リーダーのための「人を見抜く」力 (詩想社新書 1)

著者 :
制作 : 発行 詩想社 発売 星雲社 
  • 星雲社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434199370

作品紹介・あらすじ

まず、ベンチ前にボールを一つ転がしてみる。そして、ベンチに帰ってくる選手たちの反応をそっと見るのだ。これだけでも彼らの将来性がある程度見えてくる…人間性、将来性、賢明さ、統率力、指導力…どこに着眼し、どう本質を見破るか。ノムラの人間観察眼!!

感想・レビュー・書評

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  • 当然だけれど、選ばれた人が集まるプロ野球。そんな中で、選手を観察し、チーム(組織)を強くしていく様子が描かれる。野球に詳しくなくても、なった気になる。

    キャッチャーとは人間観察が仕事である
    根拠をもって行動している人間か見る

    超二流選手は、鈍感人間であることが多い。この手の選手には、まず何事にも疑問をもつように、質問を投げかけたり、問題提起をして敏感な感性を育てなくてはならない。自分の実力、チームメイトの実力、チームの中でも自分の中の立ち位置、チームに自分がどのように貢献すれば他の選手より必要とされるかなどを知れば、超二流から脱却できることもある。

    バッターは4つのタイプに分けられる
    リーダーは派閥を作ってはならない

  • 進歩とは変わること
    変わることに楽しみを見いだす
    障害を乗り越えていくには、自分を変えるしかない
    短所を鍛える
    無視、賞賛、非難

  • 【仕事】リーダーのための人を見抜く力/野村克也/20151001(105/389)<187/23525>
    ◆きっかけ
    ・日経広告、タイトルに惹かれた

    ◆感想
    ・鈍感は悪である。何やってもダメ、常々当方が感じていたことをまさに言い放っている。しかし、結局は鈍感力とのバランスだったりするのかな。
    ・こーゆー心構えを持つリーダーの下に育つ若手はうらやましい。当方は若い時代にこの種の上司がいなくて苦労した・・・

    ◆引用
    ・鈍感は悪である。何やってもダメ。感じる力がないと人は伸びない。自分ありの生き残り術に気付くい、思考錯誤しながら成長していくもの。
    ・リーダーは部下が失敗したときこそ、その一瞬の表情を見逃さない。
    ・褒めるタイミング。やる気を後押ししてやる。
    ・直接のコミュニケーションより、ちょっと離れたところから観察するほうが、性格、周りへの配慮、敏感さ、主体的に取り組んでいるか等、得られやすい。
    ・単純作業できるか否かが、その後の飛躍に大きく影響する。
    ・ミスが根拠を持ったものなのか、それともただ漠然としたものなのか。
    ・中心なき組織は機能しない、という原則論。
    ・自分だけに頑張っている人間は、今ひとつ粘りに欠ける。自分が支えてくれる周囲をつ年い意識している人はとことん頑張り抜く。
    ・プロとしての高いプライドを持ち、恥の意識を持つ者だけが自分を高められる。
    ・防げるミスか防げないミスかを見極める。
    ・変化することは進歩の証、変わることに楽しみを見出す、変わることは何かを失うことではなく、何かを得ること。
    ・目の前にある障害を乗り越えていくには、自分が変わるしかない。最大の障害は自分自身のなかにある。
    ・限界を知って初めて自分のもっている新たな可能性に気付くことができる。
    ・成長を本当に願うのなら、自分なりの答えを導き出すまで、先に指導者が答えをいってはいけない。
    ・本質的な質問を投げかけ、仕事に対する深い理解へと導くことが重要。
    ・子供を見れば親が分かる。選手を見れば監督が分かる。上司を見れば・・・・
    ・鞍上(あんじょう)、厠上(しじょう)、枕上(ちんじょう)。人間がリラックスしじっくりと物事を考えることができる。
    ・何かやってくれるかもしれないと仕向ける。
    ・チームのためにという自己犠牲の精神と責任感を持てる人間こそが、チームリーダーにふさわしい。
    ・組織はリーダーの力量以上には伸びない。チームを強化する一番のポイントは、監督の力量をレベルアップすること。

  • 野村監督が書かれた本。
    リーダーのための〜とあるが、読むこちらがどきりとする言葉ばかりが記してある。まるで監督にそばで見られているようである。
    自分の仕事を振り返ってみると自分のために仕事をしてきたようにしか思えない。
    組織のため、はもちろんクライエントのためにも働けていたのだろうか?
    プロは自主性の世界。変わりはいくらでもいる。

    今期から小規模のチームのリーダーとなる。同じリーダーとしても野村監督とは人間的な大きさが違いすぎる。
    けれども。
    チームのために働きたいし、チームを円滑にするためにも人間的に成長していこうと思う。
    ほめられて喜ぶ時期は過ぎた。
    周囲のことに鈍感にならず、結果に満足せず、変化していこう。
    変化は進歩だ。

  • 野村監督の本をよく読むが、書いてある内容が一貫している。また、その内容も、気付かされることが多い。

    頭のいい人には、くどいと思われるかもしれないけど、人生の色々なケース、あるいは環境が変わる中、一貫した考えを違った言葉で、読めることで血肉になるのではないかと思う。良書だと思うし、監督には今後、様々なケースについて考察をし、書に残していただくことで、財産になるように思う。

  • 人を見抜く事が如何に難しいか、自分がどのように見られているかを考えさせられる。

  • 野村克也氏は人間観察に優れています。人の上
    に立つ者は「適材適所」を実践することが重要
    です。

    何となく個人の力量に頼っていたプロ野球に
    「チームとして闘うこととは何ぞや」という
    問いに対する答えを出した最初の人と言って
    いい野村氏の組織を率いるリーダー育成本です。

    部下が何か失敗する。そのときに悔しさを感じ
    られる人間はその後伸びる。だからこそリー
    ダーは部下が失敗した時にこそ、その一瞬の
    表情を見逃していけないと諭します。

    ノムさん論満載の一冊です。

  • 正直、今まで読んだ野村本と比べ、さほど目新しい内容はなかった。

  • プロ野球界で磨かれた「人を見抜く」力を紹介、リーダー論をとく。

  • 野村監督の仕事論・人生論の集大成。深い。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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