会社のお金はどこへ消えた?―“キャッシュバランス・フロー”でお金を呼び込む59の鉄則

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478003183

作品紹介・あらすじ

1000人の社長から学んだ賢い社長の決算書のいじり方。

感想・レビュー・書評

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  • 会社経営で大事なこと→お金
    会社の悩み→お金
    結局お金。
    ではそれを7要素に分解。
    売上、費用、資産、借金、税金、決算、成長

  • キャッシュフローの話。

  • (会社のお金に重要な影響を与える7要素)
    「売上」:売上が増減するとき、お金の動きのどこをチェックすればいいのか
    「費用」:経費をコントロールしてお金を節約するときに有効な手段は何か
    「資産」:バランスシートを動かすと、お金の流れがどのように変化するのか
    「借金」:事業を拡大していく過程で、借金をどのように活用していくのがいいのか
    「税金」:税金を払いすぎないようにするにはどうすればいいのか
    「決算」:決算書をどのようにいじると、お金が集まるようになるのか
    「成長」:会社のライフサイクルのなかで、どうやってお金を残していけばいいのか
    ◆はじめに なぜ、社長は帳簿をいじりたくなるのか?

    ◆第1章 会社のお金はどこへ消えた? 01 会社のお金が消える5つのトリック 02 キャッシュバランス・フローでお金の流れをつかむ

    ◆第2章 なぜ、売上が増えてもお金は足りないのか? ―売上とお金
    01 「売上」「利益」「お金」の優先順位を認識させる
    02 売上と利益をしっかり管理しても失敗する理由
    03 社長が安心して眠れる預金残高とは

    ◆第3章 お金が漏れる穴にフタをする ――費用とお金
    01 なぜ、ほとんどの会社が赤字になるのか?
    02 「見切り千両、損切り万両」――難しい撤退の意思決定
    03 管理コスト2%の法則

    ◆第4章 バランスシートを動かすとお金が流れる ――財産とお金
    01 左は小さく・短く・上へ、右は大きく・長く・下へ
    02 資産を溶かしてお金に換える方法
    03 過剰な設備投資で失敗する3つの理由

    ◆第5章 無借金経営は本当に理想か? ――借金とお金
    01 借金で成功とスピートと時間を買う
    02 あなたの会社はいくら借金できるのか? 03 雨が降る前に傘を借りる
    04 無借金経営は本当に理想なのか?

    ◆第6章 「賢い社長」の決算書のいじり方 ――決算書とお金
    01 お金を呼び込む決算書力の磨き方 02 利益のシワ寄せがバランスシートを傷つける
    03 「キャッシュフロー計算書万能論」の落とし穴
    コラム 会計は理解するものではなく、「利用」するもの

    ◆第7章 税金さえ払わなければお金は残るのか? ――税金とお金
    01 税金を払わずに会社の価値を上げる方法
    02 社長は生涯でいくら税金を払うのか?
    03 税金の支払いを自在にコントロールする方法

    ◆第8章 成長をあきらめるとお金は貯まる ――成長とお金
    01 会社のライフサイクルでお金の流れが変わる
    02 最後はやっぱりお金がものを言う

    ◆おわりに お金の悩みを共有してビジネスに活かす

    ◆付録 お金を呼び込む59の鉄則一覧

  • 1

  • 売り上げ、利益、お金、と似ているようだが違うこの3つの題材について分解し、会社をどう成長させていく、若しくは出口を決めて行くのかを教えてくれる本。
    著者は経理管理職向けのセミナーなどで色々な社長さんにアドバイスし、且つその色々な社長さんの現実をまとめた方である。

    売り上げ、利益、お金。税金の活用方法などを様々な角度から教えてくれた。


    以下必要な部分を抜粋。


    IT投資を抑えるコツ
    ・最先端の技術は使わない
    ・今必要な物だけ導入する
    ・独自開発せず汎用ソフトを利用する
    ・ソフトを買わずにまず無料ソフトをネットで検索して、比較して決める

    ・銀行は粗利益の25%を会社の返済能力と見ている

    ・借金をしないのではなく、有利に借金を利用できる状態をキープする

    ・社長は会計を理解しようとするのではなく、利用してゴールであるお金を集めることに集中すべき

    ・中古車は減価償却期間が短くなるからよく中古のベンツが売れるのはそれが理由

    ・国税庁の統計資料によると、法人税、所得税、消費税がベスト3の税収

  • 会社のお金の考え方を学べた

  • 入門編として分かりやすい。サラリーマンが将来自営業を始めることを考えている場合にも考えるべき事をイメージしやすいし、自分のところの社長が日頃考えていることがわかる。また、社長の給料や節税対策など、世の中のお金の仕組みに関する素朴な疑問にも答えてくれる。お金というワードが何度も何度も出てくるので、キャッシュフローで苦労する中小企業の社長がいかに多いか考えさせられる。

  • 「会社のお金はどこに消えた」っというタイトルとは、内容が少しズレていて、CF計算書も中身には殆ど触れられていない。

    思ったより入門編でした。

  • もうかっているかどうかより、現金があるかどうか…で、いいのか?

