- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784473038524
作品紹介・あらすじ
雛祭りが現在のような形を整えてから二五〇年あまり。世界に類のない日本ならではの人形祭りでありながら、その文化的な意味はあまり顧みられることはなかった。雛祭りから生まれたさまざまな雛人形の姿を追うことで、日本の伝統文化の一端に触れる。
感想・レビュー・書評
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写真だけでも見応えがある。
ひな人形が鑑賞できる東京の施設
三井記念美術館
東京国立博物館
山崎記念中野区立歴史民俗資料館
目黒雅叙園
「日本の雛祭りは、内裏雛を中心に思い思いの人形を持ち寄る、いわば人形祭りである。」p.28
「雛祭りが武家を起源とするとはいえ、そのはるか昔の「ひひな祭り」の時代から連綿と続く御所の雛遊びが形になったのが有職雛だ。」p.32
「雛祭りは、遠く平安時代から続く日本古来の年中行事というイメージを抱きやすいが、現在のような雛祭りが確立するのは意外に新しく、江戸時代も半ばをすぎた18世紀中頃のことだ。
確かに内裏雛の姿は平安貴族を連想させるし、『源氏物語』には、光源氏が幼さの残る若紫(紫の上)の部屋を覗くと、彼女が「ひひな」遊びに興じている場面がある(「紅葉賀」)。だが、これは雛祭りの源流の一つでこそあれ、貴族の子どもたちのままごと遊びのようなものであった。また須磨の巻には、三月巳日に源氏がヒトガタを船に乗せて海に流すところがある。この「ひひな」遊びと、心身の穢れや罪科を形代(カタシロ)・人形(ヒトガタ)に託すことによって川や海に流して身を清める信仰行事、なかでも三月上巳の祓いなどが、いつの間にか溶け合って、雛祭りは始まったと考えられている。」p.83 -
雛人形の種類・歴史が体系的な学問として、美しいカラー写真とともに一冊にまとめられています。
写真は特に霊鑑寺の人形がすばらしい。巨大有職雛も御所人形達もすごい存在感。本物が見てみたいなぁ…無理だけど。
これ一冊読めば今日からもうちょっとした雛人形通になれそうです。 -
お雛様って「とっても素敵ですね。美しい♪
でも、怖いお人形もあります。白髪のお雛様はすごいですよ。
本から探してみてください。 こわいですよ~