プロフェッショナル・リーダーの 人を見極め、動かし、育てる法則
- ダイヤモンド社 (2008年10月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478003404
感想・レビュー・書評
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どちらかというとチームリーダーや会社幹部の心得的な本
ただ、そもそも論として、単なるヒラ社員で仕事に制限をかけられている状態ではこの本に書いていることの実行は難しい
上司はなぜこの本に書いてあることができないのか、という上司批判のタネ本としては活用できるかもしれないが
【なるほどな点】
・人並み以上になるには、どうしたらいいのか。一言で言えば、目の前の仕事に全力をつくすことだと思います。(P002)
・人間は一人ひとり違います。当然、自分とも違う。相手を正しく見極めるには、まず「自分と違う」という認識を持っておくことが大事です。(P021)
・自分が興味・関心を持ったことに対して、単に「行動」するのではなく、「考動」する。それができれば、仕事でも「考働」できる。(P028)
・予想外の壁が出現したということは、成長のチャンスだということ。(P033)
・嘘をつく人は問題を「事件化」する危険因子になります。(P036)
・判断を上へ上へと委ねるということは、目に見えない人件費を浪費しているということでもあります。(P064)
・もちろん、マネジメントが判断しなければならない問題もありますが、誰にでも判断できることはどんどん現場に任せる。ルールや枠組みをしっかり作って、プラスの運用例を増やす。(P064)
・リーダーの仕事とは、自分の夢に人巻き込むこと(P070)
・そもそも叱るとは、本人にとってマイナスになることを正してあげる行為です。「オレが困るじゃないか」は、単に怒っているだけ。これは自己防衛です。(P076)
・部下のミスは、すべて上司の責任です。うまくいったら本人の手柄、うまく行かなかったときはリーダーの責任。そうした後ろ盾がないと、思い切った勝負はできません。(P079)
・どんなに良い仕組みを作っても、上司が責任を取らないようでは、誰もその仕組を使ってくれない。(P081)
・人を育てるには、ずばり「経験させる」こと。上司が教えるのではなく、本人が経験の中から自分で学べるようにすることが重要です。(P088)
・勉強を始める前に「何のために」その資格をとるのか、自分お仕事にどう活かし、具体的に「どんな実績を上げるのか」という部分をメンバーとしっかり話し合っておくことが大切です。(P095)
・大切なのは、「誰も立ち止まっていない」状態を作ること。成長のスピードやレベルにばらつきがあったとしても、全員がそれぞれのペースで成長・進化している状態をキープする。(P101)
・どんなことでも、その人が何かで成長すれば、それは仕事にも跳ね返ってきます。(P116)
・人を見極め、動かし、伸ばすことがリーダーの仕事だとすれば、人を信じる力はそのベースになるものです。(P116)
・今の自分にできること、自分が持っている力を、与えられた現状の中で目いっぱい発揮するにはどうすればいいかを常に考えること。目いっぱいやらなければ大きな成功は得られないし、目いっぱいやってダメなら納得できる。そして、その失敗から確実にたくさんのことを学べています。(P160)
・リーダーになってからリーダーシップについて考えたり勉強したのでは遅いと思います。(P167)
・後任を育てる上で大切なのは、素直さです。それがないと、自分より若くて優秀な人を認めたり、見極めたりすることはできません。(P176)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「経営学は人間学である。」この一言に、日本屈指のプロ経営者である著者の考えが詰まっている。
内容の背景にはあるのは、信じる力。
人を見極めたり、動かしたり、育てたりする全てのケースにおいて
リーダーは自分を信じること、周りを信じること、チーム同氏の信頼関係をつくることがベースになる。
事の、全ての場合についてのベースとなるのでリーダーには欠かせな
「人」を見極める法則
・逆算の思考
・素直さ
・学ぶことが好きか
・感謝
夢と計画、そしてそれに伴う行動を確認する事で人を見極めることができる。逆算の思考は習慣化することが大切なので、目標や進捗管理、評価などからしつこく逆算させる
「人」を動かす法則
・シンプルな「一言」で組織を束ね
・社長と同じように動ける「判断基準」を渡す
・メンバーを巻き込む夢を語る
・人を管理するのではなく仕組みを管理する
人を動かすのは、価値観。お互いの価値観を理解する。面と向かって話す時間を惜しむな。
