朝30分の掃除から儲かる会社に変わる―社員ニコニコ業績ピカピカの法則

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478000458

感想・レビュー・書評

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  • この徹底ぶりはすごいと思います。武蔵野さんに見学に行きたいです。

  • [墨田区図書館]

    きっと知る人には有名な人・会社なんだろうけど、今回初めて知ってとりあえず2冊取り寄せてみた。読む前から趣旨とその成果は予想して理解しているつもりで読んでみて、実際ほぼその通りだったが、やはり読んでみて良かった。会社ではないためそのまま利用できるわけではなかったが、その具体例と心意気、そして更に念を押しての「環境整備はきれいにするためではない」という理念も知りえた。

    ただ、このことを日常に持ち込むにはかなりの意識改革が必要。息子への適用を試みているのだから、その範囲、方法、チェック、色々と検討していかなくては、、、、

  • 環境整備はただの掃除ではなく、
    「仕事をしやすい環境を整えて備える」
    ことだということ。
    そのためには、電気のスイッチにも色を付けて
    どこがどこかを伝える図があるなどの工夫が必要と実践例を交えて書かれてあった。

    そして、「捨てるから感動する、捨てるから新しいものが手に入る」
    なるほど~。
    チャンスの神様は前髪しかないとよく言われるけど、
    そのチャンスを逃さないように、
    環境整備、家でも、職場でもがんばろう!

    いらないものは多いはず。
    まず家は「トイレ、台所、風呂場」
    職場は「トイレ、床、引出」だな!

  •  小山昇氏の『「儲かる仕組み」をつくりなさい』に興味を持っていたところ、書店の古書コーナーで『「儲かる仕組み」をつくりなさい』と本書『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』を見かけまとめて買った本である。
     『「儲かる仕組み」をつくりなさい』を読んだので、次に本書を読んでみることにした。
     本書は従来は単なる掃除や清掃と受け取られていた整理・整頓を仕事の準備作業であると捉え直し、それを「環境整備」なる用語で表現し企業の経営の一環として推奨している。
     単なる掃除が環境整備となったとき、社員や従業員の仕事の能率や効率が向上するだけでなく、意識までも変革するのだということを自社をはじめ環境整備を取り入れた他社の事例をその証拠として紹介している。
     事業を行っている者にとって掃除を環境整備にまで引き上げて実行していくことの重要性が理解できる内容になっている。
     掃除でなぜ業績まで向上するのか、 私も非常に納得できたし参考になるところ大であった。
     あとは私が実践することだけの問題が残されている。

  • 掃除の効用によってプラスの循環が産まれる。
    企業のリソースにおいて最も重要なのは人材。製品で差別化が困難な現状、その重要性は増している。
    人材によって企業ブランドは確率されていき、製品価値や品質の向上が可能となる。
    ただマニュアル通りこなす社員ではなく、一人一人が自発的に取り組む姿勢が必要であり、
    そのスイッチをいれる取組として「掃除」が有効と紹介されている。
    以下、掃除の効用を簡単に抜粋。


    ・感性が養われる
    環境整備によって様々な気づきが生まれる。
    ・コミュニケーションが生まれる
    体を動かしながらだとコミュニケーションが進む。普段話さない人との会話も生まれる。
    ・不要なものが明らかになる。
    新しいスペースや余裕がうまれる。

    掃除は好きな方、整理されていた方が気持ち良く仕事が出来るということで、その効用が現実のエピソードをまじえて語られている本書は、日々掃除を行うことへの1つの理由付けになったかなと思う。

  • ㈱武蔵野では、商品に他社と差がないため、人が売上を決める。
    そのため、人材育成の一つとして掃除を徹底することに決めた。

    なぜ、「朝30分の掃除」なのか

    1.毎日掃除に精を出すからこそ心も安定し、組織としての一体感を維持できる。
    会社の赤字は外的要因より内的要因が大きい。
    社内のコミュニケーションが最も重要!

