歌舞伎は恋: 山川静夫の芝居話

著者 :
  • 淡交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473038777

作品紹介・あらすじ

〈元NHKの看板アナウンサーにしてエッセイストの山川静夫が、歌舞伎について、芝居について、たっぷりと語ります〉<br>〈ご存じ山川静夫の芝居随筆、ご一読のほど、隅から隅までずずずぃ〜っと、乞い願い、たてまつりまするぅ〜〉<br>元NHKの看板アナウンサー山川静夫さんは、学生時代から歌舞伎座に通い詰め、半世紀を超えた今も歌舞伎への思いはかわりません。一流の演劇評論家でもある山川さんが、歌舞伎への熱い思いや印象にのこる役者たちの想い出、團十郎や勘三郎へのオマージュなどを、「たっぷり」と語るエッセイ集。さらりと読める軽妙な語り口も魅力です。

感想・レビュー・書評

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  • 「歌舞伎は恋だ。恋は理屈ではない。」
    という最初の一文が、たまらなくて、購入を決めました。

    これもまた「演劇界」その他のコラム集。私自身が知ってる演目や知ってる役者が増えてきたせいか、この手の読み物が今面白くてしょうがない。山川静夫さんは大学生のころ、昭和28年が歌舞伎観賞デビューだそう。私がいま知ってるような役者さんの一代前の話が多い。もうちょっと前なら、「昔の人は知らないや」って興味が失せてたんじゃないかと思うが、「あの人のお父さんか」とか、「よく解説に出てくる六代目ってこの人のことか」とか、たまに系図を調べたりしながら楽しく読んだ。山川さんも書いている通り、歌舞伎役者というのは家の芸というものを代々継いできていて、息子に亡くなった父の面影を見たり、見ることの叶わなかった昔の名優を当代の役者から想像したり、そういう「脈々」感を味わうのも、歌舞伎の楽しみなのかなあ。
    中野翠エッセイは「私はこれが好き!」という個性の強い尖った感じがしたが、山川静夫エッセイは、「みんな違ってみんないい」と穏やかに微笑みつつも「俺の青春はすべてお前に捧げたぜ」というパッションも併せ持った、渋・熱い一冊でした。

  • 歌舞伎は心意気の芸。
    とりあえず芸をみにつけないと、な。

  • 歌舞伎は恋、いったん恋におちれば、なかなか熱はさめてはくれない。
    勘三郎をなくし、恋しさは募るばかりで、熱さめやらず。
    六代目菊五郎の敦盛は、何度みかえしても、勘三郎では?と思うほど。
    十七代目勘三郎が、山川氏のインタビューを終えて劇場内を移動する途中、三階席に立ち寄って、舞台の歌右衛門に「成駒屋!」と大向う、のくだり。舞台の袖から、照明席から、舞台を観ていた勘三郎を思い出す。
    語られる祖父の父の思い出話で彼につながる芸を知り、ずっとこの熱をかかえ、息子の孫の舞台を見続けていく。

  • オマージュ、、、この言葉に弱いかも。。。

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    「元NHKの看板アナウンサー山川静夫さんは、学生時代から歌舞伎座に通い詰め、半世紀を超えた今も歌舞伎への思いはかわりません。一流の演劇評論家でもある山川さんが、歌舞伎への熱い思いや印象にのこる役者たちの想い出、團十郎や勘三郎へのオマージュなどを、「たっぷり」と語るエッセイ集。さらりと読める軽妙な語り口も魅力です。」

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著者プロフィール

エッセイスト

「2013年 『歌舞伎は恋 山川静夫の芝居話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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