- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434146428
作品紹介・あらすじ
夜汽車の魅力は、大きな非日常を生み出してくれることにある。深夜や夜明けにふと目を開けて窓を眺めると、レールの音以外は消えていて、この世で起きているのは自分だけではないかと思う。眠りから覚めた朝は、昨日のことなど忘れて一度生まれ変わった気分にさえなる。そんな、日常にありそうでない空間。夜汽車は別世界への扉——。癒しと郷愁を誘う極上の鉄道旅行記第2弾!
感想・レビュー・書評
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著者が同年齢なので、鉄ちゃんとしてのライフヒストリーがいちいち重なるのが読んでいて不思議な気分ではあるが、「都会のサラリーマンの息抜きとしての鉄道旅行」というフォーマットは宮脇俊三譲りなのだが、それが急激にうそ臭く、実体を持たないものに感じてしまうのは時代の変化だろう。
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色々と自虐的筆致で書かれているが、あとがきと読み比べれば自作自演(フィクション)だろう。随筆(エッセイ)が事実を記しているとは限らないように、鉄道紀行も文学、フィクションの1ジャンルである。
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● この路線が電化する際、自治体に多額の匿名による寄付があったと言われており、それが電力会社だということは公然の秘密となっている。
● JR東日本は自社内の普通列車すべてをロングシート化することで、ローカル路線を都市化したように見せかけたい思惑でも持っているのかもしれない。
● 懐古主義者の思いを述べれば、南海電車のカラーは濃緑が一番ふさわしく、ついでに言えば、急行電車は「急」の一文字で、特急は「四国号」と書かれた丸い看板を、先頭車のど真ん中に掲げて走ってほしい。