判断の基準、行動の原則となる一言をつくるべき。トップダウンではなく、全員でキーフレーズを決める。
最終的には、リーダーがメンバーを巻き込む夢を語れると強い。
「人」を育てる法則
・リスクをとって経験させること
・中途半端ではなく、責任を与える事
・教える立場を提供すること
自分の知っていることをこまごまと教えて、育てているつもりになっている上司はたくさんいる。それだと上司以上にならない。成長するのは本人である。
↑成長のエンジンをかける
自分がやろうとしていることが、誰かのためになっていることを気づかせる、実感させる。が重要。
そして実績として、その成長への変化や進化を見える化する。
いつもロールモデル化してチームに共有することも大事。
全てのベースになるのはコミュニケーション。無駄なコミュニケーションが嫌いな人は会議を上手く使ってコミュニケーションする術を考えないといけない。 -
できることからのチームビルディング。
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言ってることがちゃんと論理的。
最近読んだ本の中では一番いいかも。
是非、読んで欲しいです。 -
2009年23冊目。
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学ぶことをどこまで喜べるか
行動ではなく考働
ピンチを喜ぶ人は伸びる
親孝行してますか? 身近なところに尊敬の対象を見出し、感謝してるか
シンプルな基準
それはお客様のためになってますか
人を管理するのではない。管理するのは仕組みだけ。 -
人に対しての影響力を勉強するために読みました
自分Point
?素直
素直な人は、マイナスの指摘を素直に受け止め、プラスの評価を素直に喜ぶことが出来る。
?シンプルな一言
ディズニーランドのキレイの基準
翌朝一番に来園された赤ちゃんが、園内のどこをハイハイしても良い状態にして下さい。
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本書は、著者が雇われ経営者として歩んで来た道のりの中で、
どのようにして成功を収めてきたのか。そして、その最も大きな要因である
人財に焦点を当て、どのような考えの元に行動して(接して)来たのかを明らかにし、
それら要点をまとめた形・内容になっています。
よって、ページ数も多くなく、専門書的な感じではないので、時間をかけずに
読むことが出来るので、待ち合わせの時間などで、少し余裕の時間があったら
本屋に寄って立ち読みする感じで十分読み切れるボリュームになっています。
逆を言えば、買う価値がないと個人的には評価しています。
っというのは、結構なビジネス書を読んでいる人にはあまり新鮮な考え等は
ないという事で、これから読み始めるとか、一経営者がどのような考えを以て
考動(著者独特の言い回し:考動 考えて、又は考えながら行動する事)するのか
をまとめている人にとっては、よい刺激になると思います。
本書のポイントは、
1.人を見極めるのは、夢と計画、そしてそれに伴う行動を確認する事
2.人を動かすのは、ミッションステートメント創造の共有
3.人を育てるのは、責任を与える事(中途半端ではなく)
4.最も重要なのは、人を知る事であり信じる事
以上の4点ですね。
これらは、色々なビジネス書に頻繁に書かれている事であるので、新しい
発見等はないのかもしれませんが、それだけ重要であるという事でしょう。
本書の要点を纏めていて感じた事は、自分のふがいなさですね。
もし、経営者に今現時点で、夢その実現計画、そして具体的実行具合を聞かれたら・・・。
今一度、考えなければなりません。 -
2008.11.3 回覧
セミナー会場にて購入。さっそく拝読。
池本社長は、ドクターシーラボ、ネットプライス
2社の上場を実現。
実務をしっかりこなしてきた方のお話はとても
説得力があり、引き込まれます。
経営者として大変勉強にもなりますが、
役職者、出世を目指す若手の皆さんにおすすめです。
池本さんの成功は
目の前の仕事に全力を尽くすこと。無我夢中でやって
きたこと。積極的に手をあげ、強いチームを作って
きたこと、にあると思います。
感謝することの大切さがよく書かれています。
☆人を見極めるポイントは
「逆算の思考」「「週1冊の読書習慣」「素直さ」
「感謝」
---日々のちょっとしたことにも感謝できる。
そのベースは親です。身近なところに尊敬の対象を
見出し感謝しているか。
☆人を動かすポイントは
「シンプルな一言」「判断基準」「人を巻き込む
夢を語る」
☆人を育てるポイントは
「経験させること」「教える場を与えること」
「悔しさのレバレッジ」