マンガ 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 177
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478007754

作品紹介・あらすじ

父の急逝で突如、アパレル会社「ハンナ」の社長に就任した由紀は、謎のコンサルタント安曇のアドバイスを得て、見事に会社の立て直しに成功する。それから5年。ハンナでは、業務効率化のために数億円を投じてコンピュータ・システムを導入する。しかし、期待に反してシステムは初日からトラブルの連続。会社は大混乱に陥ってしまう。「このままでは会社がつぶれる…」困り果てた由紀は、ふたたび安曇に助けを求めた。どうすれば儲かる会社ができるのか?IT時代に必要な会計システムとは何か?「経営に必要な会計の勘所」がマンガでわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 管理会計を学問として学ぶのは難しい。でも本書は、現場をイメージしながら、解説されており、とてもわかりやすくて学ぶことが出来る。

    ・経営者には情報責任がある。
    情報を知識に変え、利益・キャッシュに変えるために経営者はどのような情報が欲しいかをはっきりさせる。

    ・経営者が持つべき視点と情報。
    魚の目、虫の目、鳥の目、で思考と決断をする。
    そしてシステム導入だけでは改善されない、仕事のやり方(お金を生み出す仕組み)を変える必要がある。

    ・実現したい目的を最初に明らかにする。
    システムの肥大化は、会社としての方針がない時、整合性が損なわれていく。つまりシンプルを目指す方針を定義する。

    ・20:80、大事なことに集中する。
    売上の80%は20%の得意先と製品でなりたっている。会社は無駄のかたまり。資源配分を見直し成果につなげる。

    ・限界利益と固定費の関係を知る。
    どのような活動が行われて、それにどれだけのコストがかかっているか。そして会計上、それがどのように計上されているか。間違った会計情報は会社を明後日の方向に誘導してしまう。

    ・リアルタイム情報を実現する経営ダッシュボード。
    これは天候(経営環境)を知り、車(会社)の位置(実績)を知り、豪雨(突発的な異常事態)を予測する。経営は未来を見据えて今を生き抜くこと。リアルタイムでないと、その情報は死亡診断書になる。

    ・仕事のやり方を改善し、無駄を省く。
    仕事のプロセスごとにコストを把握し、無駄は、その元から立たないとダメ。無駄な活動を管理することほど愚かしいことはない。

    ・2つの予算責任。
    予算には直接責任と基本責任がある。
    予算のオーバーは1円たりとも認めない直接責任。基本責任は、その仕事で果たすべき責任のこと。製造はQCD。そうしないと組織に神経が通らない。

    ・必要なものだけを残し、不要なものは捨てる。
    目的を明確にし、何をすべきかを定義し、不要なものは捨てて、シンプルにする。

    漫画のストーリーもよく出来ていて面白い。

  • とても分かりやすい管理会計の本

  • H27.11

  • イメージしやすい管理会計ってことで読んでみました。別にこういう仕事をやってるわけではなくて興味からなんですが、読みやすかったです。さすがに解説コーナーは流し読みだけど、これから理解しようとしてる人にとっては有意義な情報なわけで。
    ストーリーとかそのあたりは、趣旨が管理会計入門なので目をつぶった感じかなw 美容院と1000円カットは限界利益と固定費の例えなわけだし。

  • 「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の続編。
    ERP・原価計算についてわかりやすく書かれている。
    これまで、なぜ財務会計と管理会計があるのかがわからなかったが、その必要性が分かった。

  • 一巻目よりも、やや難しくなった気がします。管理会計について学ぶ本なので、いろいろな事例を設定しなければならないのはわかりますが、3巻まで読むと、「こんなに問題が起こってばかりの会社がよく潰れないなあ」という気がします。

  • 意外とERP導入プロジェクトの話がメイン。費用配賦と管理会計、KPIの設定がミソ。管理会計上の課題のビジネスインパクトが初めて腹落ちできた。組織が大きくなるにつれ、KPIの設定の是非が、組織の生き死にを分ける。

  • 簿記1級取得を目指していますが、その意味でも参考になりますね。数字を読み取り、その先どう活かしていくのかがとても参考になりました。様々な視点で見つめるいい機会にもなりました。

  • 『餃子屋と高級フレンチでは・・・』の続編.管理会計とくに製造原価の配賦の基本が学べる.伝統的原価計算の限界,ABC(活動基準原価計算)の基本が理解できる.ABCは日本ではあまり普及していないらしいが,経営視点で考えると非常に欲しい指標のひとつだと思える.経営ダッシュボードというのは判りやすい.

  • 元SEの自分にとっては当時読んでおきたかった。また、実際ERPを始めとするシステムを導入しても効果が出ないことはままあるのだが、ここに書かれているようなことが起きているのだと思う。会計の本としても必要な知識だが、システムを構築するITベンダーの方々にしっかりと読んでもらいたい一冊。こちらは漫画なのでさっと要点を掴むには最適。

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