詐騎士 (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
3.81
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本棚登録 : 207
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434154393

作品紹介・あらすじ

ある王国の新人騎士の中に、風変わりな少年が一人。少年は今日も傀儡術という特殊な魔術で空を飛び、女の子と間違われた友人をフォローする。——おかげで誰も疑わない。女であるのは私の方だとは。性別も、年齢も、身分も、余命すらも詐称。不気味姫と呼ばれる姫君と友情を育み、サディストの王子&上官をイジメかえす。詐騎士ルゼと仲間たちが織りなす異色の西洋ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 傀儡術士の主人公ルゼは身代わりで男装して騎士団に入る。なんかこいつがとんでもない奴なんだよなあ。サディストの第4王子ギルネストとお付きのニースをなんだかんだと結果的におちょくる。王子と双子のグランディナとは誑し込むような感じで仲良くなる。腹黒いようでいて糞真面目なところもある。戦うようなことがあっても余裕だし。孤児院出身で、そこの資金を稼ぐために身代わりになったし、なんか過去に天族をめぐっての事件も追っている。どうも王子もそれを追っているようだ。とまあ、はっきり言って、最初はなんじゃこりゃあ、変な小説と思ったが、結構面白くなってきたよ。

  • 王国新人騎士の異色の二人。
    傀儡術という特殊な魔術で体を強化して、病弱な体を酷使して夢だった騎士団に入団した、地方領主の次男ルーファス。
    常にその横にいる美少女と間違われる、ゼクセン。
    ゼクセンの天然美少女ぶりで、周囲に違和感をごまかせているルーには秘密が。
    性別も、年齢も、身分も、余命すらも詐称。彼女は領主に雇われて、余命短いルーファスの身代わりとして、ゼクセンの護衛として、騎士となった。
    傲慢王子、内面は優しい不気味姫、騎士たちや王族を口先と魔術でかわしながら、騎士として街の娼婦殺しに巻き込まれ、なぜか恋敵として目を付けられたり。
    波乱に飛んだ見習い期間のおはなし。

    会話のテンポも楽しくて、ルーの頭の良さが楽しい。
    6年前に起きた領地での悲劇の秘密がこれからどう展開するのか。
    やはり読み続けるかなー。 

  • 漫画がおもしろかったので原作も読んでみる。やっぱりルーのふてぶてしい性格好きだなー。

  • 貴族の子息の代理として、騎士団にもぐりこんだ少女。過去の事件により片足が不自由だが、ものを操る「傀儡術」によって騎士生活をなんなくやりすごしていくが、「サドコンビ」が同じ団に入ってきて……。
    やー、面白かった!タイトルでちょっと損していると思いますが、読み始めたらクールな「彼」の思考が面白くてさくさくいけました。「サドコンビ」も意外とそんなに悪い奴らじゃなくて、あと、姫様が可愛すぎる。好きじゃー。ラブコメの雰囲気は今のところなし。そこがよいです。まーまだ主人公12歳だしね。主人公の酔ったところもいいネ!そりゃーやだ(笑)。

  • 領主の息子のふりをして、騎士に紛れに来た主人公。
    そこで出会ったのは、非常に個性豊かな
    身分ある人達、だった。

    これほどに、いじりがいがある上司もいまい、な
    感じの生活です。
    そもそも、隣にいるのが女顔の『妹』の許嫁。
    いや、主人公の性格が愉快すぎるのでしょうか?w
    後ろの方で、酒飲んだ時、の別視点があるのですが
    正気でいる方がまだ大丈夫だったとは…。
    通常は、まだ気を使って(?)いるのだな、とw

    1巻はそれほどまでに大きな事件はなかったので
    最後を考えると、赴任先で…という事かと。
    しかしこのメンバーで事件解決、とか
    恐ろしくて考えたくもないです。

    救護コーナーに来た男は、その後生きていられたのか。
    あれほど周囲に駄目だしされたら、男としても
    人としても辛い気がしますが。
    あの集団にいる間は、大丈夫??

  • 男装して騎士団に入った女性の話。
    理想の男性像を演じられるせいかやっぱり中身がイケメンに感じられる。

  • ヘタレがおったわい(笑)なんだろう、あのヘタレ。姫さまと上手くいくのかなぁ。でもしばらくはこの関係でいいんじゃないかな読者的には(笑)詐騎士。なんとまぁ、うまいタイトル。性別を偽って騎士とやったルー。ぴったりのタイトルじゃないの。ギルは好みの女性がそばにいるけど気づかないという、こちらもある意味ヘタレ王子。彼が早くデレないかな。

  • けっしてかっこいいヒーローとヒロインではなく、そこはかとなく腹黒い二人がいい感じです。
    ただ、この二人が恋愛に発展していくのかはこの時点けは謎ですね。

  • レビューでの評価が高かったので購入してみました。

    流行りの男装女子のお話ですが、個性的なキャラとヒロインに目的があるので面白いです。

    読み始めは、やたらと読点(「、」)が多くて読みにくく感じましたが、最後の方では読点が少なくなったのか自分が慣れたのかあまり気にならなくなりました。(^_^;)
    ただ、独特な文章を書く作家さんだと思いました。

    1冊読み切り形式ではなく続き物のようですので、2巻を読むのが楽しみです。

  • こちらの詐騎士、主人公は男装した孤児の少女。兵役任された貴族の身代わりになって騎士になるのですが、まあやることなすこと愉快痛快もっとやれ。体も動くけど頭フル回転で周囲を欺き(主に男共を)翻弄していきます。
    強きをくじき、弱きを(ほどほどに)助け、理想の騎士様を演じながら、己の目的を果たそうとする物語。
    一冊読めば続きが気になるに違いなし!
    麗しの詐騎士ことリゼ嬢と、それを取巻く美少年天使や、どSコンビ(私はこのコンビは実はヒロインじゃないかと偶に思ってる)、顔面火傷姫に患者命美人医師。見かけも中身も個性豊な面々に、きっと夢中になれるはずです!

    オンライン小説から出版された作品。かいとーこ氏の作品はどれもこれも飴玉だと思って舐めたら胡椒が詰め込まれてたみたいな、予想の斜め上を飛んでいくところがあって大好きです。

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著者プロフィール

愛知県在住。2003年よりwebにて小説を発表。2009年、「詐騎士」にて「アルファポリス第2回ファンタジー小説大賞」読者賞受賞。2011年に同作品で出版デビューに至る。

「2020年 『詐騎士8』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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