全脳思考

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 170
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478008362

感想・レビュー・書評

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  • ★★★厚い本だが、一番大事なのは152ページの図。現在の満たされていない状況を、将来の120% Happyな状況に変化させる図。マイナスから徐々にプラスに変化していく曲線(現実は直線ではない)を目に浮かべ想像する。ストーリーを組み立てるが、時間軸通りではない。まず最終ステップの成功イメージを明確にすることから始めると、脳はその実現に向かって働き始める!

  • 目的:フォトリーディングを学習中。潜在意識を使うというコンセプトは同じぽいので、参考になるか。

    より高いレベルの知的想像を求められる時代には従来のロジックだけの思考のフレームワークは通用しない。論理に加えて、感情に訴えかけるストーリーを持ったフレームワークを紹介している。

    現実は直線ではなく曲線で作られる。あるべき姿に向かって現場から進むときこれまでは直線で考えがち。しかし現実では停滞やトラブルなどが起こり、道から外れては修正した手直しといった曲線で向かうことになる。

    情報の整理。二軸のマトリックスで情報を整理する。

    事業のライフサイクルのどの位置にいるかによって、求められる人材は異なる。桃太郎(起業家)犬(実務家)猿(管理者)キジ(統合者)の例え
    →自分は猿タイプ?となると、事業が軌道の乗り出してから、規模拡大して商店から企業に成長するときに活躍できる。

    CPS(Creative Problem Solution) 潜在意識を利用したブレーンストーミング
    質問を6つ以上用意し髪を一つずつ変えて折りたたむ
    折り畳んだ紙を封筒に入れよく混ぜたから一つを取り出す
    リラックスした状態の中で目を閉じ3つのイメージを思い浮かべる
    三つのイメージの共通点を見つける
    質問を書いた紙を開いてみる
    答えとして提示されたイメージを言語に翻訳する
    →一度やってみよう

  • 読みやすいのだが最終的に何かつかめたかというと...?凡人にはなかなか理解しがたい内容

  • オーディオブックで読了。
    読書メモはまた紙の方を読んでから。

  • 「自己投影型消費」に関係する市場が大きくなった現代では、「物語」を提示する能力が求められると著者は考えています。

    本書で提唱されている「全脳思考モデル」は、一枚のチャートで物語を思い描くためのツールですが、同時にそれを用いてアイディアを生み出し一つの企画へと育てていくまでのプロセスもまた一つの「物語」として描かれるというところに、このモデルの特徴があるように思います。それは、働くことと消費することの区別がなくなりつつある現代の動向にうまくマッチしているようにも思うのですが、残念なことに本書ではそこまで踏み込んだ考察は展開されていないように思います。

    後半は、イメージの力を活用するCPS(Creative Problem Solving Method)を取り入れることで、全脳思考モデルをよりいっそう活用するための方法が説明されていますが、ユング心理学のアクティヴ・イマジネーションを思わせるようなところがあり、若干「カルト資本主義」的な匂いを感じます。もっとも著者自身は、CPSの効果を潜在意識によって説明するのではなく、偶有性を積極的に活用するための手法だと述べており、スピリチュアル的な偏りはないのですが、こういう方法もあるのか、程度に受け止めておいた方が無難なような気がします。

  • 自分の事業を進める上で、アイデアがほしかったのだが、全脳思考モデルを使えば、成功する事業の進め方が見出せるように思いました。
    ぜひ試してみたいです。

  • いや〜、分厚くて大変だったけど。なんとか読み終わった。経営戦略に使われるフレームワークが、実行する現場では役に立ちづらいというのに共感しつつ、学んでいる自分としては痛いとこ突かれた。ハイコンセプトの内容をより実践的なツールや考え方まで落とし込んでいる。少しずつ試していきたい。

  • 結果と行動を生み出す1枚のチャート ― http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-00836-2

  • 最近の神田氏はとても忙しい様子で、本を出版されるのも年に1度程度なのでしょうか、それとも私の目が届いていなかったのかも知れませんが、久しぶりに彼の本を読みました。本が出版される頻度は減っても、出版された本は大部(ページの多い)のものが増えてきたようです。

    今回はコンサルタントである神田氏が行動を生み出すチャートの解説を丁寧にされていますが、ビジネスマンにとって役に立つツールだったと感じました。本の中でも彼が強調していましたが、外見や表面を真似るのではなく、それを生み出した考え方を理解して、自分でも使っていこうと思いました。特に2軸で整理する時のアドバイス(お互い相関関係のないものを選ぶ:p300)は、目から鱗でした。

    また、リーダがチームを引っ張っていくときの心構えとして、p342に書かれている内容は参考になりました。

    以下はためになったポイントです。

    ・情報社会とは、情報を収集・整理することが付加価値となる社会、それに対して現在の知識社会は、収集・整理された情報から生み出された新しい気づき、アイデアを実際に、行動に移すことが付加価値となる社会である、この移行は社会改革でなく、社会の進化である(p28、32)

    ・事業というゲームで勝つには、1)ルール(顧客要求)を深く理解したうえで、2)ライバルの弱い市場を見つけ、3)自分の強みを最大限に活かす、である(p44)

