- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434157554
作品紹介・あらすじ
拾った携帯電話のデータフォルダには、友人の死体映像が残されていた——「クラスメイト」。ふとしたひょうしで部屋の壁に穴があいた。その穴は殺人鬼の部屋とつながっており——「穴」。目を覚ますと、全裸で真っ白な部屋に閉じ込められていた女子高生。脱出する方法はあるのか——「全裸部屋」。圧倒的アクセスを誇る携帯ホラーの天才作家が贈る、ホラー小説の新たな形!
感想・レビュー・書評
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読めたーえげつない描写がバシバシくるので気味わる暇がないし、スピード感あるから次読みたくなるけど、圧倒的なバッドエンド、絶望感ですが世界に引き込まれますよー
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ジャケ買い。2009年の作品という事で、携帯電話の扱いが時代を感じさせる。当時の気持ちになればかなり斬新な設定の不条理ホラー。3話収録だが、良くも悪くも喜怒哀楽イライラスカッとあらゆる感情を刺激された。続編読むかは悩み所。悶々としそうだし…
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絶望の三話。二話目がオススメかな(〃ω〃)
全裸部屋はヒロインの性格が唯一の救いかな…あの性格だから答えに辿り着いたのだろう。。。 -
クラスメイト 主人公たちの思考がよく分からず自分は終始 ? という気持ちで読んでいた
穴 これは非常に面白く特に終盤の展開がいい意味で裏切られたこの本の中で一番心に残った
全裸部屋 哲学的作品で最後は何が起こるかドキドキしながら読んでいたが最終的にふわふわしたまま終わってしまった 自分の好みに合う作品ではなかったが深く考えさせられる部分がありとても興味深かった
全体的にベストセラーになりうるという本ではなかったがところどころ読者を驚かすことがあり読む価値はある作品だと感じた
2巻を買う機会があれば是非読んでみたい
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初めての二宮 敦人。現代ホラーです。
店頭でのインスピレーションで選びました。
所謂ケータイ小説ってヤツですね、軽くて読みやすいのですが・・・
三作品収められている中の三作目「全裸部屋」という作品。
私的に・・・今まで読んだどんなホラーより怖かったです。
リアリティ?自分に置き換えたら・・・とにかく気持ち悪くなりました。
そんなふうに死と向き合いたくありません!!
読後感、超絶的に悪いです!
でも多分・・・ほとぼりが冷めた頃、二作目に手を出すものと思われ・・・(^_^;) -
ケイタは偶然白い携帯電話を拾う。興味本位で友人と一緒に中身を見ると、データフォルダに凄惨な女性の死体の写真が納められていた。非日常な展開に戦慄するケイタであったが、その先に待ち受けるものはそれ以上の狂気を孕んでいた…。
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今年一番最初の読了ツイートはこちら。昨年から何冊か読んでいる二宮敦人さんの短編集。アルファポリスから出版されたとのことなので、おそらく一度Web小説としてサイトに掲載されていたのだろうと思われる。 暗闇の中に浮かび上がる充血した眼球上に突き刺さるようにして浮かぶ逆さまの水滴模様。
なんともグロテスクな感嘆符である。表紙からすでにグロテスクだぜ!という感じ。全3編からなる短編集のこちらは、読んでみると確かにグロテスク。グロテスクなのだが、やっぱり謎の気軽さがあってサクサク読める。 起こっていることはかなり深刻だし、怖い。 特に一番最初の「クラスメイト」は、何気なく拾った携帯電話から始まる恐怖の日々なのである。何気なく拾った写真に写っていた女性の死体。しかも、そこにうつっていたのは自分がグループでつるんでいた女の子であり、友人の彼女なのだ。
さらに、写真に写っている友人の殺され方は尋常でなく、鈍器に近い刃物で滅多打ちにされていて、顔がついていなければ、誰ともわからない、それぐらい酷い有様。それをわざわざ写真に撮り持ち歩こうとしていた犯人の異常性。その携帯電話に記録されている自分たちの連絡先。どう考えても戦慄する。自分や身の回りにすでに起きてしまった惨劇と、今から起こることが分かっている惨劇。どれをとっても怖すぎる。前も言ったが、読んでいる途中はどうしようもなく恐ろしかった。でも最後まで読み終えると、どうしても納得してしまう。不思議だ。
以前この作者が書いた「文藝モンスター」に出た雨漏というホラー作家が言っていた分からないから怖い。だから、理解できれば怖くない。という理屈に似ているのかもしれない。 確かに、私が好んで読むホラー小説は真実があまり語られず、語られたとしても最小限でかつ意味不明であることが多い。説明されたとして到底納得できないような内容ばかりなのだ。だからいつまでも理不尽さを感じ、読了後のもやもやをいつまでも抱えて消化不良のような気分になるのだ。だが、この作者の書く本は最後の最後に読者が抱える負の感情を、作品の面白さを損なわない形で、説明し清算してくれている(と私は感じている)。だから、読み終えた後に後味が悪かろうが、酷かろうが、すっきりするのだ。 おそらく。たぶん。 読んでいる途中の怖さ、気持ち悪さをすっかり無くしてくれる、この爽快感が今癖になっているのかもしれない。 内容はグロテスクで陰惨で、悲劇的なため、絶対読んで欲しいという勧め方ができないのが残念だが、興味がある人は読んでみてほしい一冊だった。 -
短編集は読みやすい。全裸部屋が1番好きだった
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3編からなる短編集。
2009年に刊行されたものなので、当時の携帯電話の仕様を懐かしく思いながら読んだものの、、、正直、ワクワクしながら先が気になる〜!という気持ちよりも、「この話結局どう収集するんだろ」という気持ちが勝って、なんとか読み進めた感じ。
1番最初の作品「クラスメイト」なんかは特にそうでした。
登場人物達の心理もよく分からないし、行動理念も分からない。リアルを求めたら突っ込み所しかない作品でした。
が、2作品目「穴」は、どこかでうまくボタンをかけ違え無ければ良かったのに…という切なさを、3作品目の「全裸部屋」は人間の真理を突いた深さを感じました。
けど、結局「何故?」を求めてしまう私は素直に面白かった!とは言えません。
不条理を楽しめる人には刺さるのかな? -
世にも奇妙な物語の脚本風
乙一さん風ではあるけれど、あくまで風
細かく考えずに、サクサク読む