誰がこの国を動かしているのか (詩想社新書)

制作 : 発行 詩想社 発売 星雲社 
  • 星雲社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434216305

感想・レビュー・書評

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  • 首相経験者が「誰がこの国を動かしているのか」と意見を交わすという異常な状況が、この国の現実。

  • 自律する市民にとって、一番求められる資質、それはメディアリテラシーである。それは、多様なメディアを意識的・批判的にとらえ、自律的に関わり、能動的に表現することを意識しながら、情報の受け取り方に注意し、報道を鵜呑みにしないという視点なのだ。
    そういうことを大前提にこの本を読んでみる。
    誰がこの国を動かしているのか。
    まえがき
     戦後日本の根深い癒着構造 鳩山友紀夫
    第1章 安倍政治、対米隷属レジームの正体
    第2章 この国を動かしているのは誰なのか
    第3章 日本人にとっての原爆、原発、核開発
    第4章 沖縄から見えてくる日米関係の核心
    第5章 いま求められている日本外交とは
    第6章 拉致、慰安婦問題に垣間見える
        戦後日本人の被害者意識
    第7章「永続敗戦レジーム」から脱却するために
    おわりに 白井 聡
    あとがき 木村 朗

    日頃目にする新聞、テレビ報道などでは絶対見れない事実が明らかにされている。
    鳩山友紀夫氏の思い、実像が理解できる。また、沖縄問題時の外務官僚の極秘文書ねつ造。
    白井聡氏の「永続敗戦論」をきっかけにこの本に出合ったのだが、氏の当該書物を書かれた意思が、より鮮明になった。
    また、木村朗氏の思いが実現しこの鼎談が編まれたのだが、結局、真に日本国を憂える人々が真に連携しないとこの国の行く末は危ないという認識が醸成されました。

  • 「永続敗戦レジーム」の白井聡氏による安倍政権のアメリカ追従路線の結晶化、鳩山元首相のなぜ政権交代が失敗したのかの自己分析、木村朗氏による沖縄の辺野古・独立運動の動きなど読み応えがありました。政権交代時に民主党がやろうとしていた根本的な政治改革を真に実現するための示唆に富む内容ですが、今の政治状況で野党のとるべき次の一手には言及はほとんどなく、それは今後に期待します。対米追従をやめるのにトランプ大統領の誕生はチャンスと捉えるべきですが、在留米軍の駐留費にとどまららず、GPIF(年金積立金管理運用)50兆円のアメリカのインフラへの投資など、あからさまな擦り寄りを続けて目を覆うばかりです。商売でいうところの撤退時の高値戦略に出ているのにそれを、自分から大量に購入しているのが安倍首相には分からないのです。
    鳩山さんはオバマと本当ならもっとやりあえたと思いますが、対米従属を信奉する官僚がアメリカをおもんぱかったすえの怪文書(それから検察による政治資金問題)で失脚させられた。オバマは、序盤は軍産複合体とケンカしないためにヒラリーを国務長官にして黙認していたが、案の定色々問題を起こしてそれも理由に第二期は中東からなるべく引く多極化路線に転換した。鳩山さんは時代が少し早かったのかもしれない。
    鳩山さんにはぜひトランプ以後の多極化する世界に必要な次世代の日本の政治家の育成を頑張ってほしいと思います。

  • 鳩山さんは宇宙人ではなかったんですね

  • 16/08/18。

  • 『永続敗戦論』の続編を鼎談で進めてる感じというのが、近いイメージかな。安倍政権に対して、なんかヘンだなと思う向きにはおすすめ。

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著者プロフィール

鳩山友紀夫(はとやま・ゆきお) 1947年、東京都生まれ。政治家、元内閣総理大臣。

「2020年 『街場の日韓論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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