蛟堂報復録 3

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 132
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434140549

作品紹介・あらすじ

天才陰陽師、三輪辰史は晴らすことの出来ない恨みを引き受ける。ただし、依頼人はその代償として莫大な金と業を背負う覚悟が必要だった――。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた怪異物語。大好評シリーズ第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • ★の数に拘わらず今回はしてやったりの部分、やりきれない部分と感情移入できる内容だったと思います。
    回を追う毎に面白みが出てきます。

  • ヘングレ面白かった。だんだん太郎の存在感が・・・。

  • 1話が長くなる毎に少しアニメぽさは抜けてきて、小説としては
    読みやすくなってきたようです。
    相変わらず悪人が悪人然としすぎですが、逆に三輪家のごたごたで終始するので
    そういう回なんだなと思えばまあ。
    みなさんの「浅い」という感想に尽きるかと。

  • ヘンゼルとグレーテルは女って怖いなと女ながらに感じた
    隅田川は結局誰も救われなかった。子供は助かってもよかったんじゃないか?って思う
    最後に従兄の丑雄が登場、私も好きになれないな…

  • 第3巻
    三輪家の内情がだんだん語られてくる
    いとこの丹塗矢丑雄(にぬりやうしお)や辰史の兄弟も登場し、登場人物が増えてくる
    1ヘンゼルとグレーテル 親友である母を殺した女が後妻として家に入り、居場所がなくなって来る兄妹の報復
    2隅田川 息子を誘拐された母は現実から離れていく

  • 『従兄さんのそういう、他人の幸せまで決めつけるところって良くないと思うな』

    『蛟堂報復録』シリーズ第三弾。
    今回は、2話載っています。
    評価を見てもらってもわかると思いますが、前の2冊に比べて格段におもしろくなっています。
    ただし、まだ商業作品としては如何なものか。とは思いますが。

    「ヘンゼルとグレーテル」
    これも、題名聞いて、数行読めば話の筋は読めるんですが、予定調和的な終わり方で、嫌いではない。
    ってか、初めて報復する依頼人に共感しました。
    そして初めてまともに辰史が働いているような気がします。
    女って怖いなと、同性ながら思います。

    「隅田川」
    謡曲の方を知らなかったので、勝手に業平さんの歌で想像してました。
    だから恋愛関係やと思ってたら、誘拐話で母親の末恐ろしいまでの愛情が主軸となっているのにちょっとびっくり。
    っつーか、犯人側のあまりの幼稚さにイラっと。
    そして辰史と対を成すはずの丑雄が好きじゃない。
    なんだろう?この人が言うと、全然正義が正義に聞こえない。上記の台詞が象徴しているように、この男、自分の考えをすべての人間に押しつけようとするんですよね。
    たとえ、誰も、自分自身ですら救われなかったとしても、憎い誰かに報復してやりたいって人間なら思っても仕方がないじゃないですか。
    それを『誰も救われない』とか『その連鎖を断ち切らなきゃ』とかなんとかかんとか綺麗言。
    それって結局、被害にあった人間に、被害者側だけに我慢しろ。って言ってることと同義だと思う。
    それが連鎖を断ち切るということならば、断ち切る必要はあるんだろうか。

    やっぱりもう少しキャラ設定をきちんとしなくちゃ、これから先話が進めば進むほど、読み手に違和感を植えつけるんじゃないかなぁ。



    この3巻になって気がつきました。
    要は、依頼人に共感出来るかどうか、がおもしろいかおもしろくないかの分かれ目みたい?

  • 2話収録。辰史と丑雄の確執。秋寅さんもそれなりに考えている。文章はマシになりつつも、読みにくいんだけど、ネタが好きなので読んでいる。そんな感じ。

  • 3から借りる暴挙に出たけど、問題はない感じだった

    【ヘンゼルとグレーテル】
    お兄ちゃんがかっこよかった
    依頼人が出ずっぱりだったので、辰史があまり出てこなくてしょんぼり

    【隅田川】
    辰史の兄ちゃんが出てきた
    その前に、辰史のことよく知らない


    これでまずけりゃ可愛げもあるのに、美味いっつうんだから嫌味だというか
    ここまでされると女のほうも及び腰になるんじゃないかと思うんだが。

    叔父さんが塩分過剰摂取で体を悪くしないようにって、僕なりに気を遣っているつもりなんですけどね

  • シリーズ第3弾。
    「隅田川」は残念な結果であった。
    金に狂わされる人は悲しい。

  • 一作目と比べると文章が読みやすくなったような気がします。
    相変わらずこの作品の世界観がすきです。

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著者プロフィール

1985年、静岡県生まれ。
2007年にwebサイト「Nosferatu」を開設。創作小説を書き始める。『蛟堂報復録』でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、書籍刊行へと至る。他の著書に『呪症骨董屋 石川鷹人』(アルファポリス)、『ペットショップ夢幻楼の事件帳』(角川書店)、『宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録』(TOブックス)などがある。

「2018年 『蛟堂報復録9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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