。レディ・グランダスミスがクフ王のピラミッドで明かした衝撃的な事実とは?　なぜ、彼女はノーチラス号の秘密を知っているのか?　そして、彼女と2人の従者「黒い同胞団」の正体とは!!

【感想】

[root3さんの感想 · 2007年9月19日]

書棚に並ぶ前に持ってきて貰っちゃった〜第一次大戦中，カイロで休暇を過ごしていたマイクとトラウトマン，シン，セレナ，アスタロスらが宿泊する高級ホテルに，謎の英国女性・グランダスミスと，ベトウィン族で黒衣の側近・ヤサルとハサムが接近する。ホテルを追い出され，ピラミッドの地下に広がる秘密を見せられたが，連中はノーチラス号の秘密を知っていらしいのだが，アスタロスでも彼らの思考が読めない。セレナとアスタロスが人質になり，マイクらはベトウィン二人を乗せて，４年前に沈んだタイタニック号を探して，大西洋の二千メートル以下の海中に潜る。タイタニックに至った一行は，船倉から不思議な繭に包まれた数百の物体をノーチラスに運び出す。ギリギリ２月１６日の深夜，ナイルを遡り地下水路を通ってギザのピラミッド下に辿り着いたノーチラス号から運び出された繭は２５０年振りに接近したシリウスに秘密のゲートを通って運び出された〜タイタニックの沈没は宇宙人を拾いに来た宇宙船と衝突した事故であった・・・という落ち。ま，悪くない。この本はシリーズの折り返し地点で，最初から書いていくと・・・１：忘れられた島・２：アトランティスの少女・３：深海の人々・４：恐竜の谷・５：海の火・６：黒い同胞団。７：石と化す疫病・８：灰色の監視舎・９：失われた人々の街・１０：火山の島・１１：氷の下の街・１２：ノーチラス号の帰還・・・次は７：石と化す疫病・・・だね