大地の声: アメリカ先住民の知恵のことば

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  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469245110

作品紹介・あらすじ

名言、物語、そして歌…大地に生きる人々の肉声がよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ先住民族の知恵の言葉とその人生観、世界観の解説。

    「老いた者が語るときは静かに耳を傾けよ」ラコタ族
    「一人の子を育てるのは村がかりの仕事である」
    「子どもは天からの借り物」モホーク族
    「やがて子どもたちは行為の主人公になる。子どもを折檻すれば、彼らの魂を脅かし、壊してしまう。そういう子どもは大きくなってから独立心が回復できない」
    「配給は怠け者と酔っ払いを増やすだけだ。私の息のあるうちは、この土ほどの土地も絶対に売り渡さない」シッティング・ブル(ラコタ族の族長)
    「人はそれぞれの歌を持つ」様々な異形の者も区別、排除しない。第3の性。ベルダーシュ。
    「贈り物は、与え尽くされて初めて本当の贈り物になる」「ラコタでは銀行の残高の桁が多いことは自慢にならない。少なくとも蓄積は美徳とは言えない」
    「愛によって得られるものをなぜ暴力によって奪おうとするのか」
    「そうすれば空気や土地を売ったり買ったりできるのか?もともと私たちの者でないのに、どうやってそれを買うというのか?空気や土地だけでない。自然のすべてに聖なるスピリットが宿っているのに」
    「真実を語るのに多くの言葉はいらない」
    「この土地の最後のバッファローが殺され、最後の魚がとられ、最後の森がなくなり、最後の川が毒されたとき、お金は食べられないということが分かるだろう」
    「悠久を生きるものはない。この大地とあの山以外は。」シャイアン族

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著者プロフィール

あべ・じゅり
立教大学社会学部現代文化学科教授。
福岡市生まれ。立教大学社会学部卒業後、
カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)
大学院修了。博士(比較文明学)。
専攻はアメリカ先住民研究。
主著に
『聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて』
(角川ソフィア文庫)、
『アメリカ先住民の精神社会』(NHK 出版)、
『アメリカ先住民 民族再生へ向けて』(角川書店)、
『大地の声 アメリカ先住民の知恵のことば』
(大修館書店)、
『ともいきの思想
自然と生きるアメリカ先住民の「聖なる言葉」』
(小学館101 新書)、
『NHK カルチャーラジオ 歴史再発見
アメリカ先住民から学ぶ その歴史と思想』(NHK 出版)
など多数。

「2016年 『メイキング・オブ・アメリカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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