特許戦略論 ~特許戦略実践の理論とノウハウ~ (mag2libro)

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著者 : 久野敦司
  • パレード (2006年10月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434084966

特許戦略論 ~特許戦略実践の理論とノウハウ~ (mag2libro)の感想・レビュー・書評

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  • 今までにないものを生み出す「創造的思考」と法律を形作る「多数説や判例」とは反する

    構成要件をどのような表現にするかを設計する場合においてシソーラスの活用が紹介されていました。というわけで早速、今担当している案件で利用してみましてた。やはり、そう簡単にはうまくいきません。

    ちなみに、対象とする言葉は「偏在」と「高分子」です。材料系の特許にとっては鬼門と言えるかもしれません。「偏在」に代わる適切な言葉ってあるのでしょうか。言葉探しの旅はしばらく続きそうです。

    請求項の言葉を不明確と指摘する方がいらっしゃいますが、誰もが「明確」と判断できる言葉など存在するのでしょうか。言葉は、言葉として発せられて瞬間から客観性を失うと思います。不明確として切り捨てるのは簡単です。明確な言葉を知らなければいいだけなので。安易に不明確という言葉を使うのは危険ですね。

    特許戦略の弊害として「社内の仕組みの維持管理に忙しい」ことが挙げられていました。確かに、法律に勝るとも劣らない社内独自のルールが数多く存在し、それを把握することで手一杯にもなりかねません。そこで、業務の支障がない程度に意識的に社内ルールは身に着けないようにしています。ジェネラルなスキルではないので、他では一切使えません。今の時代にSpecific firm skillなど無用の長物に過ぎません。

  • 定義を導入したワードの概念化、数式を用いた理論の形式化によって、特許戦略の具体像を明らかにし、その実践のためのノウハウを解説している。単なる抽象論に逗まらず、結構しっかりと落とし込まれており、わかりやすかった。本来なら冗長性を懸念して避けるであろう箇条書きでの列挙が、逆に抽象度を省いている。

    ただ、知財立国論に関しては、ちょっと首を捻ってしまった。請求項を機械処理して関連情報をデータベース化してしまったら、そもそも「特許戦略」自体が本末転倒になってしまうのではないだろうか。経済と経営の話みたいなもんで。

  • 備忘録
    ●特許の利用法には、事業利益確保、実施料収入、相手特許消滅、事業停止などがある。
    ●特許の強さは、権利と対象製品の広さ、請求項の広さ、侵害発見容易性、特許件数、技術の理解容易性から成る
    ●特許侵害の分析は、侵害品に関する文献による方法、侵害品の解析による方法、開発者の証言による方法がある
    ●競合排除に必要な特許件数は最低3件、できれば6件が望ましい
    ●20のアイデアのうち1件が出願され、そのうち1/3〜2/3件が権利化され、そのうち多くて5%が権利行使に使われる。
    ●人間の精神の殻は多段的階層構造となっており、その殻を破って下の階層で発想を広げることが必要。(アプリ・ソリューションの課題設定よりも研究開発テーマの目的意識、それよりもユーザニーズの問題意識、それよりも教育・思想における原理・主義・理想)

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