ミラーニューロンがあなたを救う!- 人に支配されない脳をつくる4つの実践テクニック -

著者 :
  • 青山ライフ出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434169403

作品紹介・あらすじ

人の脳は無線LANのようにつながっている。流れてくる悪い情報(暗示)を遮断すれば、もっと幸せになれる。

感想・レビュー・書評

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  • 自分にとって、良本でした。

    気にしないようにと頭では理解していても、身体に染み付いてしまっている状況を、すこしでも打破する策のひとつとして。必要な方に届きますように。

  • 脳のミラーニューロンは他者のマイナスな気持ちや暗示を真似しており気づかない内に影響を受けている。
    変わりたいならその人から離れて、尊敬する人と繋がろう!という内容だった。

    もう少し短くできたと思うが、著者自身いじめられた経験などがあるようで、思い入れが強いのだろう。

  • 本音モードと浮き輪モードを使って、他人のストレスのはけ口から脱出しようという本。親や他人から受ける暗示がこれほど恐ろしいとは思っていなかった。人からの評価を気にしない本音モード、ひとまずその場から離れようという浮き輪モード。これらを使いこ読み終わったて、人から植え付けられた暗示、期待をリセットして、自分らしく生きる道を再構築していくことができる。自分が常識と思っていることは、人から植え付けられたものではないか?本音モードでの発言を観察して、気づきたいと思う。

  • とても、おすすめの本です。自分を変えたくても変えることができない仕組みが書かれていて、さらにそんな自分を変える方法も書かれています。

  • 親の立場だったらどうすればいいのだろうか?
    子どもに自由でいてほしい。親がトップ2割だとして、ストレスをあまり流さないようにすればよいのか?
    家では下2割だが、子どもが他のグループでトップ2割とかになるようにすればよいのか。

    親の元から離れたくなった。
    グループの中で下2割がストレスを受け取ってるというより、グループの中でみんながそれぞれストレスを下に流していて、下に行くほど多くのストレスを受け取ってて、上に行くほどストレスを与えてる、という方が実生活でしっくりくる。みんなストレスを持ちたくないから、上から送られてきたストレスに自分の分を上乗せして下に送ったならば、一番下は潰れるほどのストレスを受け取ることになる。だからトップ2割が与えてると思ってる以上のストレスが下2割に降りかかってるのではないかな?

    この著者は自分が被害者であるときを意識しすぎているのが文章から感じられる。日常生活では、この著者から見たストレスを与えてる側や暗示をかける側になってしまうことがあるはずなのに、それについては意識されていない。著者の中で「自分は被害者側の人間である」という暗示がまだ解けていないのではないかな?と思った。

  • 望ましくないと感じる自分がいるとしたら、それは周りから知らず知らずのうちに掛けられた暗示のせい。自分では気付かないうちに入れられた「暗示」を演じさせられているだけ。そんな不自由な暗示から脱し、本来のありたい自分になれる方法を綴った一冊。

    ・ミラーニューロンというモノマネする脳の機能がある。このモノマネ脳により、相手が自分に抱いているイメージを勝手にまねて、そのイメージ通りに自分自身をふるまってしまう。相手のイメージが自分にとって望ましくないものだとしても、そのイメージが暗示となり、かってに真似てしまうのが厄介。逆にプラスイメージを抱く中にいると、自ずと力が発揮できる。

    ・暗示は「快」と「不快」の双方を入れることでかかりやすくなる。一番多い暗示は親から子への暗示。「あなたは凄い特別な存在なのよ!」という「快」を与えておきながら、おりにつけ「なんでそんなことも出来ないの!」という「不快」を与える。相反する刺激を与えることで、「特別な存在で何でもできるはずなのに、そんなことも出来ない」という混乱が生じ、自然と「自分は出来ない」という暗示が入っていく。その結果、元々は出来てたことも、暗示により出来なくなっていき、そんな出来ない自分を見て「やっぱり自分は出来ない奴」という負のループが加速していく。ポイントは、不快の前に、快を入れること。このギャップにより、人は暗示が入っていく。

    ・怒りは、アルコールのようなもの。怒りのあとに出る脳内物質は脳に快を与える。しかし、この怒り→快を繰り返すことで、だんだん効きが悪くなり、より強い怒りを必要とするようになる。アルコール依存症に似た怒り依存症になる。常に怒りっぽい人は、依存症になっている。

