- Amazon.co.jp ・本 (755ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469012064
感想・レビュー・書評
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西欧で築きあげられたイメージ・シンボルの伝統を網羅。
自然神話としてのハムレットや、マザーグースの魔術的な点の指摘(ハバードおばさんと犬の関係とか)、など読ませて飽きない
Great goddes(三毛の基本は白黒茶であるが 女神の基本は白赤黒である) serpent を読むと 神話の基本が一応わかる。「白い春」という概念は存在する、というのとソレをやると「西欧コンプレックス乙」と言われる、というのは覚えておいてよい。そんなわけなので青春はない代り朱夏と玄冬が存在するわけだ。
付録にはルーン、ヒエログリフのアルファベット、北欧神話のパンテオン、女神の隣にゼウスが入るギリシャ神話のパンテオン アルスターの英雄の系譜、まで入っていてとても便利。
「llyrはウェールズ語でスィールなんだが」
と嘆いた後でウェールズの項目を引くと、ちょっとがっかりする。
西洋限定なので、難解極まるD・トマスの解説、フロイトの夢判断、は入るが虎に関する東洋の、針との関連だ道を司るだドラゴンスレイヤーだ は一応ない。カマキリに「日本では勇気を表す」がある位。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三葛館参考図書 801.9||VR
本書は西欧世界のイメージとシンボルについてまとめた事典になります。
ヨーロッパでは神話や聖書をモデルとしたシンボルが、現在でもあちこちに取り入れられています。とりわけ絵画や建築などを読み解くときに、これがあると非常にわかりやすくなるかもしれません。単語1つ、シンボルとなった形1つをとってもそれぞれに込められた意味があるとわかると、知的好奇心が次から次へと湧いてきます!巻末にはギリシア・ローマ・エジプト神話の系譜やテーベ王家やアテネ王家の系譜なども掲載されています。
一度手にとってご覧下さい!
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=24767 -
どちらかというと物狂いの品に近いものでもある。ものの背後に隠された意味を解説する。西洋絵画を紐解く時に便利。パラパラと捲ると、人間というものは物語を造らずにはいられない生物なのだと。物の隠喩とは非常に複雑な脳機能であると思う。(茂木ならクオリアというのか?)何らかの根拠のあるわけではなく、しかし一方で強く押し迫って来る。さらに物語は物語を呼び重層化する。
友人から贈り物。思い出の品 -
中学生の時に購入しましたがまだ読みこなせておりません。凄い情報量。
パラパラと眺めているだけでも楽しめます。
西洋のあらゆるシンボル・イメージの意味などをまとめてあり、創作活動をする人は持っておいてよいのではと思います。 -
本当にお世話になりました!
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夢や箱庭、絵画、コラージュ等に出現しているイメージを知る手がかりに。ただし、言うまでもないけどあくまでも集団的イメージであるので参考までに。
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創作ジャンルで字書きさんには
もってこいじゃないでしょうか?
(絵師さんにもいいかも?です)
西洋のあらゆるシンボル・イメージの意味・記述などをこと細かにまとめてあります。読んでるだけでもかなり楽しいです。 -
ちょっと高価ではあるけれど、小説書きやゲーム作りに興味があるなら、買う価値がある一冊。友達に貸したりなんだかんだで、すでに三冊ほど買っている気がする……。
キリスト教はもちろんのこと、ギリア・ローマ・北欧神話に至るまでの事物に内包される「イメージ」を解説した辞典。
巻末のギリシャ神話家系図も何気に使える。