広場

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制作 : 隈 研吾  陣内 秀信  鈴木 知之 
  • 淡交社 (2015年3月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473040145

広場の感想・レビュー・書評

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  • 広場についての論稿4本と事例46作品による本です。事例だけ見ても中々面白いです。

    論稿に共通して言及されているのは、西洋の定義における広場が日本にあるかどうかと、日本における広場の特徴で、ひいては両者に通底する広場の本質を探るところです。この手の対照論で西洋と日本を比べて一般性を論ずるのは危ないですし、紙面の殆どは日本の広場に割かれていますが、それぞれの作品の近似性と多様性を観察するのは興味深いことです。

    事例の殆どにはデザイナーの名前がある作品ですが、殆ど大方の(成功する)広場は、建物の中/外、敷地の中/外、パブリックスペース/パーソナルスペースの境界が心地よく曖昧になっています。そして、境界の存在が前提となっていることは作品内/外の区別が前提となっていることであり、それは環境・文脈の中で作用するということであり、デザイナーの影響外の部分の存在は当然無視できません。それは、永山氏の論考の「“場”から用意されてしまった空間はあまり機能していないことが多い」という文で端的に指摘されています。それでも広場作品はデザイナーの作品であるというのが、難しくも面白い処です。

    広場というと都市部の公共空間のみをイメージするかもしれませんが、例えば郊外のショッピングモールも一種の広場です。ストリートがあり、多くは噴水とベンチのある吹き抜けがあります。地方で唯一のショッピングモールだと、休日に行くと大抵知り合いに会うといった話もよくありますが、これこそ広場的な体験と言えます。所収の様々な広場を観察することにより、自分の生活圏の中にある豊かな広場再発見できるかもしれません。

  • 3年生の設計課題のテーマは広場。よく知られているように日本にはヨーロッパのような広場は発達しなかった。この本は日本の広場の歴史と事例集である。寺院の能舞台、参道、市といった伝統的なものから、公衆浴場の再活用、屋上庭園や国際ターミナルビルといった現代的なものまで、「プラザ」・「スクエア」に留まらない人々の交流の場が紹介されている。また、巻頭の二つの論文を読めば都市空間における広場の変遷が理解できるだろう。全文英語対訳があるので、日本語を読むのが苦手という留学生の方にも是非手に取ってみてほしい。広場という概念がぐっと広がることだろう。(建築学科)

    配架場所:工1B
    請求記号:410-0:K.73-1

    ◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2003279146&opkey=B147995523525838&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0

  • ・日本で、広場に相当するもの大路、寺社の境内、あるいは景勝地や河原、橋詰など。

    ・寺社、神社という日本の聖地はかならず参道というアプローチ空間をもつ。逆に西洋の宗教施設は広場を必要としてもかならずしも参道は求めない。

    ・日本の参道空間は鳥居や橋といった”結界”をくぐりつつ、奥へと誘う運動性をもった"みちゆき"空間であり、その焦点は空虚である

    ・歩行者天国:1970年、銀座で初めて実施された

  • 広場は苗場。
    ということは会社にも広場があるともっといいということですね。
    もちろん自社外の方たちと共有できる広場もありですね。

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広場の作品紹介

〈まちで活き活きと使われている空間、その共通点は何か〉
〈人を集める場、その空間デザイン論の集大成〉

教会などを中心としたパブリックスペース=〈広場〉をもつ西洋都市。一方日本は代わりに古来「ニワ」と呼ばれる、仮設性・公共性の高い場(市場や祭礼時の寺社境内など)が都市の〈広場〉でした。時が移って現在、そのような場は都市の中でどの
ように現れ、どのように使われており、またどういう場が望まれているのかを紹介・検証します。隈研吾をはじめとする先鋭のクリエイターの手による独自的な「現代の広場」、また意図を超え、自然に人が集まる「想定外の広場」など様々な事例を紹介、よりよい街・場の作り方、街のつかいかたの一案を提示します。英訳付で広く世界に発信。

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