イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

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制作 : 上田 淳生 
  • ダイヤモンド社 (2007年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478000649

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)の感想・レビュー・書評

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  • "イノベーションと企業家精神が誰でも学び実行することができるものであることを明らかにした世界最初の方法論"とのこと。例によって日本経済新聞「リーダーの本棚」欄(2014/7/6)にて紹介されていた本です。

    とりあえず一回通読してみたのですが、驚くほどに自分の中に浸み込んでくるものがありませんでした。具体例がふんだんに収録されているにもかかわらず、どうしても抽象的というイメージだけが残ります。単に読むだけならまったく問題なく読めるのですが、読書から何かを得たいのであれば、自ら考え吸収するための意欲がないとどうしようもない、という一冊でした。『マネジメント エッセンシャル版』を読んだときも同じような印象が残りましたので、ドラッカーの著作とは全体的にそういうものなのかもしれません。ゆえに物事を実践的に考える経営者に愛されるということなのでしょう。

    イノベーションというものが自分にとって切迫したものになったとき、あるいは誰か人の上に立つことになったときに再度読み返したい本です。逆に言うと、いまの自分にはあまり必要性のない本だったということでもあります。

  • (K) シュンペーターは創造的破壊と呼び、ドラッカーがイノベーションと呼んでいる新しいことを創造するプロセスについてまとめた本。イノベーションというと、「当たるも八卦当たらぬも八卦」という博打的な要素が濃いと思いがちであるが、ドラッカーはイノベーションはコントロールできると言い切っている。そのために、何に目をつければ良いのか、どこにイノベーションの芽が隠れているのかを洞察した内容。「予期せぬ成功と失敗」にイノベーションの芽が隠れているらしいが、言われてみれば特に予期せぬ成功はほとんど分析されていないということに気が付く。そういう意味では、我々の組織にはイノベーションを創造する文化が埋め込まれていないのではないかと感じる。
     発展途上国が急速に力をつけ、我々をキャッチアップしている現在、我々先進国がやるべきことはイノベーション以外になくなってきている。その危機意識が不足しているというのも恐ろしい事実である。その危機を我々一人ひとりがもっと実感し、何をしなければならないのかを語り合い、そして行動を起こしていくことが重要である。本書はそのディスカッションのきっかけを与えてくれるはずである。
     でも、正直言えばなかなか頭に残りにくい本だった。ドラッカー独特の言い回しが文章の意味を広げすぎていてわかりにくくさせているという部分もあるが、何よりも読み手のレベルが追いついていないというのが大きな問題だと感じた。数年後に改めて読み直してみると、別の発見があるのかもしれない。

  • ・様々な気質の人が企業家として成功し得るが、確実性を求める人は企業家には向かない。

    ・イノベーションは天才の閃きによってではなく、体系的に、計画的に行われるようになっている。

    ・科学的な大発明より、些細な社会的改革の方が、市場で大きな成功を収める可能性が高い。

    ・企業家はリスク志向ではない。むしろいかにリスクを減らすかを考える。彼らがイノベーションを行うのは、行わないことのリスクを避けるためである。

    ・自分の製品が想定した目的と違うことに使われていることを機会として捉えよ。

  • 日本の競争力を回復するため、イノベーションの必要性が官民あげて叫ばれている。とくにIoT、AIを活用した業界を破壊するイノベーションが米国を中心に生まれていることから、彼らの手法に学べとデザイン思考、リーンスタートアップなどが大流行である。

    このような流行は2010年ごろからだろうか。

    だが20年以上前に、あのドラッカーがイノベーションについて記したのが本書である。

    イノベーションを体系的に行う手段として次のような内容が説明されている。

    ・まず人口、経済、技術など7つの機会を分析する
     だがイノベーションは理論的な分析であるとともに知覚的な認識であるとして、
    ・実際に外に出て、見て、問い、聞く
     という左脳と右脳の両方を使うことを強調し、実行する際には
    ・焦点を絞り単純な構造にする
     なぜならば新しいことは何が起こるのか分からないので単純でないと修正がきかないからだ。

    表現は違うが、本質的には現代で言われていることと同じではないか。

    本書はさらに、イノベーションのための組織、評価基準、ベンチャーの扱いなど多岐にわたって鋭い論考が述べられ、既存企業がイノベーションをうまく利用するための指針となる。

    新しい本もよいが、この古典から学べることの方が多いと感じる。

  • 原文が難しいのか、翻訳が良くないためか、若干読みにくい部分はあるが、内容は非常に勉強になる。何度も読んで、できれば洋書版と照らし合わせて読みたい。

  •  ドラッカーのイノベーション論の集大成として知られる本書は1985年に出版されたものだが、30年以上経ってから読んでも学ぶべきところが多い。クレイトン・クリステンセンの「破壊的イノベーション論」、ジェフリー・ムーアの「キャズム理論」もその原型となる考え方は本書で既に述べられている。
     名著と謳われ、既に古典となりつつある本書ではあるが、第1部「イノベーションの方法」に論じられている「イノベーションの7つの機会」については、いまだに重要性を認識していない企業が多いのではないだろうか。7つの機会のうち誰もが注目する「新しい知識の出現」についてはドラッカーは最もリスクが高いと指摘し、誰もが見過ごしがちな「予期せぬこと」を積極的に活用せよと説く。もし、ドラッカーの指摘を忠実に実践していれば、苦境に陥らずに済んだ企業も多かったに違いない。
     第2、3部で論じられている「企業家精神」、「企業家戦略」にも現代の経営理論の原点となった考え方が散りばめられており、経営理論に精通した人にとっても、初学者にとっても有益だろう。
     昨今のイノベーションブーム(?)の影響を受けたせいか、2015年に本書のエッセンシャル版も出版されている。こちらは内容を確認していないが、本書よりもページ数がやや少ない程度のようなので、個人的には本書の方をお勧めしたい。

  • 『マネジメント』のドラッカーがイノベーションについて書いた本。

    どのような活動においてもイノベーションは必要である。
    ただし、イノベーションは思いつきで起こすものではなく、ギャンブルでもない。理論に基づいて行うことが大切だということが、過去のイノベーションの事例からよく分かる。

    企業家精神のある社員を育てるには、イノベーションの取り組みに対してマイナスの評価をしないこと。イノベーション自体リスクのあるものであり、失敗はつきものである。
    一人一人が企業家精神を持って、柔軟に変化を起こしていける組織は強いと感じた。

  • 企業人のみならず、行政、NPO、福祉、病院に属している全ての人が読むべき経営書です。
    それまでイノベーションは、実例の列挙、ケースからしか語られていませんでしたが、ドラッカーは実例の分析から7つの機会を発見し、道筋を示しました。
    どの部分にも豊富に事例が載っており、ひとつひとつの理論が事実に裏付けされたものであることがわかります
    ドラッカーの書がいつまでも古くならないのは、事実から真実を言い当てているからなのでしょう。

  • イノベイティブなことをしようとする時には必ず読み返す名著

  • 避けては通れない古典。今日では色んな人が異口同音に語っていることのエッセンスが本書に散りばめられている。決して読み易くはないけれど、やはり読んでよかったと思う。

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イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)の作品紹介

本書は、一九八五年、著者七五歳のときの著作である。イノベーションと企業家精神が誰でも学び実行することができるものであることを明らかにした世界最初の方法論である。

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)のKindle版

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