    1.お金はどこに消えた?

    2.売上とお金
    ・在庫が増える-売上・利益は↑、現金は↓(在庫は売れて初めて費用となる)
    ・キャッシュポジション-売上高の1.5~2.5倍の現金を確保(資金繰りの心配が減る)

    3.費用とお金
    ・コスト削減-一律カット× モチベーションが下がる
    ・3つの経費を削減 優先順位別
     1)今日のお金のための経費(管理部門)
     2)将来のお金のための経費(広告宣伝費)
     3)会社を維持管理するため
    ・赤字事業からの撤退 過去の成功体験・感情を捨てる
    ・事業整理
     1)経費を全てストップし、最低限必要なものだけ、保険解約、資産売却
     2)コンパクト化
     3)切り離し

    4.財産とお金
    ・戻ってくる経路 回転率アップ、設備圧縮、支払延期、借
    ・資産をお金に 在庫を回転、資産処分(損失は節税効果)

    5.借金とお金
    ・調達コスト 役員・内部留保より借入が少ない
    ・いくらまで借りる? 月商の4ヶ月分位まで
    ・何年で返す 借入金÷営業キャッシュフロー(営業利益+減価償却費)、5~10年のキャッシュフローで返済

    6.決算書とお金
    ・目標利益から逆算 (目標利益+固定費+変動費)×粗利率
    ・利益調整は財務バランスを崩す

    7.税金とお金
    ・会社の利益として残すか?役員報酬としてとるか?
    ・保険の活用 役員の退職金、会社の経費になる
    ・負の遺産を整理(不良在庫、不良債権、株、不動産、設備)

    8.成長とお金 会社のライフサイクルを意識
    ・成長期 借入金が必要
    ・衰退期 コンパクト化、投資資金の回収、借金の整理

  • 一冊まるまる企業活動に必要なお金について述べられており、多くの企業を見てきた筆者によるノウハウが散りばめられているのであるが、経理に従事している人や社長であれば既知の内容がほとんどである。それゆえ経理を苦手とする営業マンなど向けかと思っていたら、後半「源泉所得税も消費税も納税しているのは会社」「消費税は結局給料+利益に課されている」など、一応実態としてはその通りなのであるが、経理を知らない人には理解しづらく、原則を知らずにこのまま理解してしまうと危険な箇所がある。
    参考文献リストは読んだことがあるものもいくつかあるが、チェックしていなかったものもあり参考になりそうだ。
    知識としては分かっていても資金繰りに困っている社長や経理関係者が客観的に自社を見るための整理としてはよいだろう。資金不足は利益が赤字であるより恐ろしい。

    ・運転資金の日数の計算は、在庫回転日数と仕入債務回転日数にそれぞれ原価率を乗じ、(在庫回転日数+売上債権回転日数)-仕入債務回転日数の差で把握する
    ・キャッシュポジションは売上高の1.5~2.5ヶ月分を目安とする
    ・粗利に対する管理コストの割合は2%以下に
    ・借入金の目安は月商の4ヶ月分→年間の粗利に近い→借入金は粗利の範囲内に抑える
    ・債務償還年数は5年いないが理想。長くても10年以内
    ・優良企業は短期借入金に対する長期借入金の割合が約2.5~3倍
    ・利益調整によく使われる在庫計上、売上前倒し、減価償却費の計上不足は利益と資産は増やすがお金は増えない
    ・社長からの貸付ではなく少人数私募債の形式にすると社債利子は20%源泉分離課税となり累進課税に算入されない。

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著者プロフィール

税理士。(株)経理がよくなる代表。埼玉大学経済学部卒。
企業の税務会計顧問の他、経理業務の効率化、財務体質の改善、経理社員の育成などを中心に活動。講師を務める「経理財務セミナー」には9000社以上が受講。著書『35歳までに身につけておくべきプロの経理力』『「少人数で儲かる経理」はこうつくる』(以上、日本実業出版社)、『会社のお金はどこへ消えた?』(ダイヤモンド社)、『新版ココまでできる経理の合理化』(日本能率協会マネジメントセンター)他。

「2022年 『経理DXのトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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