だから図書館めぐりはやめられない: 元塩尻市立図書館長のアンソロジ-
- 鬼灯書籍 (2012年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434167409
作品紹介・あらすじ
茨城・鹿嶋市役所で将来を嘱望される中枢的な部署をけっとばし、自らの希望で図書館に異動した「変わり者」の著者が、新天地塩尻市に舞い降りた。新塩尻市立図書館づくりに全人生をかけた新人館長のユーモアとウイットにあふれるエッセイ。
感想・レビュー・書評
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◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB09863266 -
あー、図書館めぐりしたい
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“図書館は「人」で決まる”という思いが、本の端々から伝わってきた。
図書館での配架は、分類番号に縛られず関連本を一箇所に集めること、貸出数より利用者登録数を重視して、広く市民に利用してもらうことを目指す姿勢から、図書館が本来もつべき役割や考え方を芯に持っていらっしゃる方なんだな、と感動した。
たくさんの素敵な言葉が散りばめられていたので、ノートに記しておこう。
一番好きなところは、
「本は、ドラえもんだよ。みんながのび太ならば、ドラえもんからは助けの手を差し伸べない。じっと書架で、みんなが自分を探し当ててくれるのを待っている。もし君たちが本にたどり着いたら、ドラえもんは優しく教えてくれるはずだよ」(p.043)
図書館も本も、テレビのように勝手に情報(時にはノイズにもなるけれど)を与えてはくれないけれど、自分から近づけば近づくほど、常にさまざまなことを教えてくれる存在だよね。それは、図書館に行く、本を読むという経験を自分から行うからこそ得られること。
ぜひ塩尻図書館を訪れてみたい!
ブラックダイアモンドを訪れるためにデンマークに行くのは躊躇するけれど、長野県なら行けそう!いや、行ける! -
「図書館の営業マン」である元塩尻図書館長の作者が、自らの趣味や興味に絡めて図書館の楽しさを伝える。図書館は人が命、という思いが全編から伝わり、勇気づけられる。
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著者の趣味と好みの図書。そして所属していた図書館に関するエッセイ。
図書館での選書がいかに難しいか実感した…
あと悩んでいるときに、とりあえず自ら動き出すと159の棚に行かなくなるっていう主張が好き… -
大学院の授業で講師をしていただいた内野先生が、最初に出された本。
鹿嶋市・塩尻市の図書館勤務、だけではなく幼少時代からのご自身の経験を本のタイトルと絡めて、1章ずつ紹介していくスタイルのエッセイ。
図書館経営/サービスの本としても読めるし、読書論としても、読書案内としても、あるいはただのエッセイとしても読める。
そういう読みやすいスタイルだからこそ図書館本なのにこんだけブクログレビューもついてるんだろうなあ・・・。 -
【配置場所】特集コーナー【請求記号】914.6||U【資料ID】91121556
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25.5.12読み終わり
昨年、塩尻市立図書館を見学させていただく機会に恵まれ、あらためてこの本を読み、著者の図書館が大好きな気持ちと努力が伝わってきた。
著者の大切な本と、その本に関連した事柄をエッセイとしてまとめてあり、私は全国学校図書館協議会「学校図書の活用名人になる」を読んでみたいと思った。エッセイのあちこちに納得させられるところがあった。本の紹介のところにNDCが付してあるのも面白い。今週末、著者の講演があり、お会いできるのがとても楽しみである。