ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書

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制作 : 野中 香方子 
  • ダイヤモンド社 (2009年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478005774

ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書の感想・レビュー・書評

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  • ビジネスの場において、「リーダー」を務める人物を取り巻く側近の「フォロワー」が、いかに組織の共通目的達成に向けてリーダーを変革していくかについての指南書。

    フォロワーが持つべき重要な資質のひとつに「勇敢であること」を挙げ、リーダーに対する仕え方や異議の申し立て方、ひいては組織からの離脱に至るまで、幅広い姿勢の取り方が示されている。

    訳者あとがきで言及されている、「組織の命運はフォロワーにかかっている」という趣旨の一文にこの著書のメッセージが凝縮されていると感じた。

  • 「これからの時代はリーダーだけがちゃんとしているだけではだめだ。フォロワーも主体性をもって行動しなきゃね」みたいな本かな、と思って読み始めたけど、そんな領域をはるかに超えたスゴい本だ。

    つまり、これは通常のフォロワーの語感をはるかに超えた世界。昔の日本企業の大番頭が、出来の悪い主人に、「おそれながら、申し上げます。この◯◯屋は、代々、誠実を家訓として経営してまいりました。しかるに、今、あなたさまがなされようとしていることは、こうした伝統に反しており、これまで信頼を踏みにじるものでございます。先代のご主人さまもこのお話を聴かれたら、さぞお悲しみになられるでしょう。どうぞ、そうした決断はなされないようにお願い申し上げます」というような世界ですね。

    で、原題を確認すると、「勇気あるフォロワーシップ」。

    そうなんですね。この「勇気ある」というのが、この本のキーワードなんですよ。

    出来の悪い上司でも、しっかりとその人を支えつつ、うまく影から指導していく。そして、あまりにもおかしくなれば、忠告したり、ときには不服従したりするような強烈な主体性をもったフォロワーシップなんです。

    これを「勇気」なくして、できるはずがない。

    帯で、勝間和代さんが、「トンデモ上司に悩むあなたの特効薬は”フォロワーシップ”です。私も会社員時代にしっていたらもっと楽だったのに!会社員必読です」なんて、推薦しているけど、勝間さんは、これで楽になるかもしれないけど、ほとんど会社員は、この本の要求するあまりの勇気のハードルの高さに、萎縮して、こんな本読まなきゃ良かったと思うに違いない。

    リーダーも孤独で、難しい仕事であるが、権力なしに、リーダーとの人間関係をうまくコントロールしながら、組織目的に向かって、組織をよりよくしようとしていこうとする「勇気あるフォロワーシップ」は、リーダーシップ以上に難しい課題かもしれない。

    組織目的のためとはいえ、リーダーに耳の痛いことまでいって、自分のキャリアーを危険にさらすためには、勇気だけでなく、いろいろな条件がある。その一つとして、職を辞職しても1年間くらい家族を養える蓄えをもつこと。よって、昇進しても、辞職する可能性があることを考え、生活レベルを上げないこと。それから、転職可能な技術、人間関係を持つ事などがアドバイスされている。

    なんで、そこまでして、「勇気」を持たなければならないのか?

    それは、それを自分の天職と見なすから、としか言いようがないのかもしれないが、著者の念頭には、ヒットラーに従って犯罪行為を行ったフォロワーたちの行動があるようだ。彼らにも、選択の余地はあったはずで、彼らが無実ではないはずである、ということだ。

    なんだか、ハンナ・アレントの「イエルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告」とか、晩年のフーコーが、勇気をもって真実を語ること「パレーシア」を強調していたこと思いだした。

    個人的には、かつて使えた上司との間で、悩んだときのことを思い出させてくれた。その上司が達成しようとしていること、理念、ビジョンには、強く共感できる反面、そのやり方、運動論、人間関係のマネジメントのあり方には、共感できない面が多く、そのディレンマに悩み、部下として、どこまで忠実義務を果たすべきか、悩んだものだが、この本は、私の当時の悩みがそのまま書かれている気がした。

    自分としては、それなりに「勇気」をもって、フォロワーシップを発揮していたんだな、状況のなかではそれなりの最善は尽くしたのだ、と納得することはできた。

    この本は、著者の「フォロワーシップについての瞑想」なる短い言葉で終わるが、この2ページくらいは、いたいほど、胸に突き刺さった。いくつか、紹介すると、
    「私はこのグループの管理者(スチュワード)であり、その責任を共有する」
    「私は自分が思い描ける価値観に従う責任がある」
    「私は自分の成功と失敗、そしてその両方から学び続ける責任がある」
    「私は、私という人間の好ましい部分と好ましくない部分の両方に責任がある」
    「勇気は今ここに存在する。今日、私にはなにができるだろう?」

    これは、もういわゆるフォロワーシップを完全に超越した世界であることが、わかるであろう。これは、サーバント・リーダーシップの世界。

    あるいは、著者がいみじくも、使っている「スチュワード」というか、「スチュワードシップ」とでもいうべきものであろう。

    組織のよき目的を実現するために、組織のよき管理者として、強い決意をもって、地道に働く人間。たとえ、つまらないリーダーが上にいたとしても、彼との良好な信頼関係を築きながら、組織を健全な方向に向かわせるスチュワード(=受託管理者)なのである。

  • 上司と良好な関係を築き、仕事をするためのバイブル的な本。
    最後の離脱などの件については、そのまま日本の商習慣とマッチするかどうかは疑問は残るものの、全体としては、事例も含め上手く解説されていると思う。

  • 以下にしてリーダーと良好な関係を築きながらフォロワーシップを発揮することができるかを説明した図書。
    マネジメントの航海図で紹介。

    4章のリーダの種別ごとに対処方法を具体的事例を持って紹介している。これが日本の職場でも十分通用する。

  • 【資料ID】124701
    【分類】336.49/N95

  • 人気の半沢直樹は、よいフォロワーなんやなぁー。

  • 2013年38冊目。

    「勇敢なフォロワー」であるために必要なことがまとめられた本。
    主に「リーダーの側近」であるフォロワーに役立ちそうな内容が多かった。
    リーダーの負担の減らし方から、リーダーへの告発・組織脱退まで、カバーしている範囲は広い。
    それぞれの場面で、適切な会話の仕方の事例も豊富。

    全ての話に共通していることは、「全ては組織の『共通目的』の達成のため」であるという点。
    多くのフォロワーを導くリーダー自身がこの共通目的から外れれば、組織全体が共通億的から離れていくことになる。
    そのため、気付いたフォロワーは勇気を持って、批判すべきところは批判しなければならない。
    「フォロワーの70%は、何かしらの批判を思っていても口にしない」というデータからも、
    リーダー自身も自ら批判を集める努力が必要だと感じる。

  • 組織リーダー以外、つまり全ての社員が必読
    フォロワーが何たるかから、どう行動するべきか、最後にリーダーとしてフォロワーとどう接するべきかまで、フォロワーシップのすべてがわかる本。
    折に触れ読み返すことも有効な良書

  • リーダーシップの書籍は多々あるが、フォロワー側の視点から書かれた本として筆を進めているが、読んでみれば優れたフォロワーに求められる資質はリーダーと大差ない。わずかな立場の違いと役割の違いに過ぎない。

  • なんの役に立つのかよくわからん。そしてつまらない。

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ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書の作品紹介

リーダーと信頼しあえる関係を築き、真っ当で、充実した仕事人生を送るための実践ガイド。

ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書はこんな本です

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