共生の作法―会話としての正義 (現代自由学芸叢書)

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著者 : 井上達夫
  • 創文社 (1986年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784423730331

共生の作法―会話としての正義 (現代自由学芸叢書)の感想・レビュー・書評

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  • 難解。
    (価値)相対主義とエゴイズムの批判、とりわけ後者の議論は瞠目に値する。英雄的な自己犠牲的行為を「正のエゴイズム」として、正義に対立するものとした点は意義深いだろう。

  • 本書は、「正義」を自己の望む理想的な生き方の方向性としての善やエゴイズムから引き離し、価値相対主義に十分対抗しうるリベラリズムの立場からの正義を果敢に論じている。何よりスリリングなのは、あらゆる正義観を包括する正義理念を措定して、リベラルな正義とエゴイズムの主張を真っ向から衝突させていることである。かつてエゴイズムとこれほど真剣な対話が試みられたことがあったであろうか。さらには、井上氏はこの対話の場自体を正義の舞台に引き上げてしまうのである。

    井上氏の持ち味は、ここで見られるような輪郭のはっきりした問題の設定と切れ味鋭い批判にあると思う。読者は、何となくおぼろげに頭に描いていた問題図式らしきものを徹底的に剪定されて、すっきり頭が良くなったような気になることが出来る(笑)本書では、今話題のサンデルに代表されるコミュニズムへの強烈な批判も堪能することが出来る。





    ・・・が、それにもかかわらずしかし、である。私は井上氏の言うような社交体の中で正義の探求に参画することにあまり魅力を感じられない、というか生き残って行ける気がしない。そこでは、どこまで社会的弱者の声が抑圧されないような配慮がなされるのかわからないが、始めから参加する意志を持たないものは当然排除されるのであろう。自律した個人がかちっとした生き方をするのが人間の尊厳に見合った在り方だとしても、自分から発信して行く能力と意欲に欠けた私としては、もう少しぬるくゆったり生きたいなあ、と。

  • 法哲学を学ぶのに大変参考になった。峯村光郎の法哲学とともに読むと日本における法哲学の流れがよくわかる。

  • 購入。読了

  • 正義や共生を考えるうえで通って損はない書籍。
    個人的に印象的なのは「自己可謬性の自覚」に言及している点です。
    相互尊重を促進させる素敵な考え方だと思いますね。

    現代の世界には、こうしたエッセンスが必要なのかもしれません。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 1986.6刊。1986.9購入。読書量の少ない私が何度も繰り返し読んだ数少ない書。ところで、いまや人口に膾炙している「共生」の語。購入当時はこの「共生」という言葉は私には耳新しかった記憶があります。

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