きみの背中 ぼくの手のひら

著者 :
  • ルナマリア
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本棚登録 : 40
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434200762

感想・レビュー・書評

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  • 普段商業のBL小説はほとんど読まないのですが、書店に並んでるのを見た時、どうにも気になって何度も本の前を往復していました。

    主人公は大手広告代理店のCM企画のホープ和泉東五。上司の時田に誘われて入ったイタリアンレストランでシェフの花月宝に出会います。東五は宝に一目ぼれしてしまいます。
    そのあと小さなことをきっかけにして二人は急速に近づいていき、宝のアプローチで二人は結ばれます。
    ゲイであることを隠して内心臆病に生きてきた東五は、独占欲に駆られながらも真綿でくるむような宝の愛に癒され、実は周りの人たちから愛されてきたということに気付き、ある決断をします。

    いや、なんにせよ東五(26)がとてつもなく女子です(笑)
    表に出す言葉は若いサラリーマンですが、心の中の言葉遣いはまるで女子です。
    経験はそれなりにあるはずなのに、宝にビビッときただけで恋愛観が一気に少女漫画になります。
    テイストとしてはかなり甘めではないでしょうか。東五が女性的思考回路の持ち主なのでこちらも「あー気持ちわかるーわかるわぁー!!!」とキュンキュンしながらストーリーを追うことができるのでこれはこれでオツです。むしろ甘いの大好きな私にとってはご褒美です本当にありがとうございます!!
    あと個人的に八雲さんは東五さん愛しすぎだと思います。これもおいしい((・H・ )なでなでしてもらいたい。

    文自体は作者がweb小説出身と聞いて納得できる文体という印象です。ネーミングセンスも(仮名)っぽいのにもちょっと違和感。東五ってコミケ?花月宝とはおめでたいなぁ…うん。他の人物もちょいちょいオタクのセンスで決めたような名前だったりするので、違和感を覚える人もいるかもしれませんがフルネーム表記はほぼないのでいいかなと。まぁ実在の人物とかぶってもアレなんでしょうね…。
    誤植で吹きましたしね。

    テイストとしては☆5ですが、文章量や価格も含め全体として☆3にしました。

著者プロフィール

1987年3月10日生まれ。2013年に小説家デビュー。『骨董靴工房アッシェンプッテルの来客簿』が初のシリーズ作品となる。

「2016年 『骨董靴工房アッシェンプッテルの来客簿 ハイヒールは嘘つきのはじまり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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