魯迅故郷の読書史: 近代中国の文学空間 (中国学芸叢書 4)

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  • 創文社出版販売
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784423194195

作品紹介・あらすじ

本書は「故郷」というテクストを不断に織りなしてきた20世紀中国の読書の歴史を通して70年にわたる国家イデオロギーの変遷を描く。それはテクスト生成過程に映じる近代中国文学の生産・流通・消費・再生産の物語なのである。

感想・レビュー・書評

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  •  魯迅の『故郷』が中国でどのように読まれてきたかを巡る。

     魯迅は革命の人であり『故郷』は革命と密接に関わっていた。なので、革命教育の題材として使われるわけだが、その後の中国の政治状況によって、微妙な違いを見せているのが興味深い。
     てっきり『故郷』が日本でどう読まれていたかの本だと思ったが違った。。。

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著者プロフィール

(名古屋外国語大学教授・東京大学名誉教授)
現代中国語圏の文学と映画。著作:『中国語圏文学史』『魯迅と日本文学 漱石・鷗外から清張・春樹まで』『魯迅と世界文学』『中国映画 百年を描く、百年を読む』など。翻訳:魯迅『故郷/ 阿Q 正伝』、張愛玲『傾城の恋/ 封鎖』莫言『酒国』李昂『海峡を渡る幽霊』董啓章『地図集』( 共訳) ほか。

「2021年 『囚われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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