三星堆・中国古代文明の謎―史実としての『山海経』 (あじあブックス)

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著者 : 徐朝龍
制作 : 徐 朝龍 
  • 大修館書店 (1998年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469231434

三星堆・中国古代文明の謎―史実としての『山海経』 (あじあブックス)の感想・レビュー・書評

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  • 神話にも似た山海経と、古代の三星堆文明の遺跡遺物を読み解く仮説
    面白いですがまだ仮定が多いので最新の研究に期待したいです

  • ずっと以前、長江文明だという巨大な青銅の仮面の歴史展示を見に行ったことがあって、その迫力に圧倒されたことがある。今まで不当な扱いを受けてきた文明だったというのが信じがたいほどだった。もっと詳しく知りたいと思いながら、もう何年たったかな。

  • (2004.10.07読了)(2004.09.29購入)
    副題「史実としての『山海経』」
    1998年4月25日から7月20日まで世田谷美術館で、『三星堆』展が開かれました。この本はそれに合わせて出版されたものです。2004年8月から9月に東京都美術館で開かれた『よみがえる四川文明』展の会場で販売していたので、入手し読んでみました。

    三星堆文明は、紀元前2800年ごろから同850年ごろにかけて中国西南部の四川地方に独特の足跡を残し、歴史の闇に埋もれ忘れ去られていた。1986年に発掘され、驚異の姿を持って人びとに衝撃を与えた。

    三星堆から発掘された遺物を読み解く鍵はどこにあるのか。
    漢代の歴史家司馬遷は、資料を求めて全国を行脚し、民間で言い伝えられていた古代の伝説を各地で数多く採集した。彼は神話伝説の神秘的な面をできうる限り切り捨て、人間の行動として理解できるように様な事柄だけを歴史として取り上げた。
    『山海経』という書物は荒唐無稽な神話に過ぎず、歴史とはほとんど縁のないものとして扱われ自ら手を加える事は諦めた。
    司馬遷が歴史とは縁のないものとした、『山海経』に三星堆文明を読み解く鍵があることを立証したのがこの本です。

    「三星堆遺跡は巨大な城壁に囲まれ、東西約2100m、南北2000m、総面積が約4平方キロにも及ぶ古代の「大都市」である。」(大量の青銅製品が発掘された場所しか知らなかったので、城壁の存在など知らなかった。)
    「三星堆遺跡における文化の展開は主に土器の編年によって跡付けられているが、紀元前2740年ごろから同850年ごろまでとなり、千数百年間にわたって栄えていたことになる。」
    「中原地方では絶対的な「天帝」をはじめとする神々は俗社会においては抽象的な存在であり、供物を捧げられ、祭祀によって崇められながら具体的な姿を見せる事はなかった。従って、そこでは供献用の入れ物は異常に発達したものの、偶像はほとんど作られなかった。これに対して、三星堆では神々は目に見える具体的な姿として表され、偶像崇拝という形で祀られたため、人々にとってより身近な存在になっていた。このため、偶像は立派で巨大化していたが、供物を捧げる容器にはそれほど重要な役割がなかったため、中原地方から持ってきた「舶来品」で用を足していたわけである。」(三星堆から出土の偶像は、兵馬俑・仏像・唐三彩とは異質のものである。)
    「三星堆から出土した青銅仮面の「龍」は鼻に立て飾りがあるのみならず、人間の顔をしているところが最も目を引く。そこで、その「人間の顔をした龍」という特徴を念頭に『山海経』の記載内容を洗うと、「燭龍」と「燭陰」といった怪物が目に留まった。」(燭龍の特徴は、直目即ち、開いた時に直立に立つことである。目が飛び出している仮面がこの記述にぴったり合うというわけです。)
    「『山海経』や『淮南子』に記載されている「神話的な巨木」の「若木」が三星堆遺跡の「一号神樹」に該当する。」(山海経の記述と出土品を比較することによって出土品の意味するところが読み解かれている。)
    「中国古代の神仙伝説の中で、西王母ほど知名度の高い神はいないであろう。」(西王母は杖を持っていたそうで、その杖が出土している。)

    中国は、古くから文字があり書き残されたものがあるので驚いてしまう。記述だけでは、意味不明なものも新たな発掘品で、意味がはっきりしてくる。逆に、意味不明な発掘品も書き残されたものを手がかりにして意味が明確になる。この辺が考古学の面白さということになると思う。

    著者 徐 朝龍
    1955年 中国四川省生まれ
     四川大学歴史学部考古学科卒業

    (「BOOK」データベースより)amazon
    中国四川省・三星堆村。その地下には古代史を書き替えるほどの秘密が眠っていた…。三星堆から出土した青銅仮面の謎を追ううちに、古代の奇書『山海経』に隠された史実が明らかになる。

  • アイデアは面白いのだけど、三星堆文化について分かることがまだ少なすぎるためか、史料としてはイマイチ。
    『山海経』や三星堆のあの奇妙な出土品のことに興味のある人は、読み物として読んでおくと悪くないかも?

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