支配の諸類型: 経済と社会第1部第3章第4章

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784423894057

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    本書はM・ウェーバーの「経済と社会」における第1部第3章~第4章に当たる「支配の類型型」及び「身分と階層」を邦訳したものである。
    どの諸団体(国家、政治団体、企業体、宗教団体など等)の支配形態を大別すると、規模の大きさ(一国家か~一家族等において)に関わらず、凡そ3つに分類できる(合理的・伝統的・カリスマ的)。
    そこから各支配形態別に詳しく論述する形で執筆された作品である。「経済と社会」からの抜粋という作品なので、部分的に欠落している箇所もあるが、本書だけでも十分に論文として成り立っているといえるだろう。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ウェーバーの『経済と社会』のうち、第一部「社会学的範疇論」の第3章・4章をおさめる。有名な正当的支配の3つの類型の大別から出発し、古代から現代までのあらゆる支配行為を類型化しようとする。むろん歴史的条件などによって、各類型が純粋な形で妥当する支配行為はありえないとウェーバーも適宜注意しているが、ここで展開される叙述はまさしく支配の理念型の抽出であり、「客観性」論文以来のウェーバーの方法を再確認できる。具体的内容について言えば、カリスマ的支配についての叙述部分は、「職業としての政治」講演でウェーバーが注意を促したにもかかわらず、ドイツがのちに辿った運命を鑑みると一層問題性のある箇所だろう。

  • 革命的文献。我々にかかる支配の網が明快に分かる。社会科学の金字塔。

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著者プロフィール

1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は、本書に収められた講演(1919年公刊)のほか、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1920年)など。

「2018年 『仕事としての学問 仕事としての政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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