異世界でカフェを開店しました。 (5) (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 90
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434204401

作品紹介・あらすじ

ごはんのマズ~い異世界に、カフェを開店した元OLのリサ。旅行先の隣国からフェリフォミアに帰って間もなく、その国から公爵ウィルフレッドがやってきた! 先日、リサの料理を食べて感激した彼は、自国の食文化を向上させるために協力してほしいのだという。王太子エドガーらと話し合った結果、リサは公爵の頼みを引き受けることに。そして彼の専属料理人であるランダルという男性に、料理を教えることになったけれど――? 地球のレシピで他国のごはんも美味しくします!? 大人気クッキング・ファンタジー、待望の第五巻!

感想・レビュー・書評

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  • 今年の梅雨明けの後の暑さが酷かったが、この本の世界のフェリフォミア国でもそんな暑さが続き、リサは豆から餡子を作ることで、水まんじゅうやかき氷の金時を作り出す。塩気もあって熱中症たいさくにもなるとかね。常に、新しいメニューを考えて実行していく。隣国のマスグレイブ公爵がやってきて、彼の専属料理人への指導と、小麦のない隣国スーザノウル国のために、新しい食を開発してくれるように頼みこんでくる。リサはインディカ米に似た泥麦からフォーを作り出す。与えられた材料で、いろいろ工夫していくところがいいところだね。結局、このシリーズは料理に終始しているんだ。

  • 前作を読んでからだいぶん開いたなー・・・。
    なんか、イラストの感じが変わったね。描いてはる方は同じ⑪氏やけど、みょうにまるまっちくなったような・・・? (;^ω^)

    さて、内容も面白いし、さくさく読めるんやけど、
    〇〇する
    〇〇だった
    〇〇する
    の、羅列で、どうにも仕様書を読んでる風なのは相変わらず・・・かな。

    シリーズ最初はもっとリサの目を通して丁寧にフェリフォミア王国や、食事情について書かれていた気がするので・・・、なんやろう、そんな焦って先へ先へ展開させなくてもいいのになあ、ちゅう具合?

    たぶん、落としどころは決めてはって、そのオチに向かってガーッと書いてはるんやろうな。
    早く展開させて、ちゅうようなもったりくったり感はないんやけどなあ。なんとなく、置いていかれてる感もある。
    せっかく異世界トリップもので、わりと平凡? な女子がトリップしたんよね。
    リサちゃんは料理人やったわけじゃないよね。
    料理人じゃないのにあそこまで料理ができるのもすごいと思うけど、
    「この世界に来た当時は魚をさばくのも苦労した」
    と、いうようなことがちらっと書かれてて、
    「そうよねえ」
    と、そこは面白かった(その一文だけやけど・・・)。

    そういうところ!!
    そういうちっさいところを、もうちょっと書いてくれたらより厚みが出るのに。
    キャラにも移入できるのに。

    客観的に見てどうだこうだをきれいに書かれるよりも、そのキャラがどう行動するのかを躍動感とともに書いてくれるほうが、読み手としてはいろいろ想像しやすいけどなあ。
    もう少しだけ読者を信用して書いてくれてもいいのに。
    それか、行間を勝手に想像されるのがいやなのかな。そういう作家さんもいてはるもんね。

    児童書ですららぶあまキュン具合がすごいので、このシリーズのリサとジークくんのストイックぶりは
    「料理ばっかりしてて大丈夫か」
    と、余計なお世話をやきたくなる。
    たまにはこの二人のプライベートも見てみたいもんです。でないと金髪で寡黙なジークくんがコツコツと料理をしてる図はどうしてもまんばちゃんで想像したくなっちゃうやん(⑪氏だけに・・・)。

    本筋と、料理科に通う子どもたちの短編の構成は今回も変わらず。
    短編のほうが面白く感じるので、正直、本編ももっと凝縮して、あれこれ説明は省いて、このくらいのボリュームにしてくれるほうが読み応えがあるのかもしれへんな。

    料理を教えるくだりは面白かったよ。丁寧に書き込んでくれはって、作者は料理が好きなんやろうなあと改めて思った。
    ここの書き込みもいいし、料理を教える代わりに貿易ルートをくれっていうリサも
    「うまいな!」
    と、思ってんけどね・・・。

    何がもう一歩なのか・・・。それがはっきりわからんってことは、それなりにまとまってるってことなんやけどね・・・。
    あと、「~」の多用がすこし減ったのもよかった。ブログならともかく小説のセリフにいちいち「~」はいらん、「~」は。

    シリーズは7巻まで出てるんよね。
    蔵書にもあるし、また借りてみるか・・・。


    (引用)

    親として、子どもにこんなふうなセリフをいえたらすごいなあと思う。
    また別の道を選べばいいっていえるところとか、失敗を恐れるな、と、言えるところも。
    失敗してもまた立ち上がれると子どもに対して信頼しているのが、とっても素敵やと思う。

  • 突然ごはんのマズイ異世界にトリップした元OLのリサが、その世界の食文化を発展させるべく、カフェを開店したり奮闘するお話。
    今回は、熱中症対策で水羊羹を作ったり、隣国からきた料理人に料理指導したり。恋人のジークとの時間はほぼなく、新メニューの開発・料理・それを食べた人たちの反応がほとんど。このシリーズ読んでいると色々食べたくなる。
    本編外で、学園の新学期が始まり、料理指導した隣国の料理人の娘が、留学生として料理科での新生活を始める場面が描かれる。上級生に進級した3人組がなんだかんだいい先輩になってて微笑ましい。

  • 図書館本
    とにかくリサさんの知識がすごすぎる
    水羊羹とか作れる気がしない…笑

  • なんだか料理の描写がより詳しくなっているような。
    久しぶりに続きを読んだから、そう感じるだけかな?

    そう、この料理の技術が広がるということは、それがそのまま貿易にもつながる。
    料理の材料はもちろん、そのための器具も。
    すべてが貿易につながり、それは国と国との政治の問題にもつながる。
    とっても大きなこと。世界が変わってしまうような。

    良く気が付くリサさんだけに、そのあたりの危機感があんまりないのは、ちょっと不自然かなと思う。

  •  読了。
     隣国の料理人に料理指導したり、その料理人の娘が留学して料理科に入学したりとなかなかに国際的な交流。
    ルトら3人が良き先輩として1年生を導いている様子が微笑ましかった。

    今回は恋愛要素があまりなく、なかったらなかったで物足りなく感じた。

     フォーが食べたくなったな。
    (220808)

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著者プロフィール

青森県出身。2012年「異世界でカフェを開店しました。」にて出版デビュー。

「2020年 『異世界でカフェを開店しました。9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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