スタンダード英文法

著者 : 中島平三

• 大修館書店 (2006年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[henahena1さんの感想 · 2008年7月23日]

コンセプトは上記『ファンダメンタル英文法』と同じで、大学レベルの英文法を身に付けることのできる入門書。『ファンダメンタル〜』が品詞中心で、それぞれの用法について解説してあるのに対し、この本は、文を中心に、「主語」、「動詞」、「目的語」、「補部」、「付加部」、「従属節」など文の要素を中心にして英文法が解説されている。もちろんその中に副詞の用法や名詞句について述べられているが。カンガルーの説明もユニークで面白いし、頭に入りやすい。（付加部はカンガルーの尻尾でいいのかなー、尻尾はあってもなくても良いわけじゃないし。どっちかというとカンガルーの持っている草が付加部なんじゃないか。でも確かにTom is liked by everyone.みたいな文は、付加部といえどもby everyoneが省略されると非文になる、と習ったので…、と色々考えているうちに理解も深まる。）
　特に統語論や意味論などを勉強する人にとっては、高校英文法からの橋渡しとなる入門書だと言える。

著者プロフィール

東京都立大学名誉教授

「2019年 『チョムスキーの言語理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」