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みんなの感想・レビュー・書評
終始、悲しみや不安で構成されている小説であったと思う。お互い想っているのに結ばれないという、なんとも言葉にならない気持ちになった。この世界の基調が、喜びや期待で満ちあふれているものであることを望みたい。まぁ、実際はそうでないのだろうけど…
内容(「BOOK」データベースより)
高校生の悟はある日、隣のクラスの裕子の心の声を聞くという不思議な体験をする。その後、偶然、近くの森で出会った二人はお互いの境遇を語り合ううちに惹かれあい、付き合うようになった。しかし、悟は受験に失敗。彼女は東京の女子大に進学することに。距離のできた二人は、それでも共鳴しあう心がお互いを強く結びつけていたが、次第に彼女は新しい世界を広げてゆく。やがて、彼女の心の声が聞こえることが悟を苦しめてゆくことに…。ベストセラー作家、市川拓司が儚く壊れやすい恋愛を描いた珠玉の青春小説。
一通り読み終えてからなんとなく表紙を見て唖然としました。
これはネタバレでは無いのですか?小説の終わり数行に表題”VOICE”の意味が込められていると私は感じました。表紙に文字を書くって反則でしょう!帯でも許せません。ネット公開時から使用されていたのでしょうか?じっくり見てなくてよかったと思うと同時になんだか釈然としない気分。
「君の人生は短いものだったけれど、
それでも、ひとを愛することの本当の意味を知って、
たくさんの幸せを手に入れることができたんだよ」
ありきたり(?)だけど、この言葉に考えさせられた。笑
3年前に別れた元彼さんね。
私はほんとうに彼を好きだったから、まだその頃の私はガキやから愛するとかいう言葉を使っていいのかわからないので好きにしておくけど、だから、私はこれからいくらツライことがあっても、いちばん素敵な幸せをもう手に入れることができてるんだなーって、そうやって生きていけそう。(重いw
私も彼とつきあってる時か、別れる前かにこの本を読んでたら、今とは違う未来があったんかな、とか思ってみたけど、そしたらまったく自分と遠い話として読むんだろうなーって思った。
『VOICE』(市川拓司、2006年、アルファポリス文庫)
純愛小説。
相思相愛なのに、何かが邪魔をして結ばれない恋、を描いた作品です。
結ばれない恋、悲劇の結末。
自分も恋人もともに変わっていく中で、自分の知らない恋人が増えていくことに距離を感じてしまう若者の淡い恋愛が、市川さんのたんたんとした文章でつづられていきます。
ストーリー設定は『いま、会いにゆきます』と酷似していますが、なかなか良い小説だと思います。
(2010年3月1日)
好きではないのに無性に読みたくなることのある市川拓司。デビュー作のようですが今まで読んできた中で一番荒唐無稽さがない印象。今まで読んできた中では一番好きかな。もっと色々読んでみたくなりました。
市川拓司さんのデビュー作2編のうちの1つ。 【下記に重要なネタバレを含む可能性があります】 終始悲しい雰囲気が漂い、 なんだか、心配になる展開の後、 やっぱり誰も救われない物語。 好きな人の心の声が突然聞こえ始める少年(青年?)の話。 設定が泣けます。 でもこういう、他人の心が聞こえる人、 (本当にいそうだし、居ても誰にも理解されない) 他人の心に敏感な人、って言えま... 続きを読む »
市川拓司のものがたりの中で、いちばん悲しいハッピーエンドのないお話。
5Pくらいめくったところから泣けて泣けてしょうがなかったわ!
裕子と、悟の、特に悟の感覚は、わたしの中のあのことそっくりです。
少しだけ心強く思えた!
全編に渡って『死』が綴られた青春小説。なので暗い。
心と身体を病んだ青年の恋愛。
でも彼女もどこか病んでいたのでしょうね・・・
読みやすいけど、切ないお話です。
市川拓司さんのデビュー作品。
純粋で痛く、どうにもならない。変わっていくモノこと。
「あなたは何も間違えていないわ。世界はこのように在るの。」
この一言が、一番印象的。
しかし、サトラレ的な仕掛けや、作家の現実が透けてみえたりが・・・
良い作品ですが、標準かなぁ。
きっともっと純粋な時に読んだら泣けるのか?
いや、酸いも甘いも知っているからこそ、純粋を思うのかな。
初めて読んだ、市川拓司作品。
高校生の悟は、ある日、裕子の心の声が聞こえた。
互いに惹かれていく2人。より近い存在となっていく。
しかし、裕子が東京へ進学し、新しい世界を広げていく中で、2人は微妙にすれ違って・・・
心の声が聞こえることが、辛さとなって、悟を苦しめる。
悟の精神的本質、裕子の最期に、皮肉な運命を感じた。
想いあっている2人なのに・・・不器用すぎる2人に、辛いけれど、心が揺さぶられました。
−君の人生は、短く、はかないものだったけれど
それでも、人を愛する本当の意味を知って
そして、きみは誰よりもこの僕から深く愛されて、
だれにも負けないほどたくさんの幸せを手に入れることができたんだよ−
泣きました。
2008.8.16読了
高校生の悟はある日、隣のクラスの裕子の心の声を聞くという不思議な体験をする。その後、偶然、近くの森で出会った二人はお互いの境遇を語り合ううちに惹かれあい、付き合うようになった。しかし、悟は受験に失敗。彼女は東京の女子大に進学することに。距離のできた二人は、それでも共鳴しあう心がお互いを強く結びつけていたが、次第に彼女は新しい世界を広げてゆく。やがて、彼女の心の声が聞こえることが悟を苦しめてゆくことに…。
「いま会いにゆきます」を読んだときにとても優しく切ない思いになったけれど、この作品も優しくて悲しい・・
いろんな形の恋愛があるけど、人を恋するって胸が痛く悲しい・・
この作家の優しさがとても好き。

最愛の彼女の声が聞こえてしまう彼の物語。別離の後に聞こえる声が切なかったです。





