六道の使者: 閻魔王宮第三冥官・小野篁

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 82
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434158759

作品紹介・あらすじ

昼は現世で朝廷に仕え、夜は地獄で閻魔に仕えている小野篁。冥府の役人たる彼は、現世でも隠された役割を負っていた。それは、死してなおこの世に彷徨うモノたちを冥府に送ること……。閻魔大王から贈られた七星剣を手に、篁が京の闇を駆け抜ける!平安の世に実在した人物、小野篁を描いた平安ファンタジー。『蛟堂報復録』の著者による新シリーズ開始。

感想・レビュー・書評

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  • 小野篁が閻魔大王の冥官となったいきさつが書かれているけど、伝説でもこのように伝えられているのかな。小野篁が結構狷介な性格で、その親友のへらへらしている藤原真冬との掛け合いは対照的で面白いといえるかもしれないが、怪異自体は最終的にちょっと小粒になってしまったなあ。

  • 史実の小野篁の若い頃の粗野さや文才と言った特徴が出ておらずやや物足りなさを感じました。
    都に災いを招き寄せた原因も読んでいるうちに何となく分かってしまい大筋が見えてしまったのも残念ですがあまり取り上げられない小野篁ものと言うことで星は3つで。
    京都に行った時に時間があれば六道珍皇寺に立ち寄る程度には好きな方なので主人公の本はやはり嬉しいです。

  • 【図書館本】面白かったー\(^o^)/ 小野篁の知識は『少年陰陽師』の作者の『篁破幻草子』のみ。しかも最終巻積んだまま。これを機に読みたい。発掘せねば。
    真冬&篁のコンビが好き。2人の関係が暖かい。イメージが大きく外れることがなかったので、素直に楽しめたのかも。
    この作者さん、とても読みやすいので作者読みしたいけど、図書館にはこれともう1冊(既読)の2冊しか置いてないのが残念。

  • 昼は朝廷の役人、夜は閻魔王宮第三冥官という、人でありながら二つの世界に生きる小野篁が、京を襲う怪異に立ち向かう、平安ファンタジーです。

    生真面目で融通のきかない篁と、そんな篁を放っておけない上流貴族の道楽者・真冬とのコンビが、愉快でした。

  • 閻魔大王の補佐官をしていたという伝説のある小野篁。
    今回も文字通り閻魔王の冥官として夜毎働いているという設定。
    もっと怪奇小説的な内容かと思っていましたが、案外そうでもなかったのが残念。
    仮にシリーズ化されても次作を読みたいとは思わないかな。
    ただ冥府の設定は結構面白い設定でした。
    しかも閻魔王が・・・だったとは。

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著者プロフィール

1985年、静岡県生まれ。
2007年にwebサイト「Nosferatu」を開設。創作小説を書き始める。『蛟堂報復録』でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、書籍刊行へと至る。他の著書に『呪症骨董屋 石川鷹人』(アルファポリス)、『ペットショップ夢幻楼の事件帳』(角川書店)、『宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録』(TOブックス)などがある。

「2018年 『蛟堂報復録9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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