- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434197055
作品紹介・あらすじ
勇気をくじかれ失われた子どもの自信をどうすれば取り戻すことができるのか?就学以前に身につけられた誤ったライフスタイルの改善を目指すアドラー育児・教育論の基本書!本来、子どもは何でもなしとげることができるが、もはや追いつくことができないという劣等感を持つ子どもは、課題に取り組まず、問題行動をする。本書では、教師と親が、このような子どもを勇気づける方法を事例を通して考察する。
感想・レビュー・書評
-
アルフレッド・アドラー著書、岸見一郎訳、という事で、アドラー心理学について最も根本的なことが書いてあるのはこのアドラーセレクションのシリーズなのではないかと思い、読んでみた
アドラー自信がこの本を残したのではないが(アドラーの話を聞いていた弟子達が書いたらしい)読んでみて、この本にアドラー心理学の確信的なことが書いてあるということがわかった。
結論的なことを言えば
個人心理学者は、子供を育てる時に、厳格な方法も甘やかしのほうほうも用いるべきではないという風に考える。必要なことは、理解すること、誤りを避けること、子供が問題に直面してそれを解くように、そして、共同体感覚を持つように勇気づけることである。
他にも様々な事例が書かれてあり、子育てをしていく上で参考になった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年2月12日読了。『嫌われる勇気』で最近人気のアドラーによる、子どもの教育論。私はアドラーの行動心理学はかじった程度にしか知らないが、頻出する「勇気づける」「勇気をくじかれた子ども」などの表現がそのエッセンスなのだろう。1930年代の書物だが、子どもは単に「経験を積んでいない大人」であり人間であり、「親・周囲の注目を集めたい」という目的に沿って勤勉であったり怠惰であったりする行動をとっていること・それは本人にとっては極めて正当なものであること。「子どもを罰すること」には全く効用がないこと。子どものサインを見落とさず早期に是正処置をとるためには教師の役割・能力が非常に重要なことなど。文章はカタくて読みにくいところもあるが、大人の自分の行動原理・価値観に照らし合わせても学ぶことも多かった。実践していこう。