隷属国家 日本の岐路―今度は中国の天領になるのか?

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478007020

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上前の本だが、今読んでもハッとさせられる所は多い。
    日本は現場力はとても強いので、人任せで文句ばかり言うのではなく、たとえ非力でも、一人一人が自ら考え、行動し、後世に伝えて行く事を、これからも続けて行く事が大切なのだろう。

  • 具体的。

  • 北野氏のメルマガ「RPE」の内容に準じており、
    世界経済の今・歴史・未来が非常にわかりやすく
    解説されている。

    新聞等のマスコミだけでは報道されない真実、
    客観的にみた世界の中の日本、これからの世界の
    動きなど、勉強になることが多い。

    氏の考え方が100%正しいかどうかは別として、
    既出の著書で予想されていた内容に近いことも
    起こっているのは、先見的な考えであることは
    否定できない。

    今まで疎かった世界情勢にも興味を持つように
    なったので、感謝。

  • "税の分配、人口減少、外交、エネルギー、教育、国家など、のキーワードを著者の切り口から解説したもの。寓話を交えてわかりやすく書いてある。
    この本は2008年に出版されたもの。現在は2012年。そして、これからを考える上での一つの視点を与えてくれる。"

  • 「イスラムが行うとテロで、アメリカが行えばテロと呼ばれないのはおかしい」と武田邦彦が指摘するのも、米英ピラミッドを疑えというメッセージなのだろう。所属・帰属が情報を大幅に制限する。
    http://sessendo.blogspot.jp/2016/08/blog-post.html

  • 日本人は誰の真似をしなくて日本人でいい。
    国益とは権力とお金。

  • 北野幸伯氏のメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」はかなり初期の頃から購読しており、私にとっては世界情勢についての師である。この本でもそうなのだが、北野氏は割りとふざけた口調で突拍子も無いことを語られるのだが、どれもが本質を的確に突いており驚くばかりである。この本は日本と世界の行く末を憂い、それに対する極めて具体的な、かつ実行可能な処方箋が記されている。外交・経済・教育等々、幅広い氏の慧眼に感服するしかない。

  • これも面白いんだけどタイトル損。

  • 日本を自立した国家として子や孫の世代に伝えるのが、このような国を築いてくれた我々の先祖に対する義務である。

    日本人としての自分の国家観・歴史観を確たるものにしてゆきたい。

  • とても現実的で読み甲斐のある一冊である。主張とその論拠
    が明確であり、証拠資料が実に豊富で説得力がある。

    「今こそ日本は国際社会で生き残るために独自の戦略を打ち
    出すべし」

    現状分析として、アメリカは超赤字大国(年間80兆円の貿易
    赤字)で、ドル体制は崩壊しつつある。もはやドルは基軸通貨
    ではない。そしてユーロが台頭。日本はアメリカへの依存
    国家(アメリカ幕府の「天領」)。一方、仮想敵国としての中国
    の脅威(軍事費は日本の5倍)。そして何より日本の財政は
    破産寸前(政府債務+地方自治体債務774兆円)。

    このままではアメリカの二の舞、日本も没落する。

    だから今、日本独自の戦略が急務であると。

    北野氏のプランが冴える。

    日本でのモノづくりの重要性を主張し海外移転を阻止、
    大減税政策、移民の受け入れ阻止。そして日本の存亡を
    かけた食糧危機対策(自給率100%に)、エネルギー危機
    対策を提示し、とりわけ教育の重要性を声高に主張する。

    中国の脅威に対する外交的政策においてもその戦略、
    戦術に感心させられた。まさにエキスパートである。

    そしてこのプランを実行してこそ、日本の発展があり、世界の
    中での日本の存在が確立される。

    本書はまさにこれからの日本の採るべき戦略プランの提示
    である。我々は、日本のために真剣に議論する必要を問わ
    れていると思う。

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著者プロフィール

国際関係アナリスト。1970年生まれ。19歳でモスクワに留学。1996年、ロシアの外交官養成機関である「モスクワ国際関係大学」(MGIMO)を、日本人として初めて卒業(政治学修士)。メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」(RPE)を創刊。アメリカや日本のメディアとは全く異なる視点から発信される情報は、高く評価されている。2018年、日本に帰国。
著書に『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』(草思社)、『隷属国家日本の岐路』(ダイヤモンド社)、『日本人の知らないクレムリン・メソッド』(以上、集英社インターナショナル)、『日本の地政学』(小社刊)などがある。

「2022年 『黒化する世界 ――民主主義は生き残れるのか?――』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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