実践するドラッカー【思考編】

制作 : 佐藤 等[編著] 
  • ダイヤモンド社
3.84
  • (57)
  • (111)
  • (69)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 1272
感想 : 87
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478000236

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はじめに。
    実践の裏付けのない理論は、屁理屈である。

    *知識は本の中にはない。本の中にあるものは情報である。
    知識とは体系的なものであり、体験を通した実務といえる。
    *知識は成果の原動力。
     知識は使われる時になり、その存在が分かる。
    *本の中の情報は、調理して初めて知識に変わる。
     調理の経験を何度も積んで、腕が上がるとやがて成果を上げられる。
     本やセミナーで素材を仕入れ、実践や行動の質を向上させなければ、成果には至らない。
    *習慣化
     まず思考を変え、納得した上で行動を変える。
     そのサイクルを繰り返すうちに考えずに無意識に行動できる。
     これが習慣化された状態である。
    *知識労働者については、仕事の報酬は、仕事。
    そのため、常に自ら為すべきことを問い、自ら学ぶべきことを問う。
     自分の働く動機をよく考える。
    *セルフマネジメントだけが、知識労働者をマネジメントする唯一の方法。
    *身につけるべき第一の習慣は、なすべきことを考えること。
     成果を上げる優先順位はmust、can、willである。
    *知識を成果に結びつける行動=成果を上げる能力
    1.時間を管理すること
    2.貢献に焦点を合わせること
    3.強みを生かすこと
    4.重要なことに集中すること
    5.成果を上げる意思決定をすること
    *生産性を上げるための条件
    1.仕事の目的を考えること
    2.自ら生産性向上の責任を負うこと
    3.イノベーションを継続的に行うこと
    4.自ら継続して学ぶこと
    *ミラーテスト
    毎朝、洗面台に立った時に、鏡の中に、見たい自分がそこにいるか問う。
    *成長は自己責任
    1.今の自分が持っているものを最大限に引き出す。
    2.更に成果を上げる為に何を身につけなければならないかを問い、それを習得する。
    *視点を変える。
     視点を変えると視点は始点。というコピーを思い出した。
    *成長の為に教える。
     学びのプロセスを強化するにはアウトプット面を意識する。
    *定期的に振り返る。
     自分に欠けているので、何か仕組みを考えなければならない。
    *注意しなければならないのは、組織は常に内部へと意識を引き込む力が働いている。
    仕事に取り組む際には、顧客と社会的役割から目をそらさないようにする。
    *外の世界に目を向ける。
     成果は顧客がもたらしてくれるもの。
     成果は組織の外にあり、組織の中にあるのはコスト。
     成果を組織内で求めてしまいがちなので、この言葉を忘れない。
    *貢献に焦点を合わせることは、組織で仕事を行う際の基本的な作法として身につけておくべき習慣。
    *セルフスターターになる。
     自ら何に貢献すべきか考え、自ら行動を起こす。
    *可能性を追求する。
     1つは現在持っている知識や能力と為すべき仕事が合っているかどうか。
     もう1つは現在持っていない知識や能力の追求。
    *組織の成果は一人一人の貢献が繋がることで結実する。
     貢献に焦点を合わせることによってよい人間関係が持てる。
    *個人が組織に貢献するプロセス。
    1.為すべきことを明確にする。
    2.その為に必要な知識やスキルを磨く。
    3.行動する。
    *強みは実践により開発される。

    時に難解な言葉もあるが、考えるに値する言葉である。
    実践の人になる。

  • ドラッカーのマネジメントを「組織のマネジメント」と「セルフマネジメント」に分け、特に「セルフマネジメント」に注力してドラッカーの考え方や言葉を紹介してくれる本。
    筆者自身がビジネスパーソンという事もあり、かなりビジネス視点が入っている点は付加価値でもある反面、ドラッカーの原典に当たらなければ「筆者の理解」に引きづられてしまう恐れもある。

    読み物としては非情に面白く、有用であると思う。

  • 「プロフェッショナルの条件」のエッセンスを抽出して、ワークシートを加えて一冊の本にしたもの。

    ドラッカーのセルフセルフマネジメントの手法だけ知りたいというのならば、この一冊でかなりカバーできると思う。

  • ドラッカー入門に最適な一冊!やっぱりドラッカーは哲学者だね。不変の教えなり。

  • セルフマネジメントのしかたを学びたくて読んだ。

    組織への貢献に焦点をあて、情報を実務の中で知識に変えていき、成果を出すことが重要であるということがわかった。
    また、自分の強みを活かせる場所で働くことが重要だとわかった。

    ワークシート形式なので書き込んで自分の考えを知りながら読み進めることができた。

  • セルフマネジメントを学びたくて読んだ。

    事業に貢献していくためには、
    情報を実務の中で知識に変え、成果を出していく必要があることがわかった。
    また、自分の強みを理解し、勝てる場所で戦うことが重要であるとわかった。

    ワークシート方式なので、自分の考えを書き込みながら読み進めていくことができた。

  • ドラッカー本シリーズのエッセンスがまとめられていて、とても便利。
    ドラッカー本、独特の言い回しが苦手で頭に入ってこない人向けかも。
    読むたびにその時々の課題に対しての発見がある。

  • 知識労働者がどのようにあるべきかという姿を示してくれる。

  • ちゃんとドラッカーを理解しよう、自分で咀嚼しようと思うなら原典を読んだ方がいいのでしょうけれど、
    単純に「ワークブックになっていてよさそう」というだけで図書館でかりました(行動編とともに)

    原典を読んでいる人には不満があるかもしれないが、
    全体像を図で表現し、それぞれの章を構成。

    それぞれの章には、ドラッカーの色々な関連書籍から格となる発言を抽出→著者の提示する具体策 の展開となっており、非常にわかりやすい。

    最近、「0秒思考」の訓練をしたいのもあり、それのネタとしてもこのワークブックの内容(トピック)、よさそうです。

  • チェック項目11箇所。図書館にある本をすべて記憶しても、それだけでは成果をあげられません、単なる情報の集まりにすぎないからです、頭の中にある情報を人前で話す、文章にして伝える、といった行動が誰かに伝わり、評価されて情報は知識となり、価値を生むのです。情報は、調理して初めて知識に変わります、調理の経験を何度も積んで、腕が上がると、やがて成果をあげられるようになるのです、読書やセミナーは素材を仕入れるという意味で重要ですが、前項で紹介した「五つの能力」を身につけ、実践や行動の質を向上させなければ、成果にはいたりません。成果を上げる人に共通するものは、つまるところ成果をあげる能力だけである、成果をあげることは一つの習慣である、実践的な能力の集積である、実践的な能力は修得することができる(『経営者の条件P42』)。第一に身につけるべき習慣は、なされるべきことを考えることである、何をしたいかではないことに留意してほしい(『経営者の条件』P3)、「なされるべきこと」は、「できること」に制約されます、ですから、「できること」を着実に増やし、「なされるべきこと」の範囲を広げていかなければなりません。自らを成果をあげる存在にできるのは、自らだけである、したがってまず果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである、人は、自らがもつものでしか仕事はできない(『非営利組織の経営』P208)。「その者の下で自分の子供を働かせたいと思うか」また、組織で働く者の真摯さとは、見返りを求めない親や教師の心構えで人に接することに等しいともいいます。ほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる、成果ではなく努力に焦点を合わせる、組織や上司が自分にしてくれるべきことを気にする、そして何よりも、自らがもつべき権限を気にする(『経営者の条件』P78)。役割や仕事が合っているかは、その人の個性によって決まります、その人の強みや仕事の仕方、価値観が、組織とその仕事に合ったとき、組織に大きな貢献をもたらします。自らを変えようとしてはならない、うまくいくわけがない、それよりも、自らの仕事の仕方を向上させていくべきである、不得意な仕方で仕事をしようとしてはならない(『明日を支配するもの』P207)。成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である(『経営者の条件』P138)。集中とは、「真に意味あることは何か」「最も重要なことは何か」という観点から時間と仕事について自ら意志決定をする勇気のことである、この集中こそ、時間や仕事の従者となることなくそれらの主人となるための唯一の方法である(『経営者の条件』P152)。

全87件中 11 - 20件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
内田 和成
シーナ・アイエン...
ジェームス W....
ウォルター・アイ...
チップ・ハース
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×