謎深き庭 龍安寺石庭: 十五の石をめぐる五十五の推理

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著者 : 細野透
  • 淡交社 (2015年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473039873

謎深き庭 龍安寺石庭: 十五の石をめぐる五十五の推理の感想・レビュー・書評

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  • 京都に10年住んでいながら、あまり神社仏閣巡りを
    しなかった私でも、さすがに龍安寺の石庭は見たことが
    ある。そのあまりにも有名であまりにも謎めいている
    石庭の謎について、それまでの説、そして新たな自説
    含めて55件紹介しようという興味深い本だったので
    読んでみたのだが。

    この手の本でまず最初に思いつく構成と言えば、これ
    までに唱えられた様々な説を紹介、その説のどこが
    優れていて、どこに欠点があるかを検討、その上で
    新たな自説を披露して読者の意見を乞うという形だと
    思う。

    だが、この本はまず自説を披露し、その後、過去の他説
    を紹介して、それぞれを百点満点で採点するという形を
    取っている。もちろんそれだけなら読みにくいという
    ことはあっても、さほど問題ではない。問題なのはその
    採点基準、採点経過について一切と言っていいほど
    記されていないということなのだ。その上、自説だけ
    には100点を始め高い得点を付け、他の説には低い点数を
    つけている。なぜその得点になったのかという理由を
    しっかり記さずに自説にだけ満点を付けてしまう、その
    態度は、私の最も忌み嫌うもののひとつ、原理主義と
    言われても仕方の無いことだと思うのだが。

    そして、その点を差し引いて考えても、著者の新説には
    納得は出来なかったな。面白いとは思うが、どうしても
    牽強附会という言葉を思い出さざるを得なかった。
    とても残念な読後感でした。

    個人的にはあの庭はもっと感覚的に作られたものの
    ような気がしている。もちろん根拠はないし0点なのかも
    しれないが。

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謎深き庭 龍安寺石庭: 十五の石をめぐる五十五の推理の作品紹介

世界遺産、京都の龍安寺に枯山水の名園がある。その名は石庭。十五の石が何を基準にしてレイアウトされ、また何をテーマにしたのか分からないため、「謎の庭」「推理の庭」「ミステリアスな庭」とも呼ばれる。

 数百年もの間、多くの識者がいろいろな推理を提唱してきた。虎の子渡し、七五三、満月、星座カシオペヤ、朱山五陵、扇、心の字、京都五山、楽譜、豊臣秀吉石狩り、黄金比、遠近法……。

 このうち最も有名なのは「虎の子渡し」だが、十五の石と四匹の虎(親・彪・子・子)がどんな関係にあるのか誰も説明できないため、それ自体が「日本の謎」と見なされてきた。けれども、問題を次のように書き替えることで、この難問がついに解き明かされた──。

「虎の子渡しと呼ばれるからには、四匹の虎(=四つの石)は実際に川(=白砂)を渡ったに違いない。そもそも、川を渡る以前、十五の石はどのように配置されていたのか?」。このように「虎の子渡し」を一種の暗号と仮定して推理を進めると、その背後から「龍と虎」が一対になった壮大な庭が姿を現したのである。

 それと同時に、長年にわたって庭園・建築・デザイン関係者を悩ませてきた、「秘密のレイアウト」もようやく解明された。謎解きの道具になったのは、清少納言の名と結びついた「智恵の板」と、当時使われていたL字型の曲尺である。十五の石は、八つの曲尺三角形でつくられる「龍安寺智恵の板」に従って、レイアウトされていた。

 本書は新旧「五十五の推理」を集大成して、石庭の核心に迫った。なぜ五十五なのか。それは、「十五の石」と「五十五の推理」を組み合わせることによって、宇宙全体を表現できるからである。

 石庭の作者の鋭く激しく熱い知性は、現代知識人の水準を遙かに抜いていた。

謎深き庭 龍安寺石庭: 十五の石をめぐる五十五の推理はこんな本です

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