- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469231847
作品紹介・あらすじ
職業意識、美人、踊り、学閥、インターネット-。77のキーワードからありのままの韓国が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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本書は〈あじあブックス〉シリーズの43冊目で2002年に出版された、著者の経験をもとに韓国の社会と人をさらっと紹介する本。著者は韓国出身で現在日本の大学で講師をしており、両国語の対照研究が専門。2010年のNHKの語学講座では講師を務めていた。
目次の通り扱うテーマは広く、一つのテーマに3,4ページを割き記述は一貫して簡潔なので読みやすい。もっと突っ込んで書いてほしい部分もあるが一冊にまとめる制約があるため仕方ない。著者のスタンスはほぼ中立。
(メモ)
・予想以上に儒教の影響が大きそう……。
・経済問題が日本と共通している。
・日韓同形異義漢語の例:「八方美人」・「野卑」
・「29.右脳」には疑問符が付く。
“それは脳の使い方の違いから生まれたのだろう”、“韓国人は右脳型が七割、左脳型が三割で、日本人は反対で右脳型が三割、左脳型が七割だそうだ” のあたりは明らかに言葉足らず。何をもって右脳型とするのかわからないし、データの出処も書いてない。言語と脳について説明する部分では、著者が言語学者だから間違っていない可能性の方が高いのだろうけど。
・(外国文化を紹介する本を何冊か読んでみてぼんやりと思ったが)「自国からみた自分の国民の特徴・傾向」がきっちりした比較対象に基づいたものでない以上、日本と海外の国々の間では、一般に思われているほどいわゆる国民性や傾向に違いはないのでは?ちょっと見ただけでは単に文化や慣習の差でわからなくなるのだと思う。
・あ、個人の性格と文化は別物としても「国民性」の範囲を限定しないとややこしいか。
【目次】
第一章 伝統と現在
第二章 社会事情
第三章 韓国人気質
第四章 現代女性事情
第五章 教育をめぐって
第六章 社会問題
第七章 南北関係
第八章 新しい時代の流れ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知っていなかったことなども結構あって、勉強になりました。
ソウル大は東京大学の3倍の定員なんですね。(人口は日本の40%ぐらい)
だから、韓国のエリートはソウル大で独占されるんですね。