王妃様は逃亡中 (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 47
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434175831

作品紹介・あらすじ

「王妃様。心おきなく、元の世界にお帰り下さい」。召喚された異世界で、国王陛下と結婚した静子ことシーゼ。可愛い赤ちゃんも産まれて、幸せいっぱい……だったはずが、お城の祭司長から突然、強制送還宣告!?じょおっだんじゃない!日本なんかまっぴらごめん!迫る悪の手を逃れ、姿を変え、馬に乗り、舟まで漕いで大脱走!シーゼは無事夫と子どものもとに戻り、王妃の座に返り咲けるのか!?騎士も小姓も国王も巻き込んだ、はっちゃけ王妃の逃亡劇が始まった!

感想・レビュー・書評

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  • 何らかの事情でトリップもしくは転生してしまった主人公がなんやかんやで王妃になる、というようなストーリーが溢れかえっているネット小説の中で、王妃になったその先を書いているのが珍しいと思いました。しかも強制送還されそうになって逃亡するという展開。
    書籍化する前にネットで読んでいたけれど、改めて書籍になったものを読んでみました。ネット小説だとまとまり方がゆるいと思える部分もあるのだけれど、さすがに編集さんが入ると違うなぁ、と思ったり。

    ただ、王妃になってから逃亡するという設定は面白かったものの、途中からのこじつけのような厨二くさい寸隙っぽい進み方になってしまったのが残念。

  • 諸般の事情で逃亡慣れしてしまっている王妃様の、見事な逃げっぷりに惚れた。王妃という地位や名誉よりも、自分の「居場所」を求め、どこまでも真っ直ぐな眼差しで事態の打開に挑む彼女を、ついつい応援したくなる。
    巻末番外編でも、彼女のタフさが思いっきり発揮されてて楽しかった。料理は科学!

  • 異世界に呼ばれて王妃となったシーゼ(静子)が王子を産み、いきなり元の世界に戻されようとして、逃亡するところから始まる。シーゼが逃亡慣れしていてたくましく、対してフェザリオン国王が多少ヘタレで、読んでて楽しいカップルでした。

  • まずは家令の顔出しがなかったことを明記しておかなければいけない。まあこれは各自の想像に任せた方がいいかもしれないな、うんうん。99p.でゆらりと立ち上がるメイラーに大受け。

    地球から召喚されたパワフルでチートな王妃様が逆ハーな逃亡を経て居場所を取り戻すまで。チートだけど周囲への思いやりも尊敬もあるので、読んでいて嫌な気持ちにならない。苦労育ちなのに(閉所恐怖症の気がある他は)まっすぐ育った明るいシーゼに、ちょっとヘタレ気味の王様が惚れちゃうのも無理はない。全年齢リミッターが苦しいぞ。

    収録番外編「王妃様は実験中」も楽しかった。第百十一代王妃(シーゼは百二十三代)グッジョブ!

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著者プロフィール

東京都生まれ、千葉県在住。2012年『王子さまの守り人(まもりびと)(旧題:離宮の乳母さま)』で出版デビュー、WEBでも活動中。手動式コーヒーミルで豆を挽くのが癒し。

「2020年 『猫の手でもよろしければ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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