    ・戦略立案フレームワークが開発されたのは、目的は戦略策定のためであるが、大前提として、商品を製造しさえすれば旺盛な需要が存在することである(p48)

    ・知識社会では、市場を奪うための「競合戦略」よりも、市場自体を作り出す「需要創造戦略」、またライバルから市場シェアを奪うことよりも、「顧客マインドシェア」を確保することが重要になる(p50)

    ・指名検索を促して、行動に向かうまでの3つのカギは、1)問いとしてのネーミング、2)物語の扉を開けるタグライン(商品のエネルギーを凝縮した言葉の缶詰)、3)答えとしてのストーリー、である(p102、108)

    ・事業を通して、自分が喜ばせたいと思う、特定の人を思い浮かべると良い(p160)

    ・1枚の写真は100語に勝る、しかし頭の中で作られた一つのイメージは、100枚の写真に勝る(p182)

    ・ビジネスを推進するには、分析及び物語の両者を取り入れた方法が最も効果的(p201)

    ・人間の脳には3種類あって役割が異なる、1)爬虫類脳:生きていくための脳で、心拍・体温・血圧といった生命維持機能、2)哺乳類脳:感じるための脳で、本能的情動、快不快の判断、3)人間脳:考えるための脳で、創造的思考力等(p216)

    ・人間脳がやるべきことを命令すると、哺乳類脳がそれを「好き嫌い」で判断、好きとなると爬虫類脳は本能的な欲求によって、行動に向けて猛烈にドライブをかける(p219)

    ・脳は成功を明確にイメージすると、その実現に向かって24時間、絶え間なく脳を働かせる、脳は価値判断ができないので、ゴールがポジティブか否かを問わずに働いてしまう(p258)

    ・名将は、未来に勝利することから逆算して現在の事象の意味を自分に問う、凡人は現在の事象の成否を延長して未来を調整してしまう、目標実現までの変化を「成功失敗」でなく、ひとつのデータとして改善策を見出す全脳思考がポイント(p262)

    ・2軸を設定する時に上手く行かないのは、縦軸と横軸とで相関関係のあるものを選んだため(p300)

    ・スピーチ原稿、プレゼン資料を作る場合、まず全体像(オープニング:爬虫類脳、テーマ+前提:哺乳類脳、背景+論拠+結論:人間脳)を把握して、わかるところから埋めていく、すると脳は全力を挙げて、見えていない部分を補おうとする(p307)

    ・考え始めるのは、前提(プレミス)から、最も伝えたい意見を特定させるところから始めると、スピーチの最終着地点が決まるので、そこに至る道筋もつけやすい(p323)

    ・女性は悩みを打ち明けた時、解決策ではなく、共感を求めていた(p325)

    ・導入期には、起業家(桃太郎)が活躍、成長期前半には、実務家(イヌ)が活躍し起業家がサポート、後半には管理者(サル)が活躍し、実務家がサポート、成熟期には統合者(キジ)が活躍し、管理者がサポートする(p337)

    ・すべての批判やネガティブな出来事は、質問に変えることにより、プロジェクトを推進するための貴重なヒントになったり、プロジェクトの定義を再構築するきっかけを与えてくれたりする(p342)

    ・本質的な答えは、実は、言葉の中にあるのではなく、言葉にならないモヤモヤしているもの、すなわちイメージの中にある(p359)

  • 多岐にわたる内容で、今まで持っている知識レベルによって評価がわかれる印象。ロジカルな思考法(MECEとか)からブレスト的な発想法やその深層心理に至るまで網羅的に書いてある。

    全脳思考とはロジカル思考というよりブレインストーミングの神田版なのかなっていうのが正直な感想。ならばその部分に集中してロジカルな理論の部分は省いても良かったのではと思った。

    全脳思考は沈黙が続く会議では有効かもしれないが、これを上司、部下と実践するのには勇気がいる。私にはそこがハードルに感じた。同期みたいに気がねなく話せる関係、あるいはまったく知らない人同士だとやりやすいかも。

    なるほどなと思ったのは、「作用反作用と同じで、何かを変えようと思うとその反作用でネガティブな反発は必ず来る。大事なのはあらかじめその事を理解して、備えて、いちいち一喜一憂せずGoalに向かって取り組む事だと」いう点。

    私は学生時代にもある事を変えようとしたら猛反発をOBから食らって結局頓挫してしまった経験がある。当時はふざけんなと思ってイライラしていたが、今なら、うまくいく事も行かない事も成功するための一つの情報として活かそうと次に活かせる。
    まとめると、まずはとにかくやってみて次に活かし、「最後は成功する」事を意識しようと言った本だと解釈しました。

著者プロフィール

経営・マーケティングコンサルタント、作家/アルマ・クリエイション株式会社代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会・理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。18年、マーケティング分野で歴史的権威があるDMA国際ECHO賞の国際審査員に抜擢。2019年・2020年、「社長の成績表」(古田土会計主催)にて、2,400社超中、2年連続No.1に。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。

「2022年 『未来実現マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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