泣いた赤鬼 (絵本・日本のココロ 14)

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  • / ISBN・EAN: 9784434004919

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れた名作童話。
    人とともだちになりたい赤おにと、ともだちのために悪役を買って出る青おに。

    青おには臆病で弱い子だ。
    赤おにと話し合う事なく、言うだけ言って結果も見ずに逃げてしまう。
    赤おにを泣かせて、人間の「悪い鬼」という偏見を強化して「良い鬼」という例外を作ってしまった青おには間違ってる。
    青おには赤おにから青おにというともだちと鬼の仲間を奪ってしまったことに気づいていない。
    だけど、青おにが赤おにを大好きなのはわかるから、これは「いい話」ではなく「切ない愚か者の話」として名作だ。

    絵はいかにも日本昔話風の、イメージを裏切らない見やすい絵。
    だけど、浦島太郎にでてくるような御伽草子系のじじばばと、どうみても江戸の風俗な若い女性と、文章にある通りの油絵やテーブルや椅子の組み合わせは違和感がはなはだしい。
    鬼は若干トロルっぽい。耳が獣人っぽいからかな。
    悪くはないけど違う絵本で読みたい。

  • 何度読んでも涙してしまう、だいすきな作品。

  • これも恋愛だと思ってた。青鬼の愛に気づけなかった赤鬼の物語。
    失って初めて気づくんだよね。

  • 子供の頃に読んで何か切なくなって。
    大きくなって、色々な事が分かった今読み直したら涙が止まりませんでした。

    自分に子供ができたら1番最初に読ませてあげたい絵本。

  • 幼稚園の頃に初めて読んだ絵本。
    幼いなりにいっぱい考えた結果、一番の悪者は「村人」になった。
    子供が生まれたら絶対読んであげたい絵本。

  • 誰も悪くない。でもすごく哀しい。
    大人の世界でもある話だと思います。
    一人の人を大切にするのと、みんなと仲良くするのは、同時にできないのかな...

  • 青鬼がバリ渋。純日本男子の手本のよう。

  • 母一押しの悲しい絵本。最後で不覚にも涙が出てしまいました。

  • 多分すごく昔に読んだはずです。でも最近バイト先でこれのストーリー聞いて。すごく良い話です!

  • 新しい友を得るのと引き換えにそれまでの友と別れる。友情物語ではあるものの、悲しい展開。

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著者プロフィール

1983年、山形県高畑町に生まれる。童話作家として50余年の間に、約1000編もの童話や童謡を世に残し、「日本のアンデルセン」とも呼ばれている。代表的な作品に『りゅうの目のなみだ』『よぶこどり』『むく鳥のゆめ』などがある。1973年、80歳でなくなる。

「2013年 『講談社の名作絵本 ないたあかおに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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