- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784476011838
感想・レビュー・書評
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小此木敬吾は、古沢平作の弟子で、フロイトの孫弟子にあたります。一方の河合隼雄は、マイヤーのもとで教育分析を受けた経歴があり、ユングの孫弟子のような立場です。本書は、この両者が、フロイトとユングそれぞれの考え方について語りあった対談です。
フロイトは合理主義の信奉者であり、無意識を自我に統合することを目標に掲げたのに対して、ユングは無意識のなかにひそむさまざまな要素の相補性を生かすことを重視したという基本的な立場が、両者の対話を通じて明らかにされています。また最終章では、それぞれの立場からの日本文化論が展開されており、母性の強い日本の問題で両者が意見の一致を見ています。
ただ、ふだんはわかりやすい言葉で語っている河合ですが、対談相手の小此木も専門家ということもあってか、やや難しいところもありました。とくに、内向と外向、あるいは退行といった概念についての問題提起をおこなっているところは、当方にフロイトやユングについての予備知識が乏しいということもあって、何が問題になっているのか明瞭に理解できませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドキッとするような人の名前がでてきて、こんなこと言っちゃってもいいのか?!って、本気で心配しちゃう内容。
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大学の図書室で試験の空き時間に読了。日本フロイ党vs日本ユング党のしゃべりたい放談。おもしろい。このあと両陣営とも有力な後継者が出ていないのは深層心理学じたいのすたれによるものなのかな。
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フロイトとかユングとか。
驚くでしょうが殆ど概略だけでこのひとたちが何を言ってるのかとか知りませんよ。こうなったら自分で調べるぜい。