中堅崩壊―ミドルマネジメント再生への提言

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478004654

感想・レビュー・書評

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  • ラインよりスタッフの処遇を上げるというアイデアは、やってみたい

  • ここでいう中堅とは、35歳から47歳くらいの管理職
    (=ミドルマネージャー)のこと。この層の管理者は、
    十数年に渡って、スペシャリスト化という名目のもと、
    一つの部署に固定させられ、後輩・部下を育てる経験や
    多面的な業務経験に乏しい世代が多いと、この本は指摘
    しています。

    日本の企業が元気になるには、ミドルマネージャーが
    復権しなくてはならない。
    そのために、企業はミドル層に様々な職務経験を積ませ、
    ジョブローテーションさせ、多能工化させることで、
    価値を生み出せる人材育成をする必要がある。
    ミドル層も、会社から何かをしてもらわないと何もでき
    ない存在(=くれない症候群)から脱却し、やりがいを
    求めて自立&自律的に仕事に従事する存在となるべき。

    こうしたメッセージが、多数の企業事例や統計データと
    ともに紹介されています。
    丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)の対談もあり、なかなか
    興味深いです。

  • 筆者はサラリーマン人生を3等分し、22~34歳、35~47歳、48~60歳とわけ、そして真ん中の35~47歳をミドル層、特に前半35~41歳の層について本書のターゲットにしています。
    いわゆるバブル入社組がこのあたりに該当します。
    最初はバブル組がお荷物である、使えないという仮説をたてていたそうですが、いろんな会社にインタビューしたり個人からアンケートをとって分析していくうちに、人間の問題ではなく組織の問題と気づき、そしてそれを改善するためのロールモデルを提案する、という流れで構成されています。

    問題点の抽出と分析に関してはとてもよくまとまっていて、一読の価値があると思います。
    (問題解決のためのロールモデルとして提案されている、社内プロジェティスタという解は私的には?ですが。)

    第3章の、伊藤忠商事の丹羽会長のインタビューが特に印象深いです。
    キーワードをいくつか置き換えたり、年代を絶対年代ではなくて物事の順番としてとらえたり、背景を会社レベルに縮小したりして、自分の手元に手繰り寄せてよむと理解が進みますよ。

    2008/09/30

  • 人が育つための修羅場体験、そのための企てが少なすぎる

  • 野田さんの本は、結構おもしろい。

    NRI出身。多摩大学教授、今は?

    結局、こういう人は外に出てしまうんだよね。
    サラリーマンでは、なくて!

    ト、2009.5.27

  • 会社組織の中堅層(ミドル)の現状とこれから。

    すっごく簡単に言うと、最近のミドルは元気がないね。ミドルが元気になれば日本も元気になるよということかな。

    中堅層の人々が抱えている問題は個々人の問題ではなく、組織や上位者が原因であることも指摘。
    うん、方向性はわかった。一歩目はどこに踏み出すのかは?

  • 停滞するミドル層の復権こそが、今の日本企業が真っ先に取り組むべき経営課題である。内外大手企業13社の先進事例と、1000人アンケートなどから、ミドル社員活性化のための処方箋を提示する。(TRC MARCより)

  • 刺激的なタイトルだが、バブル崩壊以降,いわゆる課長クラスのミッションや組織の変遷の概観と、今後どうあるべきかを書いた本。
    実証の仕方やまとめ方が、いかにもウチのコンサルらしい。さすがOB。
    ただ私には、プロジェティスタという役回りが活躍する組織が想像できない。独立性の低い日本型組織で、成立するのか?

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