指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち

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制作 : 諏訪 恭一 
  • 淡交社 (2011年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473037381

指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たちの感想・レビュー・書評

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  • 指輪の本来の意味が伝わった。
    昔はお洒落で身に付けることよりも人の想いがつまったお守りとして贈られる事が多かった。
    石の配置、デザイン、色合い、全てが美しくて見ていて気持ちがよい本。

  • 紀元前2000年から現在までの指輪特集。リング4000年の歴史。
    古代の時代から、今と変わらぬ技術が使われていたことには圧巻。
    個人的に古いものの方が細工が凝っていて好き。

  • 小さいながらも、無限のデザインパターンがあるように思われる指輪。
    古い歴史をまとった指輪に惹かれるため、読んでみました。
    著者は古美術鑑賞家で、自分のコレクションを美術館等に寄贈している、富豪と思しき方。

    指輪各部の呼称の図示や専門用語リストを見て(知っているようで知らない深い世界なんだ)と感じます。 
    カルセドニーとかインタリオとか、専門用語が頻出しますが、巻末に説明がついていました。

    紀元前2000年から現代までの指輪が掲載されていました。
    至近距離からのアップの写真ながら、どれもとてもクリアで、美しさをそのまま伝えてくれます。
    純粋に感動を誘うものばかりでした。

    今となっては指輪は日常生活で使うものですが、かつては選ばれた階級の人だけが、特別な時のみつけていたもの。
    そうした、催事用の特殊な指輪も数多く紹介されていました。
    指輪は昔から、世界各地にあり、土地の文化や模様を帯びた仕上がりになっている、フォルクローレ風のものなどには、郷愁を誘われます。

    今の感覚でみると、指輪は自分だけのものという感覚がありますが、一家代々に継がれるもののように、かつては指を通すフープを自分用に変えながら、ヘッドはそのままにさまざまな人に伝えられてきた指輪が非常に多かったことを気付かされました。
    財産として、大切に守られてきたからこそ今なお現存している繊細な指輪の数々。

    装飾に富んだものは、カメオの指輪が多いです。割れやすいので、保存が大変そう。
    呪術的な用途のものが多かったためか、デザインは、斬新なものや奇抜なものが多く、お守りとなるスカラベや聖なる牛、カエルや蛇などそのままを形作っているものもありました。
    まじないの文句が細かく刻まれているものも。
    中国には、赤壁の漢詩が刻まれた指輪もありました。

    ビザンチン建築様式の指輪があることにも驚きました。
    石造りのいかめしい建物を思わせる重厚なヘッドでした。

    どれも存在感が並々ならぬものばかりです。
    象牙に片目が描かれた指輪は、ぬかりなく見つめられているようで、ちょっと怖さを感じました。
    病に苦しむ人が付けるために作られたものなどもありました。

    トンボは、以前は西洋では悪魔の遣いとして忌み嫌われたが、日本では出世の象徴とされるため、ジャポニスムの興隆により、西洋でもデザイン化されるようになったそうです。
    ガレのデザインにカゲロウや蝶などと一緒に、トンボもよく見かけますが、あれは画期的なことだったんですね。

    フーケとミュシャの共同制作のスカラベリングもありました。
    二人、同時期の芸術家だったんですね。
    トルコ石でできており、110年前の完成当時は青かったが、今では緑色がつよくなってきたとのことで、よりスカラベっぽくなっていました。
    天然石は、色味が変わるものとは思いませんでした。

    ダイヤモンドの研磨技術は15世紀になってからで、それ以前のダイヤモンドを原石のまま指輪にしたものもありました。
    今から見ると、その野性味さえ感じられる素朴さが印象的です。

    王家や貴族の身分を示すものは、さすがに美術館展示レベルの壮麗さがありました。
    エドワード4世やマリー・アントワネットの遺髪の入ったものもあり、もはや歴史的文化遺産としての価値も伴ってきています。

    そして、永遠の愛を誓うたぐいのものはやはり昔から限りなく美しいものですね。
    ポージーリングのメッセージがところどころ、握手やハートの絵などになっているものもあり、現代の携帯メールのようでかわいらしく思いました。

    ポマンダーはポム・アンバーからできた言葉だということもわかりました。

    ほとんどが、美術品として、ため息交じりに見入るものばかりでしたが、実際につけてみたいと思えるものも何点かありました。
    パンジーの指輪がかわいらしくて、つけたいと思ったり、デマンドイドガーネットという淡い緑の宝石とトルマリンで作られたものや、イギリス製のジョージ・ハントによる二羽の鳩とアメジストとぺりどっとのかわいらしいデザインのものも良かったです。

    また、広げると天球儀の形になる3連のリングは発想の楽しさを感じました。
    指輪だとよくわからないので、ブレスレットであったら、欲しいです。

    ロシア製のスパイが使ったカメラの指輪もあり、これまた興味シンシンでした。
    それ以前はライターカメラが使われていたのが、禁煙運動が起こって使えなくなったとのこと。
    指に着けたまま写せるらしく、写真もきちんと撮れていて、今見ても実用性が高そう。
    でもフイルムセット法はスパイ道具なので秘密なんだそうです。

    摩訶不思議で限りなく優美な指輪の世界に、引き込まれました。
    印象的な指輪を私も一生ものとして身につけたいものです。
    ただ、私の好きなクラダーリングはなかったのが、残念でした。もっとマニアックなものばかり紹介されたためでしょう。

    呪いの指輪とされるものも紹介されるかと思いましたが、それもなく、ただひたすらに歴史的ミステリーや美しい贅を極めた芸術品に耽溺できました。

  • 世界有数の指輪コレクター橋本貫志氏が所蔵する指輪コレクションの中から厳選した88点を紹介。約4000年前の古代エジプトの指輪から現代の指輪まで一つひとつの指輪に込められたドラマが描かれている。地球が生み出した宝石と古くから伝わる人間の技術によって生み出された「リング」の素晴らしさをあらためて再確認できる一冊。

  • すごく綺麗だった…。ヴィンテージなんてものじゃない、紀元前の指輪から時代を追って順に紹介されてて、技術の変化とか実用していた面についての豆知識とかも得られてお得にうっとりできた。宝石とか指輪ってどうしても眺めちゃうねぇ。

  • 凄すぎる・美しすぎる・斬新すぎる
    幻を形にしたらこうなるの?
    過去も未来も宇宙のかたち…
    とにかくおススメ。こういうのって言葉にできない

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指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たちの作品紹介

88点の指輪に込められた先人達のメッセージを読み解く。あなたは知っていますか?あなたの指輪の原点を真の意味を。

指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たちはこんな本です

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