過保護な幼なじみ (エタニティブックス Rouge)

著者 : 沢上澪羽

• アルファポリス (2015年6月18日発売)

作品紹介・あらすじ

イケメン歯科医である年上の幼なじみ・元樹から、日々過剰に世話を焼かれている瑠璃子。長年、このうえなく甘やかされる生活を続けていたが、もう24歳なんだからと、“お兄ちゃん”である彼からの自立を決意する。だけど、元樹はそれを許してくれない。そんななか、瑠璃子に言い寄る男性が現れた。「今こそ、お兄ちゃんから離れるチャンス！」そう思った瑠璃子だったが、元樹は大激怒！　なんと彼は、今まで自分の時間を奪ってきた責任を取れ、と瑠璃子にカラダを要求してきて……。キチクなエロ歯科医との、ラブ攻防戦！

感想・レビュー・書評

[永杜さんの感想 · 2021年5月13日]

年上の幼馴染から卒業しようとしてみたのに
何故か怒られ、責任を取らされる羽目に。

いや、これ囲い込みすぎでは？　と突っ込みたい。
そもそも主人公が完全に刷り込まれているので
離れるとか無理だと思われますが。
無駄なあがきをして、とりあえず円満解決。
とっとと手を出せばよかったのでは？　と思う
ある意味ヘタレ年上幼馴染でした。

[sakuraさんの感想 · 2015年6月28日]

母子家庭で育った1人っ子のヒロインは、幼い時から面倒を見てくれた5歳年上の幼馴染ヒーローを兄のように慕っていましたが、ヒロインが大人になっても変わらずに過保護に接してくる彼に素直になれず、ついつい反抗的な態度を取ってしまいます。

…あー、これは責任を取る方法が「恋人になってもらう」だったら、また違った展開が楽しめたのだと思います。
あと、他人から見たら天然だと思われるヒロインが、ヒーローの前でだけは素直になれずにツンデレになってしまうという性格がイマイチ統一性がないように感じました…。

結局ヒーローの策士勝ちで、子供の頃からの刷り込みによってヒロインは無意識でヒーローを頼るようにされていたのだと思います。
Hシーンが何度かありますが、ヒーローが全く避妊具を装着する様子がないのと、その事に関して何も危惧していないヒロインが残念でした。
まあ、それもヒーローの計算の内だったのかもしれませんが…。
過保護な男は欲しい物を手に入れた瞬間から、束縛する男になるんだなと思いました（笑）。

帯にある「ど変態」「エロ歯科医」というコピーは煽り過ぎというか、自分はあまり感じませんでした。

著者プロフィール

北海道在住、2007年よりwebにて小説を執筆。『モトカレ!!』にて出版デビューに至る。

「2018年 『トラウマの恋にて取扱い注意!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」