    ・ではどうやってこの暗示を解くか。「①褒め騙し」「②モノマネモード」「③本音モード」「④浮き輪モード」の4つ。

    ①褒め騙し。「手を褒める」ことで、相手が自分に持つ「イメージ」を変えてしまう。負のイメージを入れようとしたときは徹底的に無視をし、プラスのイメージでの働きかけの時だけ、しっかり反応を返す。この繰り返しで、相手の中にある自分へのイメージを変えていく。その変えていく過程で、テスティングという激しく感情をぶつけてくるステージがあることに留意。反省を見せつつも味方であることをしっかりと相手に入れる。

    ②モノマネモード。こういう人になりたい!と思う人になったつもりで、色々な物事を考えることで、自分にまとわりつく周りから入れられるイメージを変えてしまう。こういう人になりたい!と思う人と、自分とを比較して考えないこと。比較分析をすると、ありたいと現実とのギャップに、負の暗示が強まってしまう。単純になりたい人に、なりきること。

    ③本音モード。へんしーん!と心のうちで唱えることで、相手が入れに掛かってくる不のイメージに面したときに、素直に「やめてくれ!」と伝える。本音モードを使わず、嫌なことを我慢して受け入れることで、相手には自分にとっては負であるイメージが刷り込まれ、その相手のイメージを自分の脳がモノマネする。なんでわかってくれないんだ!という怒りを自分が抱えることで、相手はその自分が持ったイメージを真似て、分からないイメージを真似てそのイメージを実現してしまう。こうして、負のスパイラルはグルグルと周り始める。本音モードを使うことで、負を入れようとする人を断ち切ることで、負のスパイラルから脱することができる。本音モードを使い続けることで、負のイメージを入れるような人が近づいてこなくなり、楽に生きられるようになる。

    ④浮き輪モード。2:6:2の法則。人の脳はネットワークで繋がっており、上位2割の人のストレスが、下位2割の人に流し込まれている。上位2割はストレスを流すことで、活動的に動き回り、下位2割は上位のストレスまみれになることで動けなくなる。これは、あらゆる自然界、あらゆるグループの中で発生する法則。もし下位2割にはまり込んでしまったらどうするか。感じるストレス、怒り、そのたの似たような類のものが脳内を駆け巡ったら、それは上位2割から送り込まれた「汚物」だと思うこと。そしてその「汚物」を感じる瞬間に、気持ち悪っ!と認識し、「浮き輪モード」と心で叫んで、その脳内を駆け巡ろうとする負のイメージを一気に断ち切る。

  • この著者の本は何冊か読んでいてちょっと独特な考え方がとっつきづらいところもあるが面白い。

    脳のネットワークグループの話は非常に興味深かった。
    人間の意識というのはこんなにも他人や自分自身に影響を与えるのかと驚きます。

    なかなか面白かったが、ミラーニューロンはタイトルにつけるほどは関係なかったかなとふと思いました。

  • 不快と快を得るのは暗示。
    人真似で解放というノリ。
    著者の実体験から親や他者の暗示から解放する術をただひたすらに述べいている。
    人の憎悪をここまで感じたまま表現し記録するのはなかなかに気持ち悪い。
    が、まあ、そういうもんさな。

    ミラーニューロンあんま関係ない。
    これはなかなかに過激な毒書である。

  • ミラーニューロンとは、相手の脳と自分の脳が無線LANみたいにつながって、相手の脳から影響を受けて活性化するという、ガンダムでいうニュータイプみたいなもの。
    だから自分のストレスは自分のものではないという。おもしろい考え方である。

    この未開の研究分野から導かれるこれまでにない快適な生活。妄信的には受け入れられないが全否定もできない。はたして。

  • 最初は???だったけど、実はすごく斬新で面白いかも。
    発想がすごい。
    そして言われてみれば…と頷くこと多々。
    何回も読み返していくと、また違う気づきもあり、奥の深い本だと思う。
    何より著者の人柄が興味深い。

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著者プロフィール

心理カウンセラー、作家、株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役

米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研究生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。「どんな人でも心の傷があり、その人が認識していない心の傷でも治療することで、もっと自由に生きることができるのではないか?」と心的外傷治療に新たな可能性を感じ、インサイト・カウンセリングを立ち上げる。

「2023年 『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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