- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434177651
作品紹介・あらすじ
累計32万部突破の大人気陰陽師シリーズ、文庫化第七弾!祖父から継いだ報復屋稼業を巡り対立している辰史と丑雄。二人の争いに終止符を打つべく、ついに太郎が立ち上がった。挑むのは、孤高の異能者・三輪尊を巡る過去の予言に隠された秘密。しかし、辿り着いた真実はあまりに切なくて……。
感想・レビュー・書評
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大事だからこそ独占したい、相手に裏切られるのが怖くて試そうとする気持ちは分かるが、彼女の考えていることはえげつないし、理解できない。
物語の主人公は、彼らが幸せなときに終わるから幸せなのだと聞いたことがあるが、物語の中の世界から出ることをやめた彼女は幸せなのだろうか「青髭」。
太郎という名前ながら太郎らしい働きのなかった太郎が初めて話に絡み始めた。家を守るためとはいえ、さすがにそれは酷過ぎるのではないか。
丑雄の推測も間違ってなかったし、辰史が龍のように振舞おうとしている姿が、今を見ると想像できない「邯鄲の夢」。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回はなんか、色々と動き始めた。比奈は大丈夫なのか。私は丑雄苦手だぁ。なんか、うるさーいって叫びたくなった。
そして、太郎活躍するのかな。急にでてきたよ。ぐいぐいと、なんかいろんな関係性が明らかに、なっていくのが面白かったなぁ。8巻が楽しみだ -
琴線にふれた一節。 ネタばれ注意。
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「そういう貴方こそ、自分が正しいと信じる言葉の刃が他人を傷付けていることに気付けない」
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「血が繋がっているから気になるってだけでさ。他人の中に自分と似たところを見つけることも、
そう難しいことじゃない。 身内なんて言っても、自分自身ではないからね。
世の中には血の繋がっている人間とそうでない人間とで線引きをする人が多いけど。
結局のところは、自分か他人か。それだけなんだよ」
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「みんな、喋ることを我慢しすぎているんだよね。胸の内を表すことのできる、最も単純な
手段だって言うのに。人を傷付けることが怖くて口を噤み、けれどその沈黙も人を傷付ける
ことに気付かない。誰も彼も優しすぎるんだ」