意味論: 意味構造の分析と記述

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  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469210484

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  • p.iv 序 「同じ言語学の部門であっても音韻論(phonology)形態論(morphology)統語論(syntax)に比べると意味論で扱う問題は正確な把握という点で遥かに困難である。このことは言語の意味構造(semantic structure)というものが他の部分の構造に比べてより高度の不確かさ(indeterminacy)ということによって特徴づけられているということ、および、それには非言語的(non-linguistic)な要因も関与しうるということによっている」p.s. 解説歌 存在と所有状態使役変化時間空間手段と仮定。記号体系としての言語という視点で整理している。 自然言語とそれ以外の「言語」について触れている。 モールス信号が50音に対応していること、コンピュータ言語につても触れている。 文法については、変形生成文法(taransformational generative grammar)と成層文法(stratificational grammer)を示している。本書は文法論であなく、意味論であるので文法については体系的ではないような印象を受けた。できれば、文法論の上に意味論を位置づけるような体系化を願う。 例えば、自然言語と機械言語に分類する。機械言語のうち、自然言語由来の索引語とコンピュータなどで扱うことを想定した人工言語。人工言語には、プログラミング言語と仕様記述言語。などなどの分類と、文法による分類も欲しい。

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著者プロフィール

1934年、京都市の生まれ。東京大学で英語英文学、イェール大学で言語学専攻。現在、東京大学名誉教授、日本認知言語学会名誉会長。インディアナ大学、ミュンヘン大学、チュービンゲン大学、ベルリン自由大学、北京日本学研究センターなどで客員教授、ロンドン大学、カリフォルニア大学バークレー校などで客員研究員。Longman Dictionary of Contemporary English(3rd ed.),『ロングマン英和辞典』の編集で校閲者。著書に『意味論』『「する」と「なる」の言語学』(大修館書店)、『記号論への招待』『ことばの詩学』(岩波書店)、『〈英文法〉を考える』『日本語と日本語論』(ちくま学芸文庫)、『英語の感覚・日本語の感覚』(NHKブックス)など。言語学研究書の翻訳、論文多数。

「2022年 『ふしぎなことば ことばのふしぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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