- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478008461
感想・レビュー・書評
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何故日本人は意思決定力が弱いのか?
そもそも、意思決定力が強い人、弱い人はどう違うんだろうか?
より早く、質のいい意思決定をするにはどうすればいいのか?
と言うわけで手に取った本書。
かなり大雑把にまとめると、
①情報収集
②選択肢を認識
③シミュレーション
するという内容だった。
意思決定支援におけるデータ分析の価値は「知覚」「理解」「予測」という人間の状況認識能力(エンズレーモデル)の拡張にあると考えるが、①〜③はこれと一致する。
データ分析じゃない、ビジネスや人生という文脈でも、やはり要点は同じなのだろうと確信が持てた。
では、日本人の意思決定力の低さは①〜③の何処に起因するのだろう?
その辺は「失敗の本質」や「大本営参謀の情報戦記」で探ってみるとする。
大筋は自分の考えと一致していたわけだが、いくつか自分に足りていない部分があったので、メモしておく。
⑴ 生温い環境
> 実質的に矢面に立ち 、切羽つまるような経験をどれだけするか──これこそ意思決定力を鍛える練習だということです 。
かなり自由に仕事をさせて貰っているし、もともと手を挙げるのも得意なほうだが…圧倒的に危機感が足りない。
⑵ 「時代のうねり 」は絶え間なくインプットしておく
おおもとの目的感は主観的でいいが、落とし込んでいく際の戦略・戦術はビジョンに依存する。正確なビジョンが見えなければ効果的な戦略・戦術は描けない。
大きな影響力を持つ歴史・経済・政治に疎すぎる。
勉強したい!!
勉強して意味がわかってきたら新聞(電子)も再開しよう。
⑶ 「理解」における選択肢とプロコン
何が分からないのか、分からない。
よくある。
選択肢を書き出して、直感的に優先順位づけし、プロコンすれば、自分の価値観と状況が見えてくる。
前提と洞察の整理から入る方法もある。
⑷「予測」における精度の前提とリカバリー力
計画はブレるのだから、リスク要因を特定してリカバー案を考える。ソフトウェア工学では常識的かもしれない。
しかし、日常的にこうして考えられるかというと、まー出来てない。
「見込み六割、四割リカバー」
覚えておこう。
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自分の意思決定力は使わないと衰える。
復活させるには日々練習するのみ。
自信をつけるには十分に準備をすること。
矢面に立つことで意思決定力は磨かれる。
普段から意思決定力を磨くことを意識しないといけない。 -
*一番大切なのは自分の意思決定力を信じる力。信じる力を強めるために、徹底的に準備する。
*意思決定には4種類ある
*クライテリア(評価基準や判定条件)を明確にすれば選択肢が見えてくる
*ボトムラインを決める
*他人事として考え、目の前の問題は「第三者からこうゆう相談を受けた」と仮定し、「アドバイスするように」解決策を考える
*プロコン(メリット・デメリット)を書き出す
【感想・コメント】
本田直之著の2009年発行の本。
意思決定力が低い私に少しでも参考になればと思い、借りてみました。
少しのことを決めるのにもトレーニングしていくことが必要のようです。
まずはとにかく沢山の情報を集めること、判断基準とボトムラインを明確にすること、プロコンを書き出して絞り込むこと。即決を求められないときは、この手順で意思決定をするよう心がけたいです。 -
読みましたが実戦で行かせてないなあ。
結局、意志が弱いということか。 -
自分で決める、その方法論
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目的の明確化。情報収集。選択肢を出す。シミュレーション。意思決定し見込み6割アクション、そして残りの4割でリカバリー。
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人に頼ることなく、自分で決めていく。生死を決める意志決定って、そうそうあるものでもない。失敗したと思ってもそれもまた、経験。
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意思決定を図を用いて体型だてて説明している。
自分が意思決定のプロセスのどこで引っかかっていたのか、発見できた。
選択肢をシュミレーションし、プロコンをハッキリさせるところが出来ていないと感じた。ここを鍛えれば、もっと迅速な意思決定ができる気がする -
レバレッジコンサルティング株式会社社長、本田直之さんの著書。いかに意思決定力を高めるか、がテーマ。本田直之さん、よく知りませんが、シティバンク等を経て、現在は年の半分をハワイで暮らすデュアルライフを送っているとのこと。うらやましいものです。成功者、なんでしょうね。
意思決定力強化のためには、普段から本などを読んでトレーニングをする、評価のクライテリアを明確にする、プロコンでできるだけ主観を排除する、シュミレーションする、等、まあ私でも普通にやっているような内容で、あまり目新しい内容はありませんでした。ただ、いいな、と思ったのは、失敗は最悪の事態を経験する練習、全てのトラブルを意思決定の練習のトレーニングの場としてしまう、といった非常に前向きな姿勢。うん、この前向きな姿勢は自分にかけているところだ、と感じました。こういう前向き、ポジティブな姿勢がこうした成功している方のポイントなのでしょう。私などは失敗するとくよくよ落ち込んでしまいますが、自分の糧として前向きにとらえていきたいものです。 -
久しぶりに本田直之さんの一冊を。もう何冊か読んでいるので重複するエピソードも多数ですが、いつ読んでもわかりやすく本をまとめているので、そういう点でも勉強になります。今回は決定力、がテーマなわけですがそんなにたいそうな悩みでなくても日々の決定の積み重ねに今の自分がある、というのは納得。悩めるときにはこういうのは聞きますねぇ