    2.人を鍛えて組織を掌握するには、掃除が一番

    3.社内が汚い会社は、組織もバラバラ。

    4.全社員が素直な心で統一されていることが、会社にとって最良。

    5。物を綺麗に揃えることは、美的感覚が養われ、自ら気づけるようになります。気づきは、お客様の喜びや怒りなどの「心」への気配りへとつながります。
    ⇒「形から入って心に至る。」「ものの乱れは心の乱れ。」


    整理・・・捨てること。やらないことを決める。⇒戦略、意思決定
    整頓・・・戦略で決定されたことをいかに実現していくか。⇒戦術

    「できる人」とは捨てることが上手な人です。逆に「ダメな人」ほどたくさん抱え込んでいます。必要かどうかの評価する力がないから持ち続けるのです。
    何かを捨てないと、新たなものを取ることはできません。
    世間の変化に対応するために変化し続けるためには、捨てることを判断することが必要です。

  • ・やらざるを得ないようにすることこそ、仕組み化である
    ・物の乱れは心の乱れ
    ・内的な要因の中で最も重要なのがコミュニケーション
    ・前後の記録を残すことが有効な仕組み化
    ・大きな変革を起こすときに必要になるのは数
    ・自分1人では無理だと判断できる社長は優秀
    ・社長の方針に従わないのは会社にとって不要な人材
    ・仕事がしやすい環境を整えて備えるなら利益が出る
    ・席に座っていても立って挨拶をさせる。お客様と目線を合わせるために立つ。
    ・動機は不純でもしっかり挨拶を続けることで必ず心がこもるようになる。
    ・仕事をやりやすくするための環境を整えて仕事に備えること
    ・整理とは捨てること。整頓は物の置き場を決め、向きを揃えておくこと
    ・人間は気づいて変わる。気づかせることが大切。
    ・捨てるとはやらないことを決めること。
    ・もったいないとは家庭においては美徳だが、会社では一番の悪
    ・会社は働きに来るところではなく、成果を出すところ

  • 小山昇さんの著書は毎回新たな気づきを与えてくれるのでたくさん読んできましたが、今回読んだ一冊はわりと最近のもの。「ホッピー」の立て直しの本を読んだ後だっただけに、掃除の重要性が非常に腹に落ちました。
    掃除ではなくて、環境整備、とは言い得て妙です。
    やっぱり机が汚い人とかは仕事の効率が良くなかったりするし、きちんと整理整頓ができている会社はそれだけで輝いて見えますからね。
    私自身は、仕事がスタックすると机が収拾つかない状態になるので、忙しい時ほど自分を整理させるために机の上の書類を整理し、いらないものはどんどん捨てます。
    たまには袖机の引き出しを片付けたり…それだけでなんか心休まるというか、そういう面があるので、この本には非常に共感できました。
    マインドセットを変えるためのツールとして「掃除」「整理」は非常にハードルが低く、目に見えた効果が出しやすいのでしょうね。

  • 平等な社員教育として、掃除というのは面白かった。整理と整頓は別。捨てることと効率化すること。一人で頑張ってもダメ。と、なるほど共感できる。

  • 朝30分の掃除により、業績を改善させた武蔵野の社長が書いた本。
    同社は、この清掃のことを「環境整備」と読んでいるが、その言葉は決して大げさではないと分かる。
    この朝の掃除こそが社員教育であり、社長の本気度を伝えるコンテンツであるとしているのだ。
    社長は、経営実践塾というのを開いており、全国から武蔵野の手法を学ぶべく、多くの経営幹部が訪れるという。また、社内見学会の申し込みが絶えないとか。
    新聞紙1枚のゾーンを徹底的に掃除するや、必ず全員参加、社長も必ずやる、就業時間中にやらなければ本気度は伝わらないなど実践しているからこそ、書かれている内容に迫力がある。
    評価制度をキチンとしようと思ったら、こういった掃除から始めないと意味がないようだ。
    同社は、マネ・パクリを励行。全社員に、その精神を伝え、次々と他社から新しいネタを仕入れてきて、成長へのエンジンにしているという。
    社長の精神や異端児のほどが伝わる一冊である。

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著者プロフィール

小山昇(こやま・のぼる)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年、山梨県生まれ。東京経済大学卒業後、1976年に日本サービスマーチャンダイザー(現・武蔵野)に入社。一時期、独立して自身の会社を経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰し、1989年より社長に就任。赤字続きだった武蔵野を増収増益、売上75 億円(社長就任時の10 倍)を超える優良企業に育てる。2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。現在、750社超の会員企業を指導し、450社が過去最高益、倒産企業ゼロとなっているほか、全国の経営者向けに年間240回以上の講演・セミナーを開催している。

「2023年 『「儲かる会社」の心理的安全性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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