モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本
- ダイヤモンド社 (2007年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478002957
感想・レビュー・書評
-
この本の著者の野口悠紀雄早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授は、
「文藝春秋オピニオン 2020年の論点100」で0か1の極端な議論しかできない人のように感じたので、どんな本を書くのか気になり読んでみました。
Wikipediaは責任者がいないので、責任者がいる2ちゃんねるよりも信頼性が低いと言っています。
は~。この人に企業ガバナンスとか語らしちゃダメですね。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/474373170.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1
-
2007年10月26日 初版
週刊ダイヤモンド連載の「超整理日誌」をまとめたもの。
大きなテーマは
「日本の産業構造を根本的に改革する必要性」
である。
日本の景気の停滞から回復の流れが見え始めていた2006年〜2007年あたりに書かれている。
もちろん過去の話である。
しかしこの状況が現状といくつか重なる部分はあると思う。
イギリスやアメリカの行きすぎた金融システムによって経済にダメージを受けてしまった。そこで本質的な改革が必要だという危機感は確かに生まれていたように思える。しかし2009年8月5日現在において、日経平均は1万円を回復している。
そして、「ぼちぼち景気が回復するじゃないか」という空気が生まれているように私は感じられる。そこから危機感というものが徐々に失われているような気がしてならない。
が、日本の産業のシステムはほとんど何も変わっていない。銀行も同じ。
世界のあり方は否応なしに変化しいているのに、日本だけが現状でなんとなると思っている、そんな取り残された感じがしてしまう。
イギリスのビックバンの意味や日本企業の性質、そして相続税や消費税などについての考察もあるので、興味のある方はどうぞ。 -
刺激的なタイトルだが、内容は決して日本の製造業そのものを批判しているわけではなく、経済のグローバル化に伴い経済環境が変化している中で、日本の産業政策が硬直的であり、政治・行政があいかわらず戦略がないまま現状維持に安住していることについての批判である。
本書は、そもそも週刊ダイヤモンドに寄稿されたコラムを一冊にまとめたものである。上述の産業政策のみならず、格差問題や税制などさまざまな経済問題について政策提言であり、そいった意味でもタイトルが本の内容を的確に表わしているわけではない。ビジネス書ではあるがあくまでもテーマは経済政策である。
著者は、小泉改革について基本的に批判的であるが、それはよく言われるような格差社会を招いたなどといった類のものではなく、小泉改革が中途半端で生ぬるいといったより強硬的な視点からの批判である。しかしながら、小泉政権とそのブレーンが著者の指摘する点について無知であったとは思えない。やはり国政の現場においては政治的なかけひきや妥協があるのが現実であり、竹中平蔵氏の著書でその点は回想されている。著者の指摘は的確であるものの理想論である。 -
ランダムウォーク信者なんだ
村上ファンド、なぜ自分のカネを運用しないか
----------------------------------------------
自分の1億を2億にするより
50億円のファンドを100億円にするほうが
運用報酬の受取額が多くなるから
あと巨額資金を誇示することで買収交渉などが
優位に進められる
↑
なんでこんなことを指摘しないんだろう?
学者先生って感じ
4 風邪と共に去りぬはアイルランド系の話
6 アイルランド絶賛
23 金融・不動産が製造業の1.6倍の雇用@英国
45 川鉄千葉工場の先見性
121 土地の相続で格差継承
132 公開されている情報はすべて株価に折りこみすみ
146 村上ファンド
152 不正経理
158 リスクに挑戦はプロの仕事
168 財務戦略は企業価値に影響を与えない、MM命題
197 企業業績を決めるのは法人税の重さではなく、企業の活動そのもの -
著者らしい内容の本。少し飽きられた感があるけど。
イギリスの金融業。
日本のITお粗末。
忠臣蔵で内の論理と外の論理。村上ファンドの出資者はインサイダー取引を期待。 -
刺激的なタイトルだが、内容は決して日本の製造業そのものを批判しているわけではなく、経済のグローバル化に伴い経済環境が変化している中で、日本の産業政策が硬直的であり、政治・行政があいかわらず戦略がないまま現状維持に安住していることについての批判である。<br /><br />本書は、そもそも週刊ダイヤモンドに寄稿されたコラムを一冊にまとめたものである。上述の産業政策のみならず、格差問題や税制などさまざまな経済問題について政策提言であり、そいった意味でもタイトルが本の内容を的確に表わしているわけではない。ビジネス書ではあるがあくまでもテーマは経済政策である。<br /><br />著者は、小泉改革について基本的に批判的であるが、それはよく言われるような格差社会を招いたなどといった類のものではなく、小泉改革が中途半端で生ぬるいといったより強硬的な視点からの批判である。しかしながら、小泉政権とそのブレーンが著者の指摘する点について無知であったとは思えない。やはり国政の現場においては政治的なかけひきや妥協があるのが現実であり、竹中平蔵氏の著書でその点は回想されている。著者の指摘は的確であるものの理想論である。
-
自分の体験を元に日本の産業構成について考えているが、相変わらず、製造業に次ぐ産業はわからないというお決まりのパターンで終わっている。
あと、ホリエモンとか村上さんとかを叩いています。
まあね、人の価値観はそれぞれですからね。
週刊ダイヤモンドに寄稿されたもののをつなげて少し補足しているだけです。 -
「自信喪失期」から「自信過剰期」へと移行した日本経済。しかし、本質的な構造は何も変わっていない。危機感なき現状に警鐘を鳴らし、日本の産業構造を根本的に変革する必要性を説く。『週刊ダイヤモンド』掲載を単行本化。(TRC